読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

泉田良輔の考えたこと

ノマドアナリストが株式投資, テクノロジー, エネルギー, FinTech, メディア, サッカーをテーマに.

小倉監督の目指す5人目の動きと実践結果-川崎フロンターレ対サンフレッチェ広島戦(2016年2月27日)

2016年に初采配を振るう名古屋グランパス・小倉隆史新監督が掲げるテーマが「5人目の動き」だというので、グランパスがどう実現するかなと見ていましたが、結局2016年Jリーグの開幕戦で川崎フロンターレが対サンフレッチェ広島戦で実践していました。

【追記:2016年8月24日】

結局小倉監督は8試合を残して「休養」という事実上の解雇をされました。Jでの本格的な監督経験がない中での登板でしたが、Jも決して甘いリーグではなかったということです。

これまで小倉元監督はGMも兼任ということで監督と分離しないで一体としてきたので勝てない責任をだれがとるのかという議論もありました。結局両方とらされることになりました。

理想の5人目の動き

ポイントは、2016年2月27日の対広島戦において、0-0で迎えた後半35分過ぎ。

フロンターレの中村憲剛がサンフレッチェの青山敏弘が受けたパスを後ろからカット。

そのボールを森本貴幸が受け、パスは大島僚太へ。

大島からのパスを大久保嘉人が受ける。大久保がドリブルで敵陣深くに切り込みながら、左サイドを駆け上がってきた中野嘉大へ。

中野はペナルティエリア内に切り込みながら、パス気味の早いセンタリング。

そのボールを待ち構えていた小林悠が森本の位置を確認しながらゴールに押し込む。

ボールの流れを順番に整理すると以下の通り。

  1. 中村憲剛
  2. 森本貴幸
  3. 大島僚太
  4. 大久保嘉人
  5. 中野嘉大
  6. 小林悠

中村を起点として、後続の5人が関係、連動しフィニッシュをする形というわけです。おそらく小倉監督が目指すのはこういうサッカーでしょう。

ただ、上背の大きな選手をスウェーデンから引っ張ってくる等したことからパスサッカーというより、両サイドで切り崩しながらズドン!という形なのかなと考え出すと、戦術と選手補強がバランスしてないなとも見えます。

Jリーグには上背のあるDFが少ないので、やりたい気持ちはわかりますが、正直ちぐはぐに見えます。

フロンターレの対サンフレッチェ戦での収穫

ポイントはデフェンス面といえます。

FC東京から移籍してきたU-23のリオ・オリンピック代表候補の奈良竜樹が非常に効果的に効いていました。

サンフレッチェのお決まりの浅野拓磨(U-23で奈良と同じくリオ・オリンピック代表候補)をきっちり抑えていました。テレビには浅野が苦笑いする様子も見られるほど、抑えきっていました。

フロンターレのタイトルを取れない理由の一つとしていつもあるのが、ディフェンスが弱いということですが、2月27日の奈良の動きを見ていると安心感が持てます。

また、フロンターレの新ゴールキーパーのチョン・ソンリョンもナイスセーブを連発し、こちらも安定感抜群でした。ゴールキーパーだけに言語の問題がありそうかなと思いましたが、今回はその点に関してはそれほど意識しなくてはならない問題には見えませんでした。

2016年はクラブ創設20周年なので本当にタイトルとってほしいものです。

個(タレント) × 規律(ディシプリン) = 世界観(ビジョン)

これで話が終わってはサッカーの話だけではないか!となってしまうので、同じテーマで別に切り口から。

やはり他を圧倒するプレーやサービス-でも同じだと思うのですが-を実現しようとすれば、「個(タレント)」が「規律(ディシプリン)」にしたがって動き、その動きが連なること-連動ともいえるでしょう-で「世界観(ビジョン)」を実現するというのが最強なのではないでしょうか。

フロンターレの場合には、「個」の力はそれぞれの強みは中からでも外からでも同じような評価かもしれませんが、ボールを持っている人にできるだけ顔を出すという「規律」の一つをしっかりと実践し、ポゼッションを圧倒的有利にすることで得点確率を上げるというものです。全員がこの「規律」を頭で理解し、体にしみこませることで実現しています。

ここまで書いてみて、改めて自分たちの規律について見直さなくてはと思いました。