泉田良輔の考えたこと

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「人口減少×デザイン」。インフォグラフィックスを活用した人口問題理解

人口問題×インフォグラフィックス

人口減少が問題というのは、多くの人が理解しているだろうが、それをインフォグラフィックスを活用して、視覚に訴える企画。

良い企画だと思うし、インフォグラフィックスを有効的に活用できていると思う。

人口減少×デザインーー地域と日本の大問題を、データとデザイン思考で考える。

この本のような企画、つまり長期的な視点で分析する対象の方がインフォグラフィックスには向いているのかもしれない。企業の決算情報やその分析などはちょっと時間軸が短くてとらえにくいのかもしれない。

この本は、P指数などを可視化して分かりやすくしているのだが、地方の人口減少ぶりが半端ない。

東京はブラックホールとは言うけれども

現在の人口減少の構造は、一言でいうと、

出生率の相対的に低い都市圏に地方から人が流れ、その結果さらに人口が減る

という構造。

そこで、地方を盛り上げようという、そのためにはどうするか、というまあありがちな結論だなのだが、そのソリューションは難しい。

東京の出生率が低いなら、東京を住みやすくしてしまえと思うのだがどうだろうか。

つまり、地方から東京に流れ込む人口が多いなら(そしてそのトレンドを変えにくいのなら)、東京の出生率をあげると、更にレバレッジを上げることができる。

ただ、現実問題として、富山のように家族が周りに住んでいて、何かあれば頼れる環境と東京を比較すると相当ハードルが高い気はするが、東京にインフラはあるので、それは活用できればよいなと。

製造業はそうは言っても雇用機会を創出する

さて、地方に若い人を還流、滞在させるにはどうしたらよいか。

まあ、マチコンなどもその一例だが、そもそも地方に産業がないことが問題。

学校を卒業すれば、必然仕事を求めて地方から都心出るという選択肢が出てくる。地方にある工場で働き続けることができれば問題はないが、電機産業を筆頭に日本の製造業の敗戦とともに地方の働き口も相当減少したはず。

単純に地方に戻りましょう!といっても働き口がなければ、戻りたくても戻れない。

ということで、単純に地方をデザインするだけではだめで、日本の産業をデザインしなければ、根本的にはこの問題は解決しない。

日本は製造業で世界との競争に勝ち残れるのかという問題も一方であり、仮にモノづくりで勝てなければ、地方に生産拠点を展開して…というのが難しくなる。

東京とはまた違った大都市が日本のできれば面白いのだけれど。ニューヨークに対するシリコンバレー的な。

まあ、ありきたりかもしれないが、東京 vs 京都 なんていかがだろうか。