泉田良輔のブログ

テクノロジーアナリストの100%私見

なぜ日本ではベンチャーが出てこないのかーいや少しずつだが生まれ、成功しつつあるその背景とは

日本経済が活性化するのにベンチャー企業が必要だ、といわれて久しいが、なかなかベンチャーで大きな企業が出てこない、出てきていないと嘆かれる人も多い。ただ、それは必ずしも的を得た議論ではなくて、周りをみていてもそんなことはないといえる。 そうい…

【追悼】任天堂岩田聡社長。今しか書けないので書いておこうと思います。

2015年7月11日に、任天堂の岩田さんがお亡くなりになりました。 年齢を考えれば、あまりにもはやかったと思いますし、世界中のみんながそう思っているでしょう。 病気については、もともと難しい病気という話はありましたし、時折マスコミに出てこられる写真…

Longine、おかげさまでサービスを開始して2周年!

2015年6月26日で、Longineのサービスを開始して、丸2年が経過しました。 2年前を振り返ると、当時、歌舞伎座の近くで東銀座にあった吉積情報に寝泊まりをして、ローンチしたのを思い出します。そうそう、あの時にセブンイレブンの100円コーヒーが激ウマとい…

風間八宏監督の戦略-サッカー理論と戦術から分析

2012年に就任した川崎フロンターレの風間八宏監督。2016年シーズンで就任5年目となる。2016年シーズンは年間勝ち点で現在2位。1stステージは鹿島アントラーズに優勝を奪われたものの、その後は再び首位に返り咲いたのだが。風間戦略の根底にある理論と戦術…

「人口減少×デザイン」。インフォグラフィックスを活用した人口問題理解

人口問題×インフォグラフィックス 人口減少が問題というのは、多くの人が理解しているだろうが、それをインフォグラフィックスを活用して、視覚に訴える企画。 良い企画だと思うし、インフォグラフィックスを有効的に活用できていると思う。 人口減少×デザイ…

大久保嘉人の変化と風間八宏の戦略が美しい川崎フロンターレ。ただし脆い

大久保嘉人というベテラン 大久保は昔からよく知る選手ではあるが、以前は特に印象に強くない。 今でこそクレバーな動きをする。 しかし、いわゆる猪突猛進的なフォワードだった。 キレのある抜け出し、シュートはあったが、印象に残るようなプレーは少なか…

毎年5月の日本の株式市場の特徴

5月の株式市場のレギュラーの特徴 5月は、4月末から始まる本決算発表により相場は大きく左右されます。 日経新聞の業績見通し報道なども株価に影響を与えます。 そうはいっても、決算と業績見通しが最大のキーファクターです。 市場コンセンサスに対して…

大和証券投資戦略部「大予測『投資テーマ』別成長業界&企業 2015-2016」

今年も出ました。このシリーズ 大予測「投資テーマ」別成長業界&企業 2015-2016 このシリーズ結構面白いです。毎年購入してます。 実は、このシリーズ2002年から読んでまして、出版社も変わりながら今です。 2002年は、日本実業出版社が、いまや日…

四季報は四季報でも米国会社四季報に注目

四季報で育った世代 日本株を知る上で重要なアイテムは四季報だというのは多くは同意してくれると思う。 ただ、未だ紙がもっとも使い易いメディアというのが個人的意見。 四季報オンラインもあるのは知っているが、使ったことはほとんどない。 四季報が発行…

あらためて投資信託の復習。とりあえず6冊読んで一番良いのはこの本

6冊読んでおすすめはこれだけ 投信会社に10年在籍していた訳だが、今回あらためてざっと復習してみる。 結論としては、一番ちゃんと書いてあったのは、次の本。 中野晴啓「見る・読む・深く・わかる 入門 投資信託のしくみ」日本実業出版社 他の入門書に…

セブンイレブンのセブンカフェ ドーナツを食べてみた。ヘルシーな感じでよい

セブンイレブンのドーナツの味はいかに 2013年6月にセブンの100円コーヒーを徹夜明けに飲み、そのうまさに衝撃をうけた。 当時、Longine立ち上げのために泊まり込みだったのだ。 コーヒーは家でも自分で入れる方だが、富士電機製マシ-ンもやるなと正直思っ…

ウォーレン・バフェット語録

意外にテレビに出るバフェット ウォーレン・バフェット マニアとしては、彼の語録は必ずチェックしておきたい。 実は、バフェットは、マーケット関連のテレビにも出ていたりする。 なので、意外に語録は多い、はずだ。 正直、これまでの膨大なバフェットのま…

素直にうれしい。Windows8でスタートメニューを戻す方法

昔のスタートボタンをWin8上で取り戻す ここ1年で3台のノートPCを購入。 Surface Mac Book Air NEC LaVie SurfaceとLaVieのOSはWindows8だ。 皆さんの声と同じように、スタートボタンがない! ということで、ネットで検索。 いくつかある中で、昔からメール…

「アインシュタイン150の言葉」が心に響く件

アインシュタインと文章はあまり関係がない様ですが、実際自分でモノを書くようになって、いくつか気づいたことあり。インパクトの強かった内容を簡単にまとめておきます。 読んでいて、うなづくこと、いくつもありました。150しかないのに、いくつも引用…

「IR戦略の実際」より改善するにはどうしたらよいか。答えは「ハイ・コンセプト」かも

なぜIRがうまくいかないのか 「IR戦略の実際 」を読んでみた。もれもない。 強いていえば、期待値とバリュエーションの関係だろうか。 そこは運用経験のない人に言っても無理というもの。 さて、この上の本のタイトルのようにIRは戦略的に行われるべき。 と…

