タッチポイント、タッチポイント、接点。アナリストもメディアもすべてはこれに尽きる
最近、考え抜いていきつくところは、すべてタッチポイント、接点かなという気がする。
たとえば、証券アナリストは企業への取材が接点といえる。自分で調査していくことで聞きたいポイントも出てくるであろうが、ミーティングの中で知り、また疑問となることも出てくる。接点がアイデアの源泉である。
接点の少ないアナリストは、話の深みや広がりもなく、調査としては完成度が低いともいえる。これは、個人的な資質が影響することも多いが、どんな人でも自らプロアクティブに行動しなければ得られるものではない。
これはアナリストに限った話ではなく、ジャーナリストも同様であろう。
接点を自分で生み出すことができれば、アイデアや深い調査ができるというものである。
これを怠れば、時間とともにアナリストやジャーナリストとしての価値は棄損していくであろう。
一方、メディアであれば、これまで読んでくれている読者との接点があり、何かのきっかけでメディアに触れることで新たな接点が生まれる。接点を通じて興味を持ってくれれば、将来読者にもなる可能性がそこで初めて生まれる。
広告で認知させるというのは、一番手っ取り早いが、その分忘れ去られるスピードも速い。メディアのポリシーやステークホルダーという概念が欠落したアプローチであるからだ。
接点を探り、その数をいかに増やし、制御していくかがすべてのような気がする。