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泉田良輔の考えたこと

ノマドアナリストが株式投資, テクノロジー, エネルギー, FinTech, メディア, サッカーをテーマに.

What Is Your Excuse? -オマエの言い訳は何だ、とは何をするにしても確かにグサリと刺さる言葉ではある

川崎フロンターレ

「どうやら漫画がすごいことになっている」らしい。

先日打ち合わせ後に社内のメンバーとランチをした。その際にそれぞれが好きな漫画やテレビの話になった。

正直、最近は漫画はほとんど読まない。

ただ、雑談をしているうち一人が漫画に年間に10万円以上課金をしている!というなんとも信じられないことを言っていた。

これは正直、問題だと思った。

自分がいちばん好きなことは実は伝わりにくい、らしい

問題は課金額の大きさではない。

重要なのは漫画が面白いことを当事者だけが面白がっているだけで外部(私)に伝わってこないことの方だ。

これは、もしかしたら私自身が人生かけてでも最高に面白いと思っている(株式)投資もほとんどの人には伝わっていないのではないだろうかと。

川崎Fの試合とフロンパークは楽しい理由

と、そんな時に目に留まった本が川崎フロンターレのプロモーション部部長の天野春果氏の著書。

>>スタジアムの宙にしあわせの歌が響く街: スポーツでこの国を変えるために

今年はJリーグの試合も川崎Fのアウェーも含めていろいろと観に行ったが、実は他チームのホームゲームのエンターテイメント性はゼロといっていいほど味気ない。

アウェーチームの扱いというのはあるが、はるばるキタぜ!感は全く感じさせてもらえない。

どちらかというとひどい扱いの方が多い。どことは言わないが、黄色いユニフォームとか赤いユニフォームのとこか…。

ところが、川崎Fの場合はフロンパークにはアウェーのサポーターもおいしい物が食べれるし、試合前の始球式も楽しめるようになっている。

川崎Fが当たり前かと思いきや、全然違ったというわけ。全ては川崎Fのプロモーション部の頑張りというわけ。

そんな天野部長が大事にしていると書かれていたのが以下のポイント。

5+1、だそうだ。

  1. 地域性
  2. 話題性
  3. 社会性(公共性)
  4. 低予算
  5. 営業
  6. ユーモア

いずれもポイントがあるのだが、そこは中を読んで確認してみてください。

ネタはそこら中に転がってる

「企画は、世の中にあるものからつくられる」

といわれるとなるほど組み合わせだなともわかっているのだが、実際に形にすると難しい。

伝えたいことを別のものや場面に置き換えて相手の理解度をアップさせようというわけだ。その例というのは自分が経験したことであったり、経験を土台に気づいた自分の感覚やイメージから膨らんだりしたものが多い。

確かに、これも理解しているし、(株式投資の紹介サイトでも)やってみた。

やってみたものの、ネットの世界ではむしろあまりやり過ぎない方が高めに評価されたりするのでバランス感覚が難しい。

と、読み進めながらも言い訳を考えてしまうのだが、この本の最後にとどめを刺される。

What Is Your Excuse?

確かに人生いいわけばっかりだなと。

言い訳するくらいなら、アイデアを次に試す方がよっぽど可能性が広がる。

カブレラ誕生経緯

それにしても全然経緯を知らなくて恥ずかったのが「カブレラ」について。

カブレラはもともと日興コーディアル証券(現SMBC日興証券)の企画マスコットの「ピーカブー」を川崎Fが2014年に権利を買い取って、カブレラに改名してオフィシャルマスコットにしたという件。

権利を買い取るという判断がよくできたなと。出す方も買う方も。

川崎Fがやたら「カブの日」というと思ったら、そういうことかと。

SMBC日興証券さんと「株1(カブワン)」と「投信1(トウシンワン)」でもっともとっとコラボしてみたい。と、本書がすすめるようにとりあえず言ってみる。

>>【1からはじめる初心者にやさしい株入門|株1 [カブワン]

>>【投信1 | 1からはじめる初心者にやさしい投資信託入門

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右がカブレラで、左がフロン太。

見慣れてくるといずれも超かわいいことが分かってきます。

ただ、いまでもよくわかっていないのが、川崎Fのマスコットのフロン太くん。

なぜイルカなのか。

確かに川崎は海に面しているが、麻生グラウンドという練習場は超山の中。

【SDM学】システムデザイン・マネジメント学とは何か、またどのような学問か

Systems Engineering

システムデザイン学とは何か、またシステムズエンジニアリングとマネジメントの関係性とは何かを聞かれることが多くなってきました。システムというのは物事の一面を客観的に切り出したものであると同時に主観的に作り上げていくものです。その意味合いを説明するのには、私が慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の修士課程を修了した時に読ませていただいた謝辞が最適かと思い、こちらに掲載しておきます。

謝辞

本日は、このような盛大なる学位授与式をひらいていただき、また御多忙にも関わらず、御臨席くださいましたシステムデザイン・マネジメント研究科教授陣をはじめ、多数のご来賓の皆様方に心より厚く御礼申し上げます。

私事ながら、SDMで学んだことをお話しさせてください。

システムを学ぶことは、人生にとっては諸刃の剣である

SDMに入学し、しばらくして気づいたことは、「システムを学ぶことは、人生にとっては諸刃の剣である」ということです。「諸刃の剣」というのは、システムへの理解を深めることで、その仕組みを理解する手段、フレームワークを自分の手にすることができるというメリットがある一方、世の中で動いているシステムの精巧さに圧倒され、自分一人の力ではほとんど何も影響を与えることはできないのではないかという無力感に襲われるのではないかと考えたからです。

システムに取り組むためには「覚悟」が必要

そうした無力感に苛まれることなく、システムに取り組むためには「覚悟」が必要だということをSDMで学びました。それも、一時的ではない、半ば終わりのみえない「覚悟」です。すぐれたシステムはデザインが重要であることはいうまでもありませんが、運用がどのようにデザインされているか、拡張性と柔軟性を持ち合わせているのかという点でシステムの寿命が決まっていると考えるようになりました。

たとえば、数百年続く日本の茶道のような文化から、数千年続く世界の宗教に至るまで、システムデザイナーによるコンセプトの定義だけではなく、その後の指導者の運用力によって、システムの寿命とその影響力が決定づけられてきたことがわかります。こうした時間軸をみれば、真に影響力のあるシステムを構築しようとするならば、一人の人生を費やすだけでは足りないくらいの時間が必要です。システムに携わるにはそれくらいの覚悟が必要だということです。

システムデザインだけでは足りない

こうしたことに気づくと同時に、システムデザイン・マネジメント研究科という非常に長い、研究科名の背景が理解できた気がしました。「システムデザイン」だけでは足りなかったのです。マネジメントという言葉をどうしても研究科名に組み込まなければならないというSDMデザイナーの強い思いを感じ取ることができました。

「あの世にようこそ」

また、システムデザイナーになるために必要なことは、「日常」と「非日常」を行ったり来たりすることのできる思考の柔軟性が必要だということを学びました。私がSDMに入学した際に、メンターにかけられた印象に残る言葉が、「あの世にようこそ」です。はじめは、意味がよくわかりませんでしたが、今ではよく分かります。新しいシステムをデザインするという作業は、「いま」に固執していては生み出すことはできません。一度、そうしたしがらみから離れて、真に新しいシステムはどうあるべきかを考える必要があるということです。

しかし、システムは雲をつかむようなものでは使い物になりません。やはり現実とのつながりの中で、何ができ、何ができないのかの検証が必要です。つまり、「あの世」と「この世」を自由に行ったり来たりすることのできる思考の柔軟性と実現性の検証という極めてタフなプロセスが必要だということも学びました。

SDM研究科とメディアデザイン研究科の関係

なぜSDM研究科とメディアデザイン研究科が協生館に同時に設立されたことについても気づいたことがあります。システムはマクロやマイクロといった規模に関わらず、必ずしも人の目に見えるものとは限りません。人間が、システムを理解しようとする、もしくは触れようとする際には、なんらかのメディア、つまり媒介を必要とします。システムをデザインし、運用する際にはメディアは欠かせないのです。ここまで、理解できると自分が協生館にあるSDMに入学して体験し、学んできたことが相当程度準備されていたシステムの一面であることに気づくのです。

SDMは必ず成功しなければならないという使命を帯びたベンチャー事業

SDMは、慶応義塾大学という150年以上の歴史をもち、様々な教育機関を有し、毎年8000人以上の卒業生を輩出する巨大なシステム内に企てられた7年目のベンチャー事業であると私は認識しています。実業の世界では、「30年存続できる企業は、0.02%」ともいわれますが、SDMは必ず成功しなければならないという使命を帯びたベンチャー事業だと私は考えています。

日本は課題先進国ともいわれますが、課題に直面した人が問題を解かなければ、いまある問題は誰も解いてはくれません。SDMは日本にバックグランドを持ち、慶応義塾大学に集積される知恵を活用できることで、世界にも稀に見る問題解決プラットフォームといえます。世界中でこれまでに誰も解いたことのない問題を解こうという集団ですから、必ず成功しなければならないのです。

システムは意志ある者のみが触れられるもの

システムはそれをみようとする意思なきものには見えず、システムはそれを生み出そうという意思なきにはものには設計できません。SDMという「場」で、新しいシステムを構築しようという覚悟と冒険的ともいえる柔軟性のある教授陣や仲間が集まった、極めて恵まれた「場」に私たちは参加することができ、幸運でした。

ただ、こうした機会を私たちが得ることができたのは、自分たちの努力だけではありません。私たちの研究活動を多岐にわたってご指導くださいましたSDM教授陣や関係者の方々、また日頃の学生生活をサポートしてくださった学生部の方々、ならびに研究活動を陰に陽に支えてくれた家族にこの場を借りてお礼申し上げます。

以上を慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 2014年9月修了生一同を代表いたしまして謝辞とさせていただきます。

