川崎フロンターレが鹿島を倒して2017年リーグ優勝できるシナリオとは
2017年9月30日のJ1の第28節、川崎フロンターレ対セレッソ大阪戦。森谷選手のスーパーミドルシュートも含め、5-1という勝利とともに、勝ち点で先行する鹿島が鳥栖に敗れ、また勝ち点で並んでいた柏が甲府に敗れたために単独2位、鹿島との勝ち点の差を5点までに縮めました。どういう条件がそろえば川崎Fは鹿島を上回って、優勝することができるのか考えてみました。
勝ち点5をいかに埋めるのか
勝ち点は、勝利すれば3点、引き分ければ1点、敗れれば0点です。
残り6試合を通じて、鹿島との間の5点差を埋める必要があります。
- 川崎Fが勝ち、鹿島が負ければ、勝ち点の差は3縮まります。
- 川崎Fが勝ち、鹿島が引き分ければ、勝ち点の差は2縮まります。
- 川崎Fが引き分け、鹿島が敗れれば、勝ち点の差は1縮まります。
- 川崎Fと鹿島の結果が同じ場合には、勝ち点の差は変わりません。
勝ち点5の差を詰める組み合わせは、以下の通りです。ちなみに、勝ち点の差を埋める順番を問いません。
また、川崎Fが対鹿島に対してマイナスになるシチュエーションは心持ちとしてもまたシミュレーションが複雑になるので、ここでは考慮していません(実際には十分にありうるシナリオ群ですが)
- (3、2、0、0、0、0)
- (3、1、1、0、0、0)
- (2、2、1、0、0、0)
- (2、1、1、1、0、0)
- (1、1、1、1、1、0)
1番目のケースは、「川崎Fが勝ち、鹿島が負ける」という組み合わせが1回、「川崎Fが勝ち、鹿島が引き分ける」という組み合わせが1回で、それ以外の4試合の結果が川崎Fと鹿島が同じというものです(もちろんこの試合結果が同じという中には、それぞれが勝利をする、引き分ける、敗れるというのを含みます)。
2番目のケースは、「川崎Fが勝ち、鹿島が負ける」という組み合わせが1回、「川崎Fが引き分け、鹿島が負ける」という組み合わせが2回で、それ以外の3試合の結果が川崎と鹿島が同じ。
3番目のケースは、「川崎Fが勝ち、鹿島が引き分ける」という組み合わせが2回、「川崎Fが引き分け、鹿島が負ける」という組み合わせが1回で、それ以外の3試合の結果が鹿島と同じ。
4番目のケースは、「川崎Fが勝ち、鹿島が引き分ける」という組み合わせが1回、「川崎Fが引き分け、鹿島が負ける」という組み合わせが3回で、それ以外の2試合の結果が鹿島と同じ。
5番目のケースは、「川崎Fが引き分け、鹿島が負ける」という組み合わせが5回で、それ以外の1試合の結果が鹿島と同じ。
こうしてみると、鹿島の強さを考えて、現実的に狙えそうな組み合わせとしては、1もしくは2くらいかなと。
残り6試合で鹿島が最低でも川崎Fに対して2回負け越してくれると…どうなんでしょうか。
1のケースで見た時のそれぞれの結果が同じというのも、鹿島はそんなに負けないでしょうから、勝つか、最低でも引き分けるというところでしょう。
【2017年10月22日・追記】
川崎Fは10月14日の対ベガルタ仙台戦に3-2で勝利。一方、鹿島アントラーズも対2-0で勝利し、お互いの勝ち点差は縮まりませんでした。
ところが、10月21日の試合では、川崎Fが対広島戦でアウェーで0-3で下したのですが、鹿島アントラーズが対マリノス戦でアウェーで2-3と敗れたため、勝ち点差が2点差へと縮まりました。
上記のシナリオでいけば、ケース1及び2で進んでおり、
- (2、0、0、0)
- (1、1、0、0)
のいずれかの組み合わせで川崎Fの優勝が決まります。
つまり、3試合のうち一つで、川崎Fが勝ち、鹿島が負け、また残り3試合で同じ結果か、川崎Fが2試合引き分け、鹿島が2試合負け、残り2試合同じ結果であれば、川崎Fの優勝が決まります。
まあ、現実的には、鹿島が2試合負けるというケースは考えにくいので、川崎Fと2試合は同結果で、1試合で転んでくれればというところでしょうか。
川崎Fは勝ち続け、鹿島の対戦相手にどこかで踏ん張って勝ってもらえれば、というやや他力本願がありますが、そういうことです。
【2017年12月5日・追記】
- 10月22日以降は、川崎Fの戦績は以下の通りです。
- 10月29日の柏戦は引き分け△(鹿島は勝ち)
- 11月18日のガンバ戦は勝ち〇(鹿島は勝ち)
- 11月29日の浦和戦は勝ち〇(鹿島は引き分け)
- 12月2日の大宮戦は勝ち〇(鹿島は引き分け)
結局、最後の4試合は以下の様になりました。
(-2、0、2、2)
柏戦の後は非常に苦しくなりましたが、巻き返しました。
なぜ同じ勝ち点で良しとしているのか
勝ち点に並ぶことを考えるだけでいいのか、というツッコミに対しては、28節を終えての現在の得失点差が川崎Fが+28で、鹿島が+19なので、まあ、残り6試合でこれは埋まらないという前提ではあります。
もしかして鹿島の大量得点で埋まってしまったら、それは前提が崩れることになります。
柏や横浜Fマリノスはどうした
柏の川崎Fとの得失点差が3、横浜Fマリノスとの差が5なので、川崎Fの試合展開次第でまくられる可能性は十分あります。
したがって、ケース4や5では、話にならないわけではあります。
ただ、2017年元旦の天皇杯の屈辱を取り戻すためには、何としても鹿島をどうするのか、どうしたいのかというのが川崎Fサポの共通の思いですので、今回は柏と横浜Fマリノスの動きは対象外としました(すみません)。
鹿島の残りの対戦相手はどこだ
以下の通りです。強豪や上位争いに残っているチームも多く、鹿島といえどもその試合結果には波乱が伴う可能性は十分に残っています。
- 29節:広島(ホーム)=>鹿島勝ち〇
- 30節:横浜Fマリノス(アウェー)=>鹿島負けX
- 31節:札幌(アウェー)=>鹿島勝ち〇
- 32節:浦和(ホーム)=>鹿島勝ち〇
- 33節:柏(ホーム)=>鹿島引き分け△
- 34節:磐田(アウェー)=>鹿島引き分け△
鹿島は常勝軍団とよく言われますが、浦和、柏、磐田と力あるチームが残っているので、全部勝ち切れるかはやってみないとわかりません。
実は、札幌もホームでは強かったりするので、ジェイに一発かましてほしいところです。
まとめにかえて
いかがでしたでしょうか。まだまだ鹿島を乗り越えていける可能性は十分残されています。また、川崎Fは天皇杯とルヴァンカップを残していますので、緊張感は当分続きます。勝手に頑張りたいと思います。