「豊田章男本」の最高傑作は実はこの本。
トヨタ自動車の豊田章男氏はインタビューには応じるものの、自らが執筆した本はないように思う。その一方で、様々なジャーナリストにインタビューをさせてイメージを創り出すことには成功している。今回は、その中でもよく理解できる本を紹介する。【2016年12月1日更新】
意外に読み応えがある章男本
実は、軽い気持ちで買ってみた本だ。
意外に読み応えのある豊田章男(モリゾウ)本だった。
豊田家やトヨタの歴史から振り返っていて、流れがよくわかる。
もっと読まれるべきではないだろうか、と思わせる本。
実は、パナソニックの松下家との比較が面白く、こちらは説得力もあり。
インタビュー記事はいまいち
では、章男氏の露出が少ないかといえば、そうではない。
ダイヤモンドにはインタビューで登場している。ただ、期待して読んではみたけれど、あまりモリゾーに迫り切れていないのではないか。
残念ながら、モリゾーの歴史はまだ浅く、割かれているページは少ない。
章男氏に託された最大の仕事
ともあれ、モリゾウの至上命題は、トヨタをIT企業として企業として成功させること。
これしかない。
ところが、まだ本気で会社として、経営者としてカードを切っていないように思う。
残された時間はそれほど多くない。