2014年9月17日

慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 2014年9月修了生 泉田良輔

まとめと参考記事リンク

SDMとはということに関してインタビューに応じた私のコメントも以下のリンクにあります。興味があれば、参照してみてください。特に引用した部分が言いたいことです。

SDM研究科はシステムを学べる国内で唯一の大学院ですが、そもそも日本人は「システム」の強さに気付いていない。特に「システム」を構成する一部であり、かつ目に見えるハードウエアにこだわりすぎです。SDM研究科の魅力を伝えにくいのは、こうした理由があるように思います。

campus.nikkei.co.jp

また、システムデザイナーの歴史的な登場人物とその役割について私がシステムの歴史とそのアプリケーションについて書いたものが、以下のリンクとなります。

ジョブズが成し遂げたことの中には「システムとしての永続性」を備えた要素が多分に含まれている。ジョブズは、アップル(あるいは自分自身?)を永遠たらしめようとする極めて重要なものを残していったのだ。

問題は、そのシステムを適切かつ発展的に運用していけるかどうか、という点である。

実は、日本の歴史を振り返ると、アップルと似たようなシステムを構築し、数百年から1000年以上にわたって運用されてきた事例がある。それは「真言密教」や「茶の湯」である。今回は、アップル大躍進の原動力となったビジネスモデルを、真言密教、茶の湯と比較しながら共通点を振り返ってみようと思う。

bizgate.nikkei.co.jp

ということで、SDMを理解するための参考になれば幸いです。

川崎フロンターレが優勝できない3つの理由-風間監督退任と大久保嘉人選手毒舌の理由を考える

川崎フロンターレ

2016年11月23日のJリーグCSでの対鹿島アントラーズ戦での川崎フロンターレ敗戦の悔しさを忘れないためにも書いておこうと思います。ほとんどの人にとっては川崎Fの敗戦などは関係がない話でしょう。

ただ、こういう記録も場合によっては必要でしょう。あえてネガティブになる必要もないという意見もありますが、振り返りはあってもよいでしょう。未来は何もしなくても続いていきます。ならば何かをアクションを取る方がいいかと。

そもそも風間サッカーの要求レベルが高過ぎた

風間サッカーはJリーグを世界レベルに近づけるためにあえて高い質を要求したと私は考えています。

「サッカーは攻めてなんぼだろ!」とサッカーに特に興味がない人は考えるかもしれません。

ただ、Jリーグ歴代の優勝回数の多いチームは風間八宏監督の言葉を借りれば「ボールを取りたがるサッカー」です。

つまり、攻める相手のミスを待つ、そこを突くカウンター主体のサッカーということです。

風間サッカーはそうしたJリーグ、ひいては日本サッカーに対するカウンター・アーギュメントだったわけです。

世界のトップクラブのスタイルを見れば、いかに攻撃するかという点に力点が置かれています。

「メッシ、スアレス、ネイマールがいればそりゃ必然攻撃的になるだろう」というツッコミはあるにせよ、日本人の選手、そしてクラブチームにもその目線を持ち込んだのです。

ただし、その風間サッカーは個人選手の「止める、蹴る、外す」といった技術レベル、ゲーム展開を先読みする「目」を求めるもので、トレーニングして獲得できる部分(テクニカル)ともともとのセンス(アート)によって構成されるものです。その求める組み合わせレベルに達しない選手も多かったのではないでしょうか。

風間サッカーは個人の質に求める部分が大きいので、当然ながら見るものにわかりやすく、結果が出れば多くの人を魅了します。

風間監督が「勝つだけでは試合を見に来てくれないので、楽しいサッカーをしたい」といろいろなところで発言していることからもそこを意識していることはよくわかります。

サッカーも一つのエンターテイメントとして裾野を拡げようとすると、勝つだけのサッカーではダメで、「プラス何か」を考え抜いた監督業としての一つの答えだと思います。

ただ、このサッカーは各個人の選手の質に依存するシステムです。個のコンディション、出場の有無、プレーの質が堕ちれば全体への影響は大きなものとなります。

そこはフォーメーションに付加価値を持たせているチームとは大きく異なります。

大久保嘉人選手が2016年に入って盛んに言っていた「怖いプレーをする選手が少ない。トップとボランチの間が空きすぎる」というようにゴールキーパーやボランチからビルドアップする過程でのトップ下&FWへのトライが魅力的なものが少なかったことは熟考に値すると思います。

結局、昨日の鹿島戦は「フォーメーションに強みを持たせ、相手選手のミスを突くサッカー」を実直に守った鹿島の「哲学勝ち」という印象を受けました。

前回の鹿島ホームでの鹿島戦のように落ち着かない試合展開は見ていても伝わってきたわけです。

川崎Fには試合を決定づける選手層が薄い

昨日の試合、先発メンバー(スタメン)を見てもらえれば分かると思いますが、中村憲剛選手、小林悠選手、大島僚太選手の名前が入っていません。理由は怪我です。これは仕方ありません。

いずれの選手も唯一無二の選手ばかりで簡単に替えがきくというわけにはいかないでしょう。問題はそこなのです。

先にも述べた通り、風間サッカーはフォーメーションではなく、個の能力に依存するサッカーです。

フォーメーションを支える選手というよりかは、怪我などのアクシデントはある一定の確率で起きると考えれば、テクニカルとアートの両面を備えた、そもそも数が少ない有能な選手が数多くいるサッカーとなるわけです。

つまり、風間サッカーで理想に近いより強いチームを作ろうと思えば、有能な選手を引き付ける資金力が必要です。そして、資金があればあればよりその理想を実現できる可能性が高くなるわけです。

風間監督がなぜJ2に落ちた名古屋グランパスの監督を引き受けるのかがこれで理解できると思います。名古屋グランパスはトヨタ自動車が50.12%を保有する連結子会社です。*1

名古屋グランパスはJ2に落ちた以上はJ1に上がろうとするでしょうし、そのためには資金を投じるという選択肢は十分にあり得ます。それは風間監督が理想のサッカーを実現するためには目線が一致したのではないでしょうか。

そしてその資金規模も一部でいわれているように豊田章男氏が出資やサポートを見直さないとなという雰囲気ではなく、むしろ川崎Fよりもはるかに大きいのでは、と勘繰りたくもなります。

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川崎Fサポーターが優しすぎる

これは子供も本当に安心してサッカーを楽しめるし、選手とサポーターとの距離が近くてサッカーをより好きになるきっかけがあっていいところだと思います。

ただ、勝利という目的を前にすれば、選手とサポーターの緊張感も重要かと思います。川崎Fにはそこが欠けているのかなと。ただ、他のチームを見るとバランスをとるのは難しそうですが…。

サッカーに限らず、前に進むためには、批判も必要です。

もしかしたら大久保嘉人選手の2016年中盤以降の川崎Fへの批判もサポーターそしてメディアが言わないからあえて言ったのでは?とも思いたくなります。

また、CSや天皇杯前に出てきた移籍情報は勝利を目指すチームには不必要です。そこはマネジメントが選手及びその代理人をしっかりと管理すべきです。

そこももっと周りが言うべき点かと思います。「しっかり情報を管理しろ」とサポーターもいうところがあってもいいと思います。

これは今後を考えても「優勝に不慣れだから仕方がない」では済まされないと思います。

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まとめ

ということで、悔しさがおさまらないので書き残しました。川崎Fの資金力など来年改善することもないでしょうが、川崎Fが目指しているもの-リーグ優勝でも天皇杯でも何でもいい-とそれを支えるために必要なエッセンスをまとめてみました。

駄文、失礼。

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2016年11月23日の午前6時30分@等々力競技場。

入場順番待ち。

孫のために同じく順番待ちをしているシーチケホルダーの見知らぬおばさまとも川崎Fサポとしておしゃべりができる、そんな川崎Fが大好きです。

来年も選手がだれであれ、がっつり応援しに行きます。

人工知能(AI)の行きつく先が人間にとって「押しつけと格差の世界」だったら嫌だなと

テクノロジー

人工知能(AI)が人間にとってどのようなどのような存在なのかはいろいろ議論されていますが、最近いろいろな専門家の話や自分の仕事から感じることを少しだらだらと書き連ねてみようかと思います。

AIは人間の仕事を奪うか

奪うというのは結論はYes。

人間がAIを使って仕事を奪うが第一フェーズ

ただし、AIが自ら進んで人間から仕事を奪うというよりかは、AIに求める役割として人間がそうデザインしているので、突き詰めれば人間がそうさせているといえます。

私たちの仕事はテクノロジーが相当進んだ今もすすんでやっているかそうでないかは別として、相当程度労働集約的な作業が残っています。

それらを「仕事」と呼ぶか「作業」と呼ぶかという定義の問題はありますが、これまでも工場などでも機械でもできる「作業」はそちらに任せてきた歴史はあるわけです。したがって、人間がAIをデザインする以上は、できる作業はそっちらに収斂せざるを得ません。

人間が機械に作業させたがる背景

では、なぜ、人間は機械に作業をさせたがるのか?

