泉田良輔のブログ

テクノロジーアナリストの100%私見

2012-01-01から1年間の記事一覧

永守さんはすごい、でも日本電産の創業当時の京都のVCのインフラはもっとすごかった

日本電産永守イズムの挑戦 (日経ビジネス人文庫 ブルー に 1-32)作者: 日本経済新聞社出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2008/04メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 113回この商品を含むブログ (20件) を見る 「日本電産永守イズムの挑戦」を読み…

オシント(OSINT)とは。その意味と分析方法について

インテリジェンスの勉強を始めた方にとって、オシント、シギント、ヒューミントなど聞きなれない言葉が出てくると思います。今回はその基礎的な意味や分析方法、使い方などについて見ていきましょう。 私も証券アナリストとして調査活動を長年務めてきてはい…

「パナソニックの選択」からみるパナソニックのクラウド戦略

パナソニックの選択――「環境で稼ぐ」業態転換の未来作者: フランシス・マキナニー,福知里恵出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/06/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る パナソニックに「精通している」という外国人コンサルタントによる…

「さよなら!僕らのソニー」のその後

さよなら!僕らのソニー (文春新書)作者: 立石泰則出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2011/11メディア: 単行本 クリック: 65回この商品を含むブログ (34件) を見る 著者の立石泰則氏はもともとすごいジャーナリストだなとみてました。 圧倒的な取材量で、まさ…

「超」入門失敗の本質:今も昔も変わらない日本の負けパターン

「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ作者: 鈴木博毅出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2012/04/06メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 8人 クリック: 159回この商品を含むブログ (25件) を見る この本を読む限り、…

こんなシャープに誰がした

オンリーワンは創意である (文春新書)作者: 町田勝彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/09メディア: 新書購入: 31人 クリック: 423回この商品を含むブログ (11件) を見る 報道を見る限りホンハイにやられっぱなしじゃないか! 元凶は大型液晶パネル製造…

「電子部品だけがなぜ強い」を冷めた目で見る

電子部品だけがなぜ強い作者: 村田朋博出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2011/10/25メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (6件) を見る 『電子部品だけがなぜ強い』という考え方を少し冷めた目で見てみ…

日本のエネルギー政策の現実解

2030年代に原発比率をゼロにするしないでもめている。 原発をどうしたいかはユーザーが決めるべき内容なので大いに議論すればよいと思う。 ただ、一番問題なのは2030年までにエネルギー調達リスクを抱えていることである。 311までは原発の発電比率は26%程…

日本経済を引っ張るのは内需企業か外需企業か

マクロの経済指標がぱっとしない。 一方で、一部の内需の消費やサービスをターゲットとした企業が元気がいい。 これにはいくつか理由がある。 一つに、景気が良くないといっても、日本人はこれまでため込んだ資産がある。 若者の失業率が高くなってきている…

エンジニアリングとプロジェクトマネジメントの質

上越新幹線の中でプラントエンジニアと2時間ほどおしゃべり。 彼らは日本を代表するエンジニアリング会社出身の人達。 これまで誰もが知っている大規模プロジェクトに参画している。 最初はエンジニアリングの質ってどうやってみたらよいかというテーマ。 結…

はじめに-「ノマドアナリスト」宣言。そしてサードウェーブアナリスト、アナリスト3.0へ

本日付で独立しました。 ここに「ノマドアナリスト」宣言をいたしたいと思います。 そしてこれはサードウェーブアナリストともアナリスト3.0ともいえるでしょう。 ノマドアナリストが成立する環境 調査機関がエッジある分析を出し続ける環境を維持するのは難…