泉田良輔のブログ

テクノロジーアナリストの100%私見

日立の中西社長が医療事業にコメント:Dr.に聞く。日立の医療機器は世界で勝てますか。

いきなり引用ですみません。

日経によると(2012/12/25 20:03)、

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日立製作所の中西宏明社長は25日、日本経済新聞などのインタビューに応じ、

上場子会社の日立メディコなどが手掛ける医療事業について、

「事業全体を大きくとらえるべきだ」と指摘。

日立グループとして、どういう展開をはかるかを考える局面に入った」として、、、

                 中略

中西社長は

「(日立が注力する)社会インフラ、都市計画の中でも、医療は重要な要素となる」

として、グループを挙げて同事業の強化に取り組む方針を示した。

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以上、日経から引用。

まず、プレスリリースもないのにトップがこの手のコメントする意味がわからない。

(まあ、記者と中西さんの正確なやりとりが分からないので、なんともいえないが。)

次いで、医療事業で勝負するって、勝算を説明してほしい。

三菱重工は医療機器を持っていないので、切り出すより大きくしたいというのは理解可。

ただし、グローバルの医療機器事業の競合企業がどこかを忘れてはいけない。

みんな売上が1兆円以上ある猛者ども。GE、フィリップス、ジーメンス

一方、メディコの売上予想は1675億円。

これに日立ハイテクの事業も足しても、1兆円はとても。

そして、GE、フィリップス、ジーメンスはみんな国際標準化の手錬ども。

長年、M&Aで大きくなってきた企業ばかり。

メディカルの競争のルールはM&Aなわけで、それに先立つものはお金。

ただ、HGSTの売却したキャッシュは負債の返済に充てられていたような気が。

日立は医療事業のどこに勝機をみているのだろうか。

MRI、PET、CT、X線を使うお医者さんはどう思いますか?

日立金属・電線以降、ギアが入った気がするが、剣先がぶれてきているような。