答えは経営者から見れば簡単です。投資(設備投資)することのできる機械やソフトウェアは資産計上もできたり、減価償却ができるからです。つまり都合がいいのです。

一方、人間に対する費用は雇用を続ければ出っ放しですし、資産計上もできない。また、時間が経過するとともに生産性は落ちるかもしれなしと、経営者からしてみれば将来を読みにくいのが実際といったところでしょう。

というように、資金があって機械に任せることができるのであれば、任せたいというのが本音でしょうか。

AIが進んだ先の世界は明るいのか暗いのか

AIもマシンラーニング、ディープラーニングといって熱量は引き続き高いです。いずれも先端テクノロジーであることには間違いないですが、これまでのように人間がデザインしたものをその通りに進めている感は否めません。

やはり人間がデータを食わせるのではなく、自分でインプットのデータを取得し考えるようなことになるとこれまでとは次元が異なるといわざるを得ないでしょう。

その時には私たちの生活はどのようになっているのでしょうか。

たとえば自動運転はどう変わる

今は、自動車領域でAIは画像処理領域などで学習をさせ、人間の運転をより安全にさせるために発展していっています。

これがグーグルのように完全自律運転の社会になったらどうでしょうか。自分の目的地を指示すれば、機械が最短で最もエネルギー効率の良いルートを設定してくれるはずです。

ところが、同じ時間に多くの人が同じような目的地を目指すとすれば、機械が判断することなので、結果が一様となり結局大渋滞ということにもなりかねません。そのために判断した迂回ルートもまた同じなので、そちらも混んでいると。

とすると賢い機械であれば、こう判断するケースもありです。

「今あなたは動くべきでないので、家で仕事をしてろ」

ということになりかねません。

その頃には、家での仕事も今まで以上に認められているでしょうから、ありといえばありということになっているのでしょうが、機械に指示されているのも気持ちのいいものではないかもしれません。

また、自律運転サービスをどこかのオペレーターが提供しているのであれば、ユーザーの支払う料金によってルートの差をつけるかもしれません。

「あなたはプライム会員ではないので、遠回りのルートになります」

AIは賢いのですべての人に対してカスタマイズしてくれるというような幻想?期待?がありますが、賢い機械であれば効率を重視するでしょう。オペレーターからしても手間がかかることは好ましくないでしょう。

とすれば、全員に細かく対応するというプライオリティよりも今まで以上に経済合理的に動く可能性もあります。

となるとどうなるかといえば、カネを払う層にはより手厚いサービス、そうでない層にはそれなりのサービスというように❝格差がより進む❞かもしれません。

機械は、カネを払う客とそうでない客を知っているのですから、人間が対応するよりももっと冷たい対応といえます。

メディアはどうか

現在のキュレーションメディアも随分AIが取り入れられて、私たちが目にするニュースも機械がよく読まれている記事とユーザーのテイストを「最適化」させて表示させているのでしょう。

それはそれで便利なのですが、ただその機械の判断が読み手のリテラシー水準を見切って、将来はこんな押しつけな環境にあんると嫌だなと思います。

「お前にはこれくらいのレベルしか読めないから、この記事読んどけ」

というような感じでこられたらどうでしょうか。

確かに、こちらの読める記事レベルを推し量って記事を表示されるのは便利といえば便利ですが、押しつけ以外の何物でもないですし、それ以外の記事を読むためにはキュレーションの外に再び出ていかなくてはなりません。

眼に触れる情報がよりユーザー向けに選別されると❝情報の格差❞、もっと言うと❝学習や教育の格差❞も生まれるかもしれません。

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まとめ

今後AIがどう進んでいくかは見ものですが、上から目線で押し付けられる環境にどんどんなっていくのではと危惧してます。押しつけと格差はまっぴらごめんです。

その押し付けも便利だと思えば、サービスへと変化していくのでしょうが、最後はそこは人間が拒否するのと期待?(幻想?)してますが。

 

Shake Shack(シェイクシャック)有楽町店。混雑避け11時前に並び待ち時間15分程度

投資

シェイクシャックの有楽町店に行ってみました。偶然通りかかったのですが、米国の有名な外食チェーン店で上場しているとあれば、投資家目線で混雑レベルや味、スケーラビリティを一度は確認しておきたいところです。

シェイクシャック有楽町店に

仕事の途中にシャックシェイク有楽町店の前(東京国際フォーラム)を通りかかり、目に入ってきたのは開店を待つ行列。11時前ですでに行列ができていました。混雑というほどではないです。

行列の待ちの人にはメニューが配られ、どれにしようかなと。

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ただ、行列はそれほど長くもなく、開店時間まで15分ほど待ち、店内へ。

待ち時間といえば、注文するまで5-6分程度かかり、客も店も慣れていないという感じ。注文をしてから、席は自分で確保。

ちなみにこちらがメニュー。

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実は注文してから料理(といってもハンバーガーだが)が出てくるまでが長い。

注文時にイオンモールなどのフードコートでもおなじみのバイブレーター付きブザー装置を渡される。待つことと15-6分。

そしていざハンバーガー。給食時に使用するようなアルミ?製のトレーに乗ってきました…。

そして味の方ですが、はい、日本のモスバーガーの方が好きでした。並んで食べるまでもないかと。ちょっと期待したレモネードも普通。

値段はめちゃめちゃ高いわけでもないですが、モスと1500円するプレミアムハンバーガーの間という感じです。

肝心のシェイクシャックの株価はどうか

時価総額は800億円弱。株価は上場以降、一時期を除いては右肩下がり。これであれば、スターバックスやマクドナルドでいいやという投資家も多そう。

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店舗数

2016年3月末のアニュアルレポートより*1

  • 米国:44店舗(自社運営)+5店舗(ライセンス)=49店舗
  • 海外:40店舗(ライセンス)
  • 合計:89店舗

売上高と収益

2015年度のシャックシェイクの売上高が183百万ドル、ライセンス収入が7百万ドル。つまり、合計で190百万ドル(約190億円)。

2015年度の営業利益(オペレーティングインカム)が6.7百万ドル(約6.7億円)、営業利益率は約3.5%

2014年度のシャックシェイクの売上高が112百万ドル、ライセンス収入が6百万ドル。つまり、合計で118百万ドル(118百億円)。

確実に大きくはなっていますが、そもそもの売上高規模が小さいのと、利益率はいかんともしがたいレベル。

まとめ

まだ会社の規模も小さく、収益率も低く、会社の知名度の割には投資対象としては魅力ないかもしれません。つまり、株価はそうした過剰な期待が入っているというレベルかもしれません。

肝心のハンバーガーも、ポジショニングが微妙。

【おまけ】スターバックスとマクドナルド

スターバックスとマクドナルドの株価も確認しておきましょう。

こうしてみると、米国の外食チェーン店の株価そのものが冴えない動きをしています。背景を探りたい感じになってきました。

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戦術的ピリオダイゼーション理論入門。練習とトレーニング方法とは

戦略

サッカー関係者では知らない人はいなくなってきた印象もある「戦術的ピリオダイゼーション理論」。今回は、「FCバルセロナスクールの現役コーチが教えるバルサ流トレーニングメソッド」やサッカーダイジェストの記事でバルサの練習法に関して非常に有益な箇所を見つけたので、まとめておきます。

戦術的ピリオダイゼーション理論のコンセプト

戦術的ピリオダイゼーション理論(Tactical Periodization)はポルト大学スポーツ学部のビトール・フラデ(ビクトル・フラーデ, Vitor Frade)教授が約30年前に開発した理論です。

フラデ教授はサッカーを以下のように定義しました。

サッカーはカオスであり、かつフラクタルである

何じゃそれは?!というツッコミもあるともいます。金融では「カオス」は、意味不明なことが起きた時に冗談交じりに使います。フラクタルは、あまり使うことはないですが現象を表現する際に時折耳にする程度です。

カオスとは

カオスをロングマンの現代英英辞典で引いてみると、以下のようになっています。

a situation in which everything is happening in a confused way and nothing is organized or arranged in order

フラクタルとは

フラクタルはwikipediaでは、以下のように定義してます。

図形の部分と全体が自己相似になっているものなどをいう。*1

フラクタルとサッカーの関係は村松尚登氏がうまく解説してくれています。

全体のデザインである試合(=サッカー)と、中間のデザインであるグループの攻防と、細部のデザインである各選手の攻防はフラクタルの関係にあり、サッカーに含まれるすべての要素が全階層のあらゆる瞬間に含まれているのです。*2

また、サッカーダイジェストの記事では、フラクタルを軸に、システムやポジショニング、練習と実践の関係を以下のように説明しています。

監督が採用するシステムとそれに伴う各選手のポジショニングといった要素も含めて、全ての練習を戦術レベルでより実戦に近い形で行なうのが最大の特色だ。*3

つまり、練習というマイクロのシチュエーションを積み重ねていき拡張していくと実践、つまり試合になるという発想。

また、実践を細分化していくと練習でも再現でき、トレーニングする領域になるということです。

この発想は非常に重要です。今取り組んでいる作業がその先にどのようなものになっているかを想像できることは、全体のシステムやそのダイナミクスを理解できることにつながります。

また、市場になんらかしらのものを投入する状況を想定し、どのような準備をしておけばよいかということができるからです。

>>日本人に教えたい 戦術的ピリオダイゼーション入門

>>FCバルセロナスクールの現役コーチが教えるバルサ流トレーニングメソッド

プレーモデルとは

サッカーがカオスとフラクタルであるという前提に立った時に重要なものは、「プレーモデル」であると前出の村松氏が言います。

では、プレーモデルとは何かといえば、村松氏は以下のように定義しています。

そのチームが目指すサッカーとしての全体像、または最終目的を意味します。チームを率いる監督が掲げるチームの理想像と考えれば、理解し易いでしょうか。

さらにそのプレーモデルは、サブコンセプト、サブサブコンセプトに分解できていくのだそうです。

プレーモデルとシステムズエンジニアリング

このプレーモデルの考え方はシステムズエンジニアリングと全く同じ考えですね。

分解を重ねてサブシステムにし、それをさらに分解し最後はLowest Configuration Item(LCI)にまで分解する。また、それらをくみ上げながら全体の出来上がりを確認し、バリデートしていく。

まさに同じコンセプト。戦術的ピリオダイゼーションはまさにシステム、そしてアプローチがエンジニアの発想ですね。したがって、そういう教育を受けていない監督には当然ながらピンと来ないでしょうね。

サッカーにおいても、サブコンセプト、サブコンセプトを繰り返し確認しながら試合をイメージしながら、実践に持ち込むということでしょうか。

まさに、「サッカーはサッカーをすることによって上達する」。

プレーモデルの前にゲームモデル?!

