元IBMのルイス・ガースナーが証券会社の調査部長だったら・・・
- 作者: ルイス・V・ガースナー,山岡洋一,高遠裕子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2002/12/02
- メディア: 単行本
- 購入: 19人 クリック: 289回
- この商品を含むブログ (91件) を見る
久しぶりに「巨象を踊る」を読み返してみました。
10年ぶりに読み返しました。
私のTechメンターが、IBMだけはちゃんと調べた方がいいというので読み返したわけです。
ガースナーは自分のお兄さんが生粋のIBM社員だったのかと今回はじめて刺さりました。
なんでもお兄さんは病気でガースナーが来た時は顧問みたいなポジションだったようです。
ナビスコとアメックス(旅行関連)の個人相手のキャリアでなぜIBMを理解できる?
と思ってましたが、妙に納得してしまいました。
2002年の本だけど、すごいのはクラウドのことなんかが今の状況と同じことが書いてある。
そりゃ、今の株価になるわなと、まあ、また関心。
さて、そこに面白い文章を発見。
「アナリスト」という項目で、自分が調査部長だったらこれを徹底させるという項目。
- 成長している市場か市場セグメントで大手になっているか
- そのセグメントで市場シェアを維持または拡大しているか。
- 市場シェアの拡大に伴ってキャッシュフローが増加しているか
- キャッシュフローを懸命に使っているか(R&Dなど重要な分野に使っているか)
- 経営陣が株主と利害を一致させる約束を実行しているか。
なるほどね。
私なりにガースナーが何を知ろうとしているかというのを読み解くと、
- ポジショニングを確認
- ポジショニングの変化を確認
- キャッシュフローで戦略の整合性を確認
- 次の成長の種を蒔いているかの確認
- ガバナンスの確認
なんか、日本だとはじめの項目から確認できてないことも多いような。
残念。