理想のヒューマンインターフェイス@図書館
図書館でどうのように本を選ぶか。
どの専門も勉強が進めば、いちから本を選ぶということはなくなります。
自分のこれだと思う本の参考文献をたどっていけば、良い本に出会えるからです。
個人的には勉強は、
「勉強をはじめて早い時期に良い本に出会って、いかに回り道をいかにしないか」
だと考えています。
良い本の定義は、
「より多くの文献に引用されている、時間といろいろな人の議論に耐えた内容」
という定義です。
したがって、相当な確率で新刊ではなく、発行から時間がたったものです。
(バフェットがIPOの株は買わないというのと似ているかもしれません)
本の内容を検証するのに時間が必要ですから。
どのカテゴリーでもはじめに読むべき本はほぼ決まっていると思います。
これは、どの本が良いかはその道の専門家に聞くというのが早道です。
しかし、これはみんなが使えるデータベースになっていてもおかしくないでしょう。
これはまさにICT、ビックデータの解析で解決できる話です。
自分で読むべき本をすべてはじめから知っている人はほとんどいないでしょう。
これは衆合知を使うべきですし、いまはそのインフラがそろっている幸せな時代です。
また、はじめに読むべき本にあたった後、その次に読むべき本というのも決まっています。
良い本は有機的につながっているというのが実際でしょう。
しかし、図書館の本の並びはどうでしょうか。
私が学生のときに使っていたレイアウト、フォーマットから何にも変わっていません。
単純に、カテゴリー別に分けられているだけです。
また、困ったことに最近はタイトルと内容が違うこともしばしばです。
これでは、カテゴリー別であることすらも意味もありません。
今後は図書館のレイアウトはICTを使って、有機的に本を並べるべきだと思います。
知の発信源であるはずの大学の図書館が工夫をしていないのは、困ったものです。
このコンセプトでは、これまでのカテゴリーごとの棚は必要ありません。
また、毎日本の並びは変わっても良いのです。
できれば球状の本棚が理想ですが、レイアウトに限界があるので工夫は必要です。
今後本がデータベースに取り込まれていくと図書館はいらなくなります。
グーグルが開発しているグラス型インターフェイスでARを表現できると面白くなります。
360度、上から下まですべてが本棚になります。
また、自分が読んだ本のつながりも有機的に見えるようになります。
こうした当たり前のことがなかなか理解されないのも残念です。