戦術的ピリオダイゼーションを調べているうちに、それらを構成する様相がいくつかわかりかねてますが、プレーモデル以外にもゲームモデルというのを見つけました。構成される要素は以下の様です。*4

  • Players' Capabilities(選手の能力)
  • Club's Structure & Aimes(クラブの構成と目的)
  • Club & Country Football Culture(クラブとその国のサッカー文化)
  • Moments of the Game(試合の局面)
  • Structual Organization (組織構造)
  • Coach's Ideas(コーチのアイデア)
  • Principles & Sub-principles of Play(プレーの原則とサブ原則)

というような具合です。観る感じ、ゲームモデルはプレーモデルよりも上位の概念のような気がしますが、もしかしたらパラレルかもしれません。

Moments of the Game

さらにMoments of the Gameも同じ資料の中でさらに細分化しています。

  • Offensive Organization
  • Transition from Defend to Attack
  • Deffensive Organization 
  • Transition from Attack to Defend

というような具合です。さて、プレーモデルはどこにポジションするのでしょうか…。

繰り返し練習することでのメリット

その一方で、戦術的ピリオダイゼーション理論の肝は、"trained(訓練される)/learned(学習される)"だということで、経験値が重要といっています。

つまるところ、この理論の一連の練習を反復して繰り返していくうちに、実際の試合において目まぐるしく変わる局面ごとで、チームとしてどのような動きをすればいいかを、各選手が理解できるようになるわけだ。*5

監督の指示を理解できない選手も多いのでしょう。これはサッカーに限りませんが、これが現実。

これを採用するコーチたちは、「どうしたらできるかを分からせる」というニュアンスで語る。*6

サッカーに限らず、試験勉強にも役立ちそうです。

また、記事を執筆するアナリストやジャーナリストも読者が読む時間帯やペースに合わせて記事を書いてみるもの面白いかなと。大体、夜に書くのが普通でしょうから。

アナリストも決まった時間に集中して書いてみると結果は違うのだろうか。検証してみたいですね。

もっとも大きな特徴は、練習時間が試合と同じ90分間に設定されていること。ポイントはブレイクタイムもほとんど取らないことで、常に高いインテンシティーを保つ。*7

トレーニング方法について

トレーニングの大半を占めるグループ練習は、ショートパスによるポゼッション、ロングパスを交えたカウンター、4バック、3バックなどシチュエーションごとに行なう。その際に大切なのは、チームが掲げるプレーモデル。実戦を想定してポジショニングを事細かに修正しながら、各選手に局面ごとの役割を理解させるのだ。*8

ポゼッションの持つ意味

しかし全ての面においてより実戦に近い練習を導入するL・エンリケの場合は、そうしたポゼッション練習の際にも、より試合に即した形で選手たちを配置し、いかにオープンスペースを有効活用して相手ゴールに攻め込むかという点を重要視する。ポゼッションを「目的」とするのではなく、あくまでも「ゴールを奪う手段」として意識づけするためだ。*9

これは川崎フロンターレ・風間八宏監督も同じことを必ず言いますね。ボールを使わない練習はしないというのも同じ。

もちろん、川崎Fが調査して取り込んだともいえますが、強いチームの練習法の共通項ともいえます。

目指すはいつも同じだがタテへの速い攻め

で、結局は何を目指すかといえば、タテへの速い攻め。守備を崩せる可能性が高くなるわけですから、早いタテへの攻めができるのには越したことがない。

最後に

戦術的ピリオダイゼーション理論自体は30年以上前に開発されたものだし、モウリーニョがメディアに向けて話をしているのが2000年の前半から中盤であることを考慮すると、この理論自体はすでに10年以上練られた状態にあるわけで、日本サッカーがこれらを自分の血なり肉にするためには、周回以上遅れている印象があります。

ただし、川崎フロンターレでも風間八宏監督はこのコンセプトにかなり近い練習をしていたようですし、それを5年もかけて積み重ねてきたことを考えると、グローバルスタンダードの土俵に立つためにはこのコンセプトを知っていて実行できるというのがまずはスタートラインに立つことかなと思われます。

サッカーダイジェストの記事も超面白い記事だ!とおもったらやっぱりというか、翻訳でした。日本のサッカー記事の文学的表現を使ったレポは冗長的で字数のわりに中身がないので、こういう記事をたくさん読みたいものです。

FinTech雄レンディングクラブの株価はダダ下がり-決算とビジネスモデル(仕組み)

FinTech(フィンテック)

FinTechの雄とされているレンディングクラブ(Lending Club Corp.)ですが、実は上場来で見ると株価はダダ下がりです。ここまででは、いわゆる上場ゴール的な扱いを受けてしまうのですが、不祥事によるCEOの退任などもありました。今後再度株価は盛り上がることはあるのでしょうか。

レンディングクラブCEO辞任

ブルンバーグの報道は以下の通り。

事情を知る匿名の関係者によると、問題になったのは米ジェフリーズ・グループに対するプライムローンに近い2200万ドル(約24億円)の融資債権の販売。後になってレンディングクラブが買い戻したため、ジェフリーズに損失は生じていない。レンディングクラブは発表文で、この販売が「投資家の具体的な指示に反して」いたと説明した。*1

レンディングクラブ上場来の株価

下のチャートを見てみると、いわゆる右肩下がりのチャートともいうべき状態です。2016年5月にも株価は暴落しています。これは2016年第1四半期(Q1)の決算で当期純利益が前四半期で減益になった決算をネガティブに株式市場が受け取ったものです。

加えて、不祥事による創業者兼CEOが辞任するという事態。通常であれば、創業者が退任するというのはベンチャーであれば異常事態といえます。株価は大きく下がっても仕方がないといえます。

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その後、株価は反発するものの、再び下落基調となっています。上場来高値が30ドル近いことから現在の株価はその6分の1程度です。時価総額も現在は2000億円程度といったところでしょうか。

レンディングクラブの決算

当期純利益で見ると、結構凸凹していて、黒字になったかと思えば、大赤字になったりして、安定していません。2016年Q1は対前四半期で減益になったことを株式市場は嫌気したようですが、2016年Q2は大赤字です。

その背景は、販管費のその他項目、のれんの減損などが響いた結果です。のれんの減損はキャッシュアウトはしないので、除いて考えてあげてもよいですが、基本的には赤字体質ですね。

今後、貸し付け審査などに伴うコストもこれまで以上に必要となってくることから、どの程度の費用増(比率を含めて)になるかにも注目です。

レンディングクラブの貸付け規模

レンディングクラブをスタートして以来のローン・オリジネーションは2016年Q2までで約2兆円。これをメガバンクと比較して小さいという人は多いでしょうが、2011年スタートということを考えれば大したものだと思います。

ただ、2016年Q2のローン・オリジネーションは1955百万ドルということで、対前四半期では減少しています。まさに ❝Misstep❞ というところですが、仕方がない決算といえます。

さて、この状態が2016年Q3以降どう出るか。

レンディングクラブの案件出資者は、2016年Q2時点で、Managed Accountsが35%、銀行が28%、その他機関投資家が20%、個人投資家などが17%という状況。*2

今後、金融機関や機関投資家がレンディングクラブの融資の質に対してどれくらい敏感に反応したかが問われるかと思います。

ところで、レンディングクラブの投資家層をみると、完全にシャドーバンキングの状態ですね。

レンディングクラブの価値

基本は世界中で金利、利回りが消失した中で、リスクを取りつつも利回りが存在している世界(投資対象・金融商品)を提供していること自体が価値があると思いますが、いかがでしょうか。

Lending ClubのIR(決算説明会)資料では、以下のような説明になっています*3

借り手は13.8%の利払い、貸して(投資家)は6.9%のリターンということで、貸し手にとっては夢のような世界です。

借り手も、従来の銀行では、20%以上の利払いが必要なことから、レンディングクラブを使うことでメリットがあるというものです。

つまり、レンディングクラブは利払いと投資家への戻し分のスプレッドを抜けるというモデルになります。

銀行のように貸し出しと借り入れの非常に薄いマージンで勝負していることを考えれば夢のような世界ですが、意外にマーケティングコストなどがかかっており、さてマッチングの実際がどうなのか気になります。テクノロジーで解決しているというよりは、人間を介していたら何がFinTechかも分からなくなってしまいます。

レンディングクラブのバランスシート

2015年末のバランスシートをアニュアルレポート(10-K)から見ていきましょう。*4

総資産は5793百万ドル、つまり約6000億円。そのうち、株主資本が1041百万ドル(約1000億円)。まあ、金融機関らしい構成です。

まだ累積損失が若干残ってますね。

時価総額が2000億円で、株主資本が1000億円なので、PBRは約2倍。JPモルガンやシティといったメジャープレーヤーのPBRが1倍やらブック割れといった水準を考えると、赤字企業ながらまだ期待されているという状況です。

まとめ-今後のレンディングクラブ

いかがでしたでしょうか。FinTechの雄の株価がこの調子だと心もとないですが(小商事以前も含めて)、米国の利上げ後の世界で、引き続きレンディングクラブの扱う投資対象が投資家に施行されるのか、スプレッドの動向がどうなるかは気になるところです。

株式市場は昔のようには楽観的には見てない様子。

風間八宏川崎F監督が2016年シーズンで退任…ポスト・ハリル日本A代表/五輪代表監督でもなくグランパスか

風間八宏

いつかこの日が来ると思ってましたが、とうとうこの日が来てしまいました。サッカーで5年間も同じチームで監督をやるということ自体があまりありないことでしょう。今回は風間八宏監督が今後どうするのかについて考えてみたいと思います。【2016年11月21日更新】

名古屋グランパスへ移籍?!

もともと川崎フロンターレ後は五輪代表監督かという話もありましたが、な、な、なんと名古屋グランパスへの移籍が濃厚との報道が出ています。

正直、J2に降格する名古屋グランパスに何があるのかは不明です。また、何年契約かは不明ですが、一旦はクラブチームの監督を続ける様子です。

ただし、2016年11月19日放送のテレビ場bb組「Foot X Brain」に出演した風間八宏監督に近いジャーナリスト木崎伸也氏の口は重たく、何かを感じさせます。

元Jリーガーの三浦淳宏氏の「なぜ風間監督は(川崎Fを)辞めるのか」という質問に対して、回答に非常に時間がかかりました。また、その回答も風間監督のこれまでの発言を繰り返したような内容で新鮮味がありません。気になります。

サウジ戦でハリル更迭を見込んでいた?!