四季報プロ500、結構素敵です

四季報プロ500というキュレーション一歩手前雑誌 東洋経済の記者から取材を受けた時に頂戴したもの。 四季報はこれまで当然ながらバイブル的に手元に置いていたので親しみある。 しかし、四季報プロ500はなじみ薄。 四季報プロをメディアデザイン分析 …

この本はインフォグラフィックスの集大成。「世界の今がひとめでわかる図鑑」が一番好きかな

最近、一番はまっているのインフォグラフィックスです 「インフォグラフィックス(IG)」という言葉を覚えて以来、ハマっている。 まあ、最近で恐縮ですが。 IG自体はよく目にしていた。それも小さいころからである。誰しもそうであろう。 ただ、あらためて…

Wiiはこうして生まれた:玉樹真一郎「コンセプトのつくりかた」ダイヤモンド社

任天堂Wii元担当者による本。 内容は、世間でよく取り上げられるアイデアの生み出し方を忠実に守っている印象。 その意味では、アイディエーションマニアには、目新しさはないかもしれない。 しかし別の見方もできる。 世でいわれるアイディエーションの成功…

Panasonic(パナソニック)HITの太陽光発電の実績。ある意味ブレない

自宅の太陽光発電の実績を検証 2012年に自宅に太陽光発電を導入。 発電容量は5.76kWのパナソニックのHIT。(HITは、もともとは三洋電機の太陽光発電システム) HITの発電効率は18%という水準の数字で、当時は一番高い数字だったので導入。 さて、その結果は…

鶴原吉郎他「自動運転 ライフスタイルから電気自動車まで、すべてを変える破壊的イノベーション」

鶴原さんとは日経オートモーティブテクノロジーのセミナーでご一緒させていただいた。 鶴原さんには、セミナー後にこの本をご献本いただいた。 自動運転車が社会インフラをかけるきっかけになるという点で同意見だった。 そう、自動運転車とは、単なる自動車…

「武人の本懐」を読んで

御縁あって、いただいた本 311当時は仕事で関西にいたため、東京の状況はテレビではじめて確認した。しかし、当時京都の大きなビルにいたが、大きな揺れが長く続いたのを覚えている。すぐにその会社の方が、新幹線は止まっていることを教えていただいた。 そ…

タッチポイント、タッチポイント、接点。アナリストもメディアもすべてはこれに尽きる

最近、考え抜いていきつくところは、すべてタッチポイント、接点かなという気がする。 たとえば、証券アナリストは企業への取材が接点といえる。自分で調査していくことで聞きたいポイントも出てくるであろうが、ミーティングの中で知り、また疑問となること…

2015年、メディアとそのデザイン&エンジニアリングについて考えてみた。有料vsPV狙いの広告モデルを超えて

メディアとしてやはり一番なのは、情報のスクリーニング機能とオピニオン機能だという考えが益々深くなってきている。突き詰めるとそれしかないとも考えている。 ネットの普及で、入手可能な情報量も急激に増え、そこへのアクセスコストも断然安くなった。そ…

2014年は音というユーザインテーフェース元年だったような気がする。2014年の買い物を振り返る

アップルのiPhoneもUIが変わらず、そろそろみんな冷たいタッチパネルに飽きている。 そこで新たなUIが工夫されているが、音声認識もいまいち。 それでも、次はまだみんな音声だと思っている。 インターフェースといっても、インプットとアウトプットの両方が…

マスターキートンがインテリジェンスの原点なんですよね。ベタではありますが

昔、熱心に読んでいたマスターキートンが久々に新刊「MASTERキートン Reマスター」 がでた。 そこで、買って読んでみた。 相変わらず面白い。 学生時代に読んでいた時は、欧州の歴史の話とともに世界情勢の掛けあわせが面白かった。 大学院ではインテリジェ…

ちょっと前になりますが、"日経Automotive Technology"主催のセミナーで登壇しました。Googleの狙いは何か。

2014年12月8日に、日経Automotive Technology主催の「自動車産業、今後10年のリスクを見極める」で登壇しました。 電機産業の失敗から、Googleの次の一手、日本の自動車メーカーはビジネスモデルをどのように構築するべきかを語ってます。

LongineがKindleで本を出しました「2015年株式投資テーマと注目銘柄がすぐわかる業界別解説」Navigator Platform Publishing

個人投資家向け経済メディア, Longineがキンドルで出版しました。 内容は2015年の株式投資テーマについてです。 電機、自動車、金融、機械、小売りセクターの産業動向と注目銘柄が中心です。 ロンジンをお読みいただいていない方にも是非ふれていただき…

「Google vs トヨタ 『自動運転車』は始まりにすぎない」をKADOKAWAから出版します

2014年12月10日に、タイトル通りの本をKADOKAWAさんから出版します。 構想1年、その間関係者に取材を続け、ようやく出来上がりました。 取材など、ご協力いただきました皆様に感謝です。 なぜGoogle vs トヨタなのか 今回は、世界の産業についての未来予想…

システムズエンジニアリングの対象は一部か、何をエンジニアリングをするのか:Friedenthal "システムズモデリング言語SysML"

大学院で頭に残っているのは、機会学会で有名な先生に当本に関していわれた次のような言葉だ。 システムズエンジニアリングを理解するために、「システムズモデリング言語SysML」の1−3章は必ず理解しておくこと という言葉である。 そこで、1−3章をじっ…

マイケル・モー「10倍株投資の実践理論 明日のスターバックスを発掘する方法」ダイヤモンド社

原題は、Finding The Next Starbucks。ということで、10倍株なんてキーワードはない。 ちなみに、10倍株、テンバガーはフィデリティのピーター・リンチが名付け親。 ピーター・リンチは、Fidelity Investments の伝説のファンドマネージャーだ。 そのピ…