シリコンバレーについての壮絶なまとめ本
シリコンバレーは米国経済のエンジン
個人的にも現在の米国の(株式市場)の成功はシリコンバレーにあると思う。
仕事をしたい人が十分に働けているかどうかという雇用についてシリコンバレーが貢献しているかどうかは自信をもってそうだとは言い切れないが(見た目の数字は悪くない)、シリコンバレーがリードするICT産業に将来製造業が入ってくると、米国経済は本当に最強だなと思う。そして、その最強の組み合わせを狙っていそうなところも米国のしたたかさかなと思う。
シリコンバレーをざっくり知りたい
その米国のありようについてまとめてくれている本が以下の本。
池田純一:〈未来〉のつくり方 シリコンバレーの航海する精神 (講談社現代新書)
正直、執筆者の意見そのものは見出しにくかったが、まとめ本としては良くできていて、カバーされているトピックは十分。
たとえば、グーグルに関しては、私の意見と相当程度^10 似ているし、フィンテック, FinTechという言葉自体は使っていないが、レンディングクラブもカバーしてある。
個人的にもブルンバーグも注目していましたが、その記載もあります。ブルンバーグがニューヨークという都市に注目していた事実とその背景を改めて指摘しているのには、なるほどと思いました。
読後感
一方で、この情報はどこから引っ張ってきたのか?という疑問も残るので、出所は明確にしてほしいもの。自分の意見であれば、その根拠も欲しい。
また、シリコンバレーに詳しいのね、と読みつつも、卒業した大学院は東海岸のコロンビアというオチ。
シリコンバレーの考え方については、NewsPicksのFinTech特集でインタビューさせていただいた増島雅和弁護士の回が秀逸。西海岸の弁護士事務所で勤務経験があるとのこと。
日本人もシリコンバレーのパワーを勉強するだけでなく、東京で実践したいもの。