完全な憶測ですが、先日の2018年のロシアワールドカップ最終予選の対サウジ戦で日本A代表ハリルホジッチ監督の続投が決まり、更迭がなくなったために同時に今のタイミングでのA代表監督はなくなったということを見越して名古屋グランパスで決めたように見えなくもありません。

風間監督は実際に日本を世界に置いてみてどう見えるかというのをよく発言しています。

必ず海外が面白いという訳では無いですし、海外から何かを学ぶというのはいつも言っていますけど、もう必要が無いんじゃないかなと思いますので、我々独自のもの、ペトロヴィッチさんも外国人とは思っていないです。監督の一人の仲間だと思っていますし、他の外国人監督もそうですし、自分達が日本人という選手が中心の中でどんなサッカーを作って、どんなサッカーを見せられるのか、今日はサポーターもあれだけの雰囲気を作ってくれましたし、恐らく外国でもそう簡単には無い雰囲気だと思います。*1

個人的には、A代表&五輪代表兼任も見たかったのです。そうした可能性を風間監督が見ていたとすれば、その可能性もなくなったというのであれば、とりあえずグランパスで決めたというのもわからなくもないです。

名古屋グランパスを世界に通用するビッククラブにしたい!!!

もう一つ考えられるのは、風間監督が名古屋グランパスの今後ビッククラブになる可能性に賭けたというビジネスマン、いや投資家という視点です。

名古屋グランパスは今や、トヨタ自動車の子会社です。トヨタ自動車の潤沢な資金力をバックにしていれば、金銭面で面白いことはできそうです。

川崎Fには5年もいたわけですから、名古屋グランパスで長期政権を敷けるとすれば、面白い展開も期待できそうです。トヨタ自動車に「日本でも、バルサやレアルようなビッククラブを作りたい」と口説かれたら、なんだか現実味がりますよね。

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その一方で川崎Fは風間八宏ロス

川崎Fはこれ以上風間体制を続けることでチームにどのような変化を付けることができるのかという点に関し、フロント及び監督視点に立つと、まあ風間監督のいうように「5年で一区切り」というのは仕方ないかなと。

ただし、このタイミングでの発表は難しいですね。CS、天皇杯も残されているので、どうしてもそわそわしてしまいます。

正式発表は10月12日

11日も川崎フロンターレ(川崎F) の練習場である麻生グラウンドには多くの大勢の記者が来ていました(なぜか中山ゴン氏、鈴木隆行氏などもいた)。そこで発表があったのではと思います。

個人的にもいろいろな変化があった2012年という同じタイミングから、2016年のここまで本当に楽しいサッカーを見せてもらったという感じで、感謝しかないです。

ということで正式に発表があり、風間八宏監督が以下のようにコメントしています。

このたび、今季限りで退任することになりました。川崎フロンターレに監督として就任し、選手達が成長し、個性的なチームになることが出来たと思っています。それにはすべての条件が揃わなければいけない。簡単なことではないですが、ファン・サポーターをはじめ、すべてのフロンターレに関わる皆様に支えていただきましたこと感謝しております。まだ戦いは続いていきます。今まで通り、目の前の1戦1戦に全力を注ぎ、選手達、スタッフ、そしてすべてのフロンターレに関わる皆様と共に残りの試合に全力を尽くしていきたいと思います。ありがとうございました。*2

まずは2016年シーズンを勝ちで終えたい

勝敗の結果はともあれ、風間サッカーの戦略と戦術がはっきりしたサッカーはプロセスを楽しむという点では最高のエンターテイメントでした。2016年シーズンの残り3節と天皇は、そして何はともあれCSで優勝できれば本当に最高です。

今シーズンで風間体制が最後という事実をチームとしてさらに一つになるきっかけになればと思います。

残り3試合は、退場気味!の大久保嘉人選手が得点をすることかと。エースが得点をすると勢いが変わるのになぁと思っているところにブログの更新が。タイミングを見切るのはさすが。

マリノス戦をスタンドから見てたら、13のユニフォームを着ているサポーターが見えたんよね。俺、試合出ないのに、申し訳ない!!残り試合は、それを着てることを自慢できるようにしないと。*3

ここからのポイントは2つ

さて、問題は過去ではなく未来です。個人的には次の2点に関心は移ります。

  • 川崎Fの後任監督を誰にするか
  • 風間八宏監督の今後の進路

川崎Fの後任人事

風間監督はユニークなサッカーをしていたので、そのまま引き継ぐということになれば内部昇格でしょう。鬼木コーチの名前なども上がっています。その一方でその監督がチーム内で指揮をする状態にいるかがポイントかと。===>その後鬼木コーチが内部昇格発表。

後任は未定ということですが、次の監督に求められるのは若手の起用とそのコア化。中村憲剛選手や大久保嘉人選手も中心人物とはいえ、年齢的にも次の主力選手が必要。

大島僚太選手や小林悠選手がその役割を担いつつありますが、今回の日本代表戦で活躍してしまうといずれ海外チームに移籍してしまうこともあるでしょう。

また、目先でいえば中村憲剛選手や大久保嘉人選手などベテラン組の心をつかめるか、なども気がかりです。===>大久保選手がFC東京に移籍。

それ以前に、ベテラン組を移籍させないでキープできるかも肝要ですね。

いずれにせよポスト風間監督探しは楽ではなさそうです。

風間監督の次の展開-さあゆけ日本A代表兼五輪代表監督

東京五輪代表の監督にも名前が浮上しています。個人的には風間五輪代表監督を見たいです。

ただ、風間サッカーを代表チームで浸透させるプロセスは時間も含めて簡単ではないでしょう。そこは風間語録よろしく「常識や先入観を疑う」ということでチャレンジする価値はあります。

日本代表も既に監督が外国人というだけはなんの魅力を感じませんから、そろそろ代表監督を戦略を持った日本人にすべくその準備をし始めたらよいのではと思います。

風間監督がJリーグでしっかり活躍する選手を代表で活用し、国際大会で勝利すれば、Jリーグの日本人選手の評価は高まり、Jリーグの価値そのものが上がります。

これはJリーグをより国際化させるためには必要不可欠な作業です。

現在の欧州組のバリューアップに取り組んでものりしろは限定的

本田や香川、岡崎選手といった顔ぶれは既に欧州リーグでプレーしブランドを確立した選手であって、これ以上の市場価値拡大は彼らが各クラブチームでどう活躍するかに依存しています。彼らを使うというのは代表監督からすれば安パイに過ぎないかと。

私がJリーグの市場価値を上げなければならない立場であれば、日本人選手の良さをしっかり分析でき、かつその伸びしろを試合を通じて伸ばせる代表監督を選ぶと思います。つまり、今後より高値で日本人の海外では無名選手を海外に輸出するであれば、発掘と育成という作業が避けられません。

風間監督を五輪も含めて代表監督にしたいというのはそんな思惑も透けて見えてきます。日本のサッカー協会がとりうる戦略としては悪くないと思います。

まとめ

ということで、風間八宏監督は川崎Fの監督としては2016年が最後になりそうで非常に残念ですが、他クラブチームに行くとかではなく、五輪ひいては代表監督になるべく、「ステップアップ」してほしいものです。

川崎フロンターレGKの新井章太選手の魅力とは

川崎フロンターレ

川崎フロンターレGKの新井章太選手の魅力は何といっても明るさとレジリエンス力。

2016年は韓国代表のチョン・ソンリョン選手がフロンターレに加入し、ベンチを温めることが多い。

ただ、ソンリョンが代表に選出されてチームから離れたり、怪我をしたときにやはり新井選手が準備してくれているかどうかは結果としてやはり重要だったというのが多くのサポーターが感じていることだろう。【2016年10月30日更新】

「神ってる」セーブの新井章太選手

結論としては、鹿嶋(茨城県立カシマスタジアム)まで行った甲斐がありました。

ただし、前半から川崎フロンターレの攻守はちぐはぐで、見ている方からすると質的に「ちょっと、ちょっと」と突っ込みたくなる内容ばかり。子供にもやじられる始末。再三自分たちのミスから決定的なピンチを招くという展開。

寒いからか(これは鹿島も同じはず)、なんかの緊張からか足にボールがついていない感じによるミスが多い、全体として我慢の展開でした。

ただ、新井章太選手の神がかり的なセーブというよりは精神の安定がもたらすともいえる落ち着いたセーブにより、再び完封勝利。決定的な場面でも最後までじれずに動かない姿勢は、神がかりというより日頃の練習の成果のように見えます。

相手を最後まで見据えて飛びつかない自信のあるGKぷりは頼もしい!

試合終了後、クルマで帰路に就こうとしますが、大渋滞。北浦を渡るのに実に2時間。

でも行った甲斐ありました。

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新井章太選手は無事復帰!きっちり抑えた10月22日対広島戦

2016年2ndステージの第15節、対サンフレッチェ広島戦。先日の横浜Fマリノス戦で負傷しての復帰戦。待ってました。

前半はGK前のDFのボールさばきの危うさ、中盤でセカンドボールがなかなか拾えない。またサンフレッチェの高い位置でのプレッシャーからMF陣がDFラインまで下がらざるを得ない展開。結果、何度もピンチがありましたが、新井選手ががっちり抑えてくれました。

後半も、ゴール前での処理も丁寧にさばいてくれた結果、完封。短い時間で、またきっちりともどってこれたというのはまたしてもレジリエンス力。

ちなみに塩谷選手のFKには物言いがついています…。反対側のゴール側だったので見えず。*1

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フロンターレの魅力は「等々力劇場」だけではない

川崎フロンターレの魅力を「等々力劇場」と呼ぶことは多い。ただし、それは正味90分の試合についてである。実はその「等々力劇場」を面白くさせるもっと長編のストーリーが裏で展開されているのではないかと最近よく考える。それは何といっても各選手のレジリエンスではないかと思う。

大久保嘉人選手もJリーグで3年連続得点王という偉業を成し遂げてきたわけだが、フロンターレに移籍する直前のヴィッセル神戸ではフロンターレ加入後に見せた得点力を示してきたわけではない。求められる役割がMF寄りだったというのもあるが、フロンターレに加入後に誰が3年連続得点王になると予想したであろうか。

大久保選手は2016年は自分の得点にこだわるというよりもチームとして自分がどう活かせるかという点に意識がいっているように思う。ただ、個人的には大久保選手の得点シーンが見たいし、それが一番チームが勝つ可能性が高いと思う。それだけではダメだという危機意識が大久保選手はより強くなっているのだと思うが。

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大塚翔平選手のレジリエンスも然り。ボール扱いが抜群にうまい選手であることには以前から変わりはないが、フロンターレでのパスをつないでボールを支配し、相手の動きの逆を取るというサッカーにしっかりはまった。トライアウトを受けて加入したとは思いえない活躍ぶりだ。

