泉田良輔のブログ

テクノロジーアナリストの100%私見

日立金属と日立電線の合併契約締結ずれの背景

おかしいなぁとはおもっていました。

背景は昨日の日立金属の大幅下方修正が原因かと思われます。

http://www.hitachi-metals.co.jp/ir/ir-news/20130130.pdf

金属と電線が合併の話をしたのが、2012年11月13日。

合併契約締結が遅れることを発表したのが、2013年1月11日。

2か月もたっていて環境が変化したのと、かつQ3の決算が閉まって気付いたんでしょう。

「まずい、下方修正を発表してからでないと、フェアなデューデリができない」

それにしても、売上の修正幅の割には利益への影響は大きい。

理由はレアアースの評価減で150億円。

(戦略的備蓄が裏目に出るというのもかわいそうだ)

それを除くと営業利益で50億円の下方修正(これはこれで大きいと思うのだが)

単体も営業赤字とは。

株式市場全体が上がってはいるものの、実態・実需は極めて弱い。

まさに、「不景気の株高」