大塚選手には、個人的にはパサーやくさびを入れる役割だけではなく、前を向いてシュートを決める挑戦をもっと積極的にしてほしいなと。

新井章太選手のレジリエンス

そして、フロンターレの選手のレジリエンスを語る上で外せないのがGKの新井章太選手。ヴェルディ後にトライアウトを受け、フロンターレに加入。2015年シーズンには正ゴールキーパーの座を獲得するが、2016年には再びベンチを温めることが多くなる。

普通の選手であれば、せっかく正GKのポジションを獲得したのに、外部から新たに獲得されたのではやってられないと「腐る」のが普通だ。ただ、そこは新井選手の場合には違ったよう。

俺、一生、腐らないですね*2

大久保選手と練習することも多く、「日本で一番うまい選手と練習しているのでうまくなるのは当然でしょう」という説明は妙に納得してしまう。そしてそれが真実なのだろう。

アクシデント

2016年9月25日はソンリョンが怪我ということで、新井選手がリーグ戦でスタメン。

多くのサポーターはカップ戦での新井選手の動きを見ていたので、おそらくはいよいよ来た!という気持ちと2015年シーズンと比べると試合数の少なさを考えると不安に思っていたかと思う。

いざ試合が始まってみると、新井選手の安定した守備、そして攻撃陣が着実に点数を積み重ねたことで多くのサポーターは今日の試合は大丈夫と安心して見れていたと思う。

ところが、守備中のアクシデントとその後のGK交代劇。そして90分での2失点。最後は小林悠選手の決勝弾。忘れられない試合となった。

守備中に谷口彰悟選手との接触で脳震盪

「なんでマリノスと試合してんの?」
試合中、新井の言動の異変に気づいた田坂がドクターに伝え、新井が担架に乗せられてピッチを退き、高木駿がピッチに入った。*3

田坂選手が気づいたのか…。接触後からしばらくプレーしていたと思う。本当によく立っていたかと思う。本来はもっと早い段階で交代しているべき状況だったということだ。

新井選手をはやくフィールドで見たい

怪我で出場ができな選手は新井選手ばかりではない。満身創痍のフロンターレ。MFの田坂祐介選手が3バックの一角に入っている状態だ。ただ、GKは特殊なポジションで出場数はおかれている立場によって大きく異なる。

新井選手の復帰がチームの守備の安定力には欠かせない。CSまで含めると優勝するまでにはまだ数試合、天皇杯も残っている。本当に早く回復してほしい。

多摩川エコラシコで新井選手が子供に優しく話し続けてきてくれたことをおそらく一生忘れない。

個人とチームのレジリエンス

最近、負けてはいけない試合で負けがあるが、これもCSを面白くするための演出と勝手に前向きにとらえて騒がずじっくり待つことに。これもチームのレジリエンスが問われることになると。

そう、「等々力劇場」には個人とチームのレジリエンスがいつも存在している。すごいやつがいつもすごい結果を残すという事実よりも、くじけても継続して続けることで最後にすごい結果をもたらすというストーリーに多くの人を引き付けているのではと思う。

シャドーバンク・バンキングとは。問題は中国だけではない。規制をどうするか。日本はどうなるか

投資

シャドーバンクは理財商品を中心に中国だけで問題になっているような印象があるが、実際はそうではない。我々が日頃投資をしている金融商品により引き起こされるシャドーバンキングもある。ここでは、シャドーバンキンクの意味と現在注目の集まるシャドーバンキングについてまとめてみる。

シャドーバンクとシャドーバンキング

そもそもシャドーバンクとは、その名の通り金融当局の監督下になく規制を受けない、もしくはその監督や規制の程度が弱い金融機関を言う。

なぜシャドーバンクが問題になるのかといえば、通常の銀行(バンク)は当局の監督のもとに信用創造を行うからである。これがシャドーバンキングとなる。

預金や決済機能がないシャドーバンクにより信用創造に近い機能を実現することができると金融当局の監視が届かない領域が生まれてしまう。結果、その領域がバブル的な状況や流動性に関して問題が生じてもそもそも監督が行き届いていないため当局によるコントロールが効きにくくなる。

ハイイールド債の投資信託はシャドーバンクか

果たしてシャドーバンクが信用創造に近い役割を実現することは可能なのであろうか。現状起きているシャドーバンク問題は以前から取り上げられる中国の理財商品だけではない。

たとえば、日本の個人投資家に人気のあるハイイールド債のファンドなどもその一つだ。企業が金融機関からの借入ではなく、社債を資本市場で発行することで資金調達をし、財務レバレッジをかける状況がそうだ。

企業からすれば、財務上は借入を金融機関から資本市場に代えたにすぎないが、その資金の出し手が当局の監督下にある銀行からその監督の度合いが弱い投資信託やETFが取って代わることで、投資信託やETFがシャドーバンクとしての姿を見せることになる。

ドイツ証券の村木正雄アナリストは、2016年10月号の証券アナリストジャーナルの中で、グローバルで低金利となることで利回りを求めて少しでも利回りのある金融商品を探し求める方向にあることと、企業が投資家の要求に応じて(ROEを高めるため)債務の比率を上げてきたことなどを指摘しつつ、いつでも解約できるとしているオープンエンド型投資信託のRunリスクについて指摘している。

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そもそもが世界中が低金利・マイナス金利下で利回りを求める

ネット証券で人気のある投資信託ランキングを見れば、グローバルや米国中心のハイイールド債やREITの投資信託が日本の個人投資家に非常に人気だということは一目でわかる。

これは個人投資家が(為替リスクを取りながらも)利回りがある程度確保できるということと定期的な配当があるからであると考えられる。

日本はマイナス金利下で個人投資家も資産運用の選択肢が狭まっている。資産運用に困っているのは何も機関投資家だけではない。シャドーバンキングが資産運用難の結果であるということもいえ、量的緩和を続けざるを得ない各国の金融政策の裏返しともいえる。

突き詰めれば流動性

では、金融政策の裏返しであれば、シャドーバンキングがすべて肯定されるかといえばそうとも言えないであろう。

そもそもハイイールド社債などは流動性に関して万全かといえばそうではない。何らかしらのきっかけでオープンエンド型投資信託に解約が殺到すれば、債券に関して売却がスムーズに行われないような場合には基準価格がスムーズに算出されないような状況も起こりうる。

もっとも怖いのが、投資信託を購入している個人投資家が自らが投資している金融商品が、外国資産また投資先が社債であるということが十分に認識していないとすればどうであろうか。そうしたことになればさらに混乱を招く可能性もある。

シャドーバンキングの金融資産に占める比率

さて、シャドーバンキングを定量的に把握しておきたい。日本銀行の2015年7月のレポート

https://www.boj.or.jp/research/wps_rev/rev_2015/data/rev15j10.pdf

によれば、実は米国とユーロ圏(英国を除く)の比率が高い。中国が問題かのように思われるが、実は問題は先進国だ。

米国ではシャドーバンキングの比率が銀行部門を上回っており、金融資産に占める比率は30%を超える。

一方、ユーロ圏は銀行部門の占める比率が50%程度あるものの、シャドーバンキングの比率は35%に近づく勢いだ。

日本はどうかといえば、シャドーバンキングの金融資産に占める比率は10%程度である。

こうしてみると、実は結局リーマンショック後の資産運用及び欧州通貨危機後の金融政策をそのまま引きずっているようにみえるが、どうであろうか。

シャドーバンキングのグローバルの動向

グローバルのシャドーバンキングを理解するのに、FSBの発行するグローバル・シャドーバンキング・モニタリング・レポート

Global Shadow Banking Monitoring Report 2015 - Financial Stability Board

が詳しい。

そこからはGDP比でも年々その比率が上昇していることがうかがえる。いまや、シャドーバンキングを無視して金融システムを語ることができない。

また、グローバルで低金利の中、そうした金融政策が長く続けられる環境下でそのシャドーバンキングの役割が投資家にとって重要になってきているようにも見える。

まとめ

シャドーバンキングは、なんらかしらのパニックがあるときは震源地になりそう。なんとも雲をつかむような領域。また、金融当局からすれば、自分たちの手の届かない領域が増えることの不安感といったらないであろう。ただ、選択肢が限られた中でのシャドーバンキングの拡大ということもあり、落としどころが見出しにくいのも事実。

フロンターレ大島僚太選手と南野拓実選手のやり合っていた記憶。今は昔で日本代表

川崎フロンターレ

2016年9月29日にサッカー日本代表監督のハリルホジッチ監督により日本代表が発表されました。相変わらずいわゆる海外組とよばれる海外チーム所属の選手中心の選出となりました。その中でもJリーグで選出された数少ないメンバーに川崎フロンターレの大島僚太選手が。FWとMFのほとんどが海外組。大島選手はどんな選手なのでしょうか。

 川崎フロンターレの日本人の背番号10番

オリンピック代表やA代表に呼ばれて全国区になったイメージはありますが、そもそも2016年シーズンから川崎フロンターレで10番を付けてます。したがって、そもそも当然ながらプレーは際立っています。

どう際立っているかといえば、一言でいえば、ゲームを組み立てる、そしてFWに決定的な仕事をさせるパスを供給するという、極めてMFらしい仕事をします。

そこからシュートを打てる!と思っても、不思議とシュートを打たないことが多く、自分が打つよりも寄り確度が高い選手を見つけてはパスをします。結果的にはその選択でよかった(つまり得点につながる)というのでよいのですが、あの辺りは、ストライカーというよりはMFだなぁと毎回感じます。

川崎Fのゲームメイカーにボールを渡らせないようにする

川崎Fでは、最近はブラジル人大型MFのエドアルド・ネット選手とボランチのコンビを組むことが多く、「大島・ネットコンビ」でゲームを組み立てていきます。

DFが拾ったボール・奪ったボールは大島・ネットを起点としてゲームが組み立てられることから、相手チームはこの2人にボールが渡る前、つまり高い位置からのプレッシャーをかけることでゲームを支配させないようにする施策が良く見受けられます。

そうした相手チームの攻撃は、ベンチから見ると次のように見えるようです。以下は、ベンチで見ていた三好康次選手のコメント(2016年10月1日対ヴィッセル神戸戦)。

相手が前から来てこちらが後ろからつなげないような形を取ってきた。ただ、そのぶん2列目のところが開いていたので、そこをうまく使えばリズムを組み立てやすくなるかなと思っていた。*1

川崎Fのゲームメーカーにボールを支配させないために、前線からプレッシャーをかけ、また、ロングボールを入れるのが相手チームの定石。

問題は、そのロングボールのその跳ね返り、セカンドボールをどうコントロールできるかがポイント。以下は、大島選手のコメント(2016年10月1日対ヴィッセル神戸戦)。

後半は前が重かったのか後ろが重かったのかはわからないが、相手のロングボールに対して、後ろが下がるのは当然。ボールを奪って前を向いたときに、前の選手がプレスバックできないぐらい、間延びさせられていた。*2

川崎Fが押し込まれるような展開では、大島選手のボランチの会い方であるネット選手がDF陣のラインに入り込んでプレーすることがままみられます。結果、3バックが4バックにも見えたりもします。

こうした状況を見ると、相手のDF陣へのプレシャーが効いているのだなと思いますが、不思議なことに前半45分はそうした場面を見ることは多いですが、後半になると相手チームもバテるからでしょうか、あまり目にしなくなります。

川崎FのDFはDFだけではない

相手チームが高い位置からのプレッシャーを掛けに来る理由としては川崎Fのディフェンス力の安定性をついてく来ているというのもあります。

事実、DF陣のえ?!というような目を疑うようなミスで失点をすることもまま(多い?)あり、そこは相手チームが必ず狙うところではあります。

川崎Fは相手チームがそうした戦術に来ることは事前にわかっているので、対応策としては、高い位置でプレッシャーをかける人数をかけきれないようにさらに攻撃的にします。

右のエウシーニョ選手や車屋紳太郎選手をどこまで相手陣内にまで上げていけるか、そうすることで相手にとって高い位置でボールを取らせないようにするという姿勢で臨みます。とにかく攻撃的に行きます。

DF陣にミスが多い?攻守一体なのでそれは攻めきれていない証拠

風間八宏監督に言わせると攻守一体。「攻めていれば守る時間帯が減る」というでしょうか、ボールを支配して攻めていないのことの裏返しとしてDF陣へのアタックがされているということで、もっとボールを支配しろということになります。循環論のようですが、そう理解してます。

それでもDF陣の好きを狙われたらどうするのか、という質問もあるでしょう。もちろん風間サッカーのリスクは「カウンター」だという認識はあります。そこでのポイントは、カウンターには気を付けてプレーしているという解説になります。

ロシアW杯アジア最終予選にスタメンでの出場

大島選手が一躍全国区になったのは、ブラジル五輪サッカー日本代表の中心メンバーとして活躍したからでしょう。日本チームの結果はグループ予選敗退という残念な結果でしたが、アジア最終予選も含めて大島選手の活躍は記憶に残るモノでした。

ところが、私なんかからすると、別のポイントが目に行ってしまいます。大島選手と南野選手が同じ五輪の日本代表チームでプレーしているではないですか。南野選手は現在は欧州のザルツブルグでプレーしていますが、Jリーグのセレッソ大阪時代では大島選手とピッチ上で激しくやり合ってました。

ところが、五輪代表では、見る限りパス回しを含め、むしろ良い関係にも見えました。代表で高みの目標があるのは強いなと思いましたね。

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そうした五輪での実績もハリルホジッチ監督に買われ、満を持してのA代表でのスタメンが2016年9月1日の対UAE戦での出場です。

試合の結果は、痛恨の敗戦。1-2での敗戦となるのですが、その失点に相手へのPKなどを与えてしまい、敗戦原因とする批評も多かったのです。

とはいえ、大島選手の体調を含め海外組のパフォーマンスもさえず(つまり大島選手からすれば、使いずらい)、ハリルホジッチ監督自身もいっていたように「選択を間違えた」ということになります。

では、日本代表をどうすればいいかということになりますが、以下が2016年9月29日に発表された日本代表のメンバーです*3

2016年9月29日時点の日本代表メンバー

GK
川島 永嗣 カワシマ エイジ(FCメス/フランス)
東口 順昭 ヒガシグチ マサアキ(ガンバ大阪)
西川 周作 ニシカワ シュウサク(浦和レッズ)
DF
長友 佑都 ナガトモ ユウト(インテル・ミラノ/イタリア)
槙野 智章 マキノ トモアキ(浦和レッズ)
森重 真人 モリシゲ マサト(FC東京)
太田 宏介 オオタ コウスケ(フィテッセ/オランダ)
吉田 麻也 ヨシダ マヤ(サウサンプトン/イングランド)
丸山 祐市 マルヤマ ユウイチ(FC東京)
酒井 宏樹 サカイ ヒロキ(オリンピック・マルセイユ/フランス)
酒井 高徳 サカイ ゴウトク(ハンブルガーSV/ドイツ)
植田 直通 ウエダ ナオミチ(鹿島アントラーズ)
MF
長谷部 誠 ハセベ マコト(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)
柏木 陽介 カシワギ ヨウスケ(浦和レッズ)
永木 亮太 ナガキ リョウタ(鹿島アントラーズ)
香川 真司 カガワ シンジ(ボルシア・ドルトムント/ドイツ)
清武 弘嗣 キヨタケ ヒロシ(セビージャ/スペイン)
山口 蛍 ヤマグチ ホタル(セレッソ大阪)
大島 僚太 オオシマ リョウタ(川崎フロンターレ)
FW
岡崎 慎司 オカザキ シンジ(レスター・シティー/イングランド)
本田 圭佑 ホンダ ケイスケ(ACミラン/イタリア)
小林 悠 コバヤシ ユウ(川崎フロンターレ)
原口 元気 ハラグチ ゲンキ(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)
宇佐美 貴史 ウサミ タカシ(FCアウクスブルク/ドイツ)
武藤 嘉紀 ムトウ ヨシノリ(1.FSVマインツ05/ドイツ)
浅野 拓磨 アサノ タクマ(VfBシュツットガルト/ドイツ)

 と、ほとんどが欧州組。ただし、全員が試合に出れているわけでもなく、ハリルホジッチ監督自身も以下のように言ってます。

我々はアジアではかなり良い攻撃をしている。これまで7、8年間日本に貢献してきてくれた選手を外すと、メンタル面でチームが壊れる危険性もある。これは、試合に出ていなくても選手を信頼しているという私のメッセージ。彼らのピッチでの返答を待ちたい*4

もう、これは戦略ではなく、精神論。公の場でいうコメントではないですね。相当ヤバいところまで追い込まれていると思います。

日本サッカー協会ももし仮にどこかの試合でハリルホジッチ監督がしくじるようなことがあった時に、監督代行もしくは監督として代わりを見つけてこないといけないと思いますが、そのピンチヒッターを手倉森コーチに充てるというプランBを準備しつつあるのかというのを人事をみて思います。

大島僚太選手の移籍

さて、今後の大島選手の活躍は気になります。今年川崎Fがチャンピオンズシップで優勝したり、ロシアW杯最終予選で活躍することになれば、当然海外からのオファーの話も出てくるでしょう。

ただ、川崎Fも選手層が厚くなったとはいえ、中村憲剛選手の次の世代としてコアとして位置づけられているので、すぐに変わりがいるというわけでもありません。川崎Fとしてはなかなか難しいところです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。日本代表のボランチも正直ちょっとマンネリ化しつつあるので、大島選手のようなテクい選手に世代交代してほしいですし、「個」を攻略することでサッカーのプレーの質を追求してきた風間八宏監督による日本代表チームを見てみたいなと思います。その時には、大久保嘉人選手や中村賢剛選手、そして大島僚太選手も当然日本代表チームに入ってくるでしょうから、ポンポンとボールをけり込むサッカーから脱皮できる日が近づけばと思います。

FinTech対応遅れれば珪素谷・シリコンバレーに敗れ日本勢は資産との接点失う

テクノロジー

FinTechはバズワードだと切り捨てる人もいるかもしれません。ただし、そんなバズワードで済ませてよい状況ではないでしょう。

一言でいえば中央集権的な(これはこれでこのフレームワークの中でセキュアであったので良かった)ユーザ接点から分散的なユーザ接点にシフトする切り口をテクノロジーがきっかけとなっているといえます。テクノロジーが規制業種に仕掛ける非常に大きな流れです。

珪素谷の狙い所の金融

珪素谷(シリコンバレー)は民生・非規制業種で相当程度やりつくした感があるので、目下の目線はエネルギー、ヘルスケア、金融、自動車といった規制業種です。規制業種はプレーヤーの数が基本的には限られているので、新規参入組からすればプレーヤーの顔が見えてよいというのがります。

加えて、テクノロジーの純粋な競争にさらされていないので、情報格差があり、戦いやすいというのもあると思います。

FinTechの肝はシームレスな体験を実現するテクノロジー

FinTechは突き詰めると技術基盤はビットコイン・ブロックチェーンということになりますが、これを活用することでシームレスな金融取引というようなことに始まりどんなことができるようになるかという創造力が勝負。

たとえば、すでにauとMUFGがじぶん銀行をはじめてます。現在は預金の管理だけではなく、(今はまだ定期預金といった基礎的な金融商品だけですが)他の金融商品も購入できるようになると、本当にシームレスな金融体験が可能になるわけです。

中国人の友人にAlipay(アリペイ)を見せてもらったときは衝撃を受けました。もっとも進んだFinTechアプリはアリペイかと思います。

それこそ銀行と証券の垣根もないですし、預金と金融商品という資産を一括で管理出きるわけです。そもそも証券と銀行が別々なのは規制視点だからであってユーザ目線であればその必要性-金融リテラシ次第ではあるけれども-は必ずしもないというのが実際ではないでしょうか。

法と金融とテクノロジー

スマートコントラクトも普及すると金融は切り離せないエッセンスなので法と金融とテクノロジーがより絡みあう世界になっていくわけです。

金融も法律の世界も極めてレイバーインテンシブな業界であったことは否めないので、そこにテクノロジーが入り込んで来れば当然ながら機械的な作業はなくなっていくわけです。

ただ、要素要素を組み合わせてストーリーとしてくみ上げて(ここも機械でできるという話にもなってきてますが)、受け手に対して面白い仕組み、システムやコンテンツを作れるかになってくんでしょう。

 

シンギュラリティとは-実はシンギュラリティ大学もある

テクノロジー

シンギュラリティとは知っている人は知っていますが、最近知ったという方も多いのではないでしょうか。今回はその定義と注目されるようになった背景を簡単に見ておきましょう。

シンギュラリティとは

シンギュラリティとは「技術的特異点」ともいわれ、機械(人工知能)が人間の知能を上回るポイントです。2045年などをベンチマークとしています。それは半導体の集積度が増し脳細胞のレベルと比較すると遜色ないレベルを意識しています。

なぜ注目されるようになってきたかというと、第3次AI(人工知能)ブームが始まったからです。ちなみにAIには過去2回大きなブームがありました。今回は3度目です。

一方、シンギュラリティはすでにみんなが将来そうなるかと信じているかというとそうではありません。シンギュラリティの実現性に関して肯定派・批判派ともにいる状況です。

シリコンバレーの特徴としてはコンセプトを思いっきり外に公開してその後事実を作りに行くことが常套手段なので、現状に驚きはしませんが、意識をしておくべきテーマです。

レイ・カーツワイルとX Prize財団

シンギュラリティはレイ・カーツワイルが提唱した概念ですが、そのカーツワイルとX Prize財団で大学も設立しています。その大学がシンギュラリティ大学です。

また、カーツワイルは2012年にグーグルに参画しており、グーグルがAIで主導権を握ろうといろいろ展開をしています。細かくは拙著でも触れています。ちなみに自然言語処理で先行しているのはIBMです。

>>Google vs トヨタ 「自動運転車」は始まりにすぎない (角川EPUB選書)

カーツワイルのシンギュラリティについてさらに詳しくという方は、NHKとのインタビューに答えた本がありますので、そちらが参考になります。

>>レイ・カーツワイル―加速するテクノロジー (NHK未来への提言)

最近NHK出版も上の内容をアップデートしてます。

>>シンギュラリティは近い―人類が生命を超越するとき

シンギュラリティ大学のプログラムとは

Wiredでシンギュラリティ大学のプログラムが紹介されていました。期間は6日間で午前7時から午後10時まで開かれるそうです。

「新しい都市」ねらいで購入したのですが、いずれの記事も特集も一読の価値はあると思います。

>>WIRED(ワイアード)VOL.24[雑誌]

アジェンダを見る限りは、授業のテーマは正直ふーんという感じのラインナップです。外向けの授業だからでしょうか。一言でいえば、「今風」です。

  • 等比級数(指数関数と呼ぶと思うのですが、雑誌では等比級数に。exponential)
  • コンピューティング
  • 人工知能
  • 自動運転
  • ビットコイン
  • デザインシンキング
  • AR/VR
  • ヨガ・瞑想
  • 太陽光発電
  • 宇宙
  • フォーキャスティング
  • ビッグデータ

などなど。

確かにいずれも熱量の高いトピックなのですが、逆を言うと「おっ!」というトピックもないので、想像の範囲内というか、とびぬけてくれてはいないというのが印象です。受講したら感動するのかもしれませんが。

まとめ

人工知能と重なり合ってくるテーマで、また少し宗教色もでてきて整理がしにくいのですが、今後もよりコンセプチュアルになってくるテーマかと思います。

都市経済学は大学や大学院では人気がない?!東京五輪に向け必要な研究なはず

ミクロ経済

都市経済学はミクロ経済学のひとつの領域であるのだけれども、日本の大学や大学院では講座を開いているところが少ないという。また、都市経済学の研究者も少ないという。

一方、日本の人口動態や首都圏と地方との関係、2020年東京オリンピックに向けて東京をはじめとした首都圏のインフラをどのように準備していくかを考えれば都市経済学は必要な研究、学問ともいえるのだと思いますが、どうなのでしょうか。

Airbnbに代表されるようにシェアリングエコノミーといった既存インフラの活用事例などに注目がされてくれば、今後は必然興味の対象となると思います。【2016年8月27日更新】

都市経済学とは

都市経済学とは何かといえば、都市をテーマとした経済学。ただし、その中心は価格理論をスタートとしたミクロ経済学の応用領域です。

経済学全般にそうかもしれませんが、限られたリソースを活用してどのように分配し、その結果があるかを研究するものです。不動産は、その場から動かせないので輸入できるものなどと異なって「限られた」という概念は分かりやすいですね。

入門書の目次を見渡せば、借家か持家か、家賃や住宅価格の決まり方、都市と地方の人口配分、土地利用規制、所得分配、都市交通、都市政策などの問題を取り上げていています。

都市経済学を理解しようといくつか入門書をあさってみました。

いわゆる都市経済学として俯瞰できるのは、ちょっと発刊年が古くなりますが、宮尾尊弘「現代都市経済学」が良いかなと思います。

他では、山崎・浅田「都市経済学 (シリーズ・新エコノミクス)」が面白いです。この本を読み始めてこれほど切実に都市経済学の必要性と魅力うぃ訴えかけてくる「はじめに」も少ないです。はじめにを少し引用して紹介しておきます。

 

 

大学生や一般的な社会人にとって、金融論や国際経済などはそれほどなじみの深いものではないでしょう。(中略)

他方、都市や住宅問題は身近な問題で、しかもミクロ経済学の応用問題としてはとても適しています。(中略)

ミクロ経済学の応用として学ぶ市場の失敗の例も、都市や住宅に関する身の回りの事例で多々見られます。例えば、外部性では、一般的なミクロ経済学の教科書で出てくるような、工場排水によって汚染された川下で漁業を営む漁師の例より、隣のマンションの騒音や交通混雑の方が身近な問題でしょう。(中略)

国鉄が民営化されてJRになりましたが、それによってどんなことが起こったかを考えれば、規制緩和の効果も実感できます。スイカや駅ナカ…(中略)…規制緩和や技術革新の重要性も理解できるはずです。最近問題になっている格差問題も、地域への経済政策と関係させて考えると、どのような政策が日本にとって必要かが分かります。

 

という具合に、都市経済学の必要性が縷々述べられています。確かに、言われてみれば身近なことばかりだと思いますが、金融論が身近でないかといわれればそこまで程遠くないでしょ(笑)と思いますが、どうしても都市経済学をメジャーにしたいようです。

大都市圏の人口増ペースも大したことがない

大都市圏には地方が疲弊しても人口は増加している(集まっている)のかと思いきや、上の本では2005年までのデータしかないですがその水準は年率0-5%の間に納まってしまうほど。

アウトプットはインプットに依存するところが大きいので、よほどの生産性向上要因がなければGDPも2-3%成長すれば御の字という気もします。

川崎市などは相当の人口増があった気がしたのですが、確かに年率に直せば2-3%といったところでしょうか。

民間住宅投資は伸び悩み

2000年以降急激に家計貯蓄が減少しています。これでは住宅投資も拡大する理由にはなりませんね。

一方で、持ち家の帰属家賃は積み上がり続け、気づけばGDP比9%。単純に高齢化で持家に住む人が積みあがっているのでしょうか。寿命が延びる×持家数が増える=帰属家賃拡大、というロジックは成り立ちますからね。

借地借家法

この法律も常に話題に取り上げられますが、都心の家族向け貸家の供給不足の一因となっているようです。

単身向けマンション・アパートは供給は多いのですが、家族がいるベースで家を借りようとすると案件がなく選択しにくいことが多いです。

結局、自分の気に入った家、間取り、広さを考えると家を購入するという人も多いのでしょう。金利も低いことだし、結局家を買ってしまうという…。

いや待てよ、家族向け貸家の供給不足を借地借家法のせいにしているけれども、国が住宅投資をある水準以上に維持しようとするのであればこの悪法と呼ばれる法律を生かす方が良いという目論見もあるのではと勘繰りたくもなります。無駄が需要を一時的には生み出しますからね。

じっくり派には高橋孝明「都市経済学」がおすすめ

上で紹介した2冊よりもさらに詳細に知りたい人には、次の本がおすすめ。薄いから入門書かなと思いきや、中級者も対象かと思います。

>>都市経済学 (有斐閣ブックス)

まとめ

ということで、 都市経済学は今後の日本が直面する問題とそれを解決する策を考える際には重要な領域と考えますが、リオ五輪がちょうど終わった今、東京オリンピックまであと4年しかないんですよね。間に合うのか日本。安倍マリオは次はどのような策を打ってくるのかには一応期待はしてます。

2016年Jリーグの天王山無事終了。浦和レッズvs.川崎フロンターレ@埼玉スタジアム2002

川崎フロンターレ

2016年明治安田生命J1リーグの2ndステージの天王山・対浦和レッズ戦@埼玉スタジアム2002。川崎フロンターレは前節鳥栖戦にアウェーで敗れ、レッズは2ndステージここまで無敗。今節がフロンターレにとっては勝ち点でタイに並べるチャンスかつ首位攻防戦。

試合開始前は台風による悪天候でどうなることかと思いましたが、奇跡的にも試合中は雨は降らず。結果はフロンターレが2-1で勝利。埼玉まで行った甲斐がありました。

余談ですが、埼玉スタジアム2002という名称のごとく日本でW杯がひらかれたときの競技場だと思うのですが、周辺の開発は一体どうなってしまったのか?という状況。浦和美園駅は南北線終点というのは知っていましたが、あんなに立派なスタジアムがあるのにもったいないなと。

あと、こういう大事な試合はレフリーも相当注意して試合を見ないと昨日はひいき目に見ないでも相当程度レフリングで試合の質を下げてました。

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じれずゴール前で得点可能性を高める

今日の試合を見ているとゴール前のシュートチャンスで「打ってもよいのでは?」という場面でも細かくパスを回すシーンが多かったように思えます。まわりのFサポも「打て!」と声を出している人も多かったです。

ただ、選手が意識的に遠くから無理をしてシュートを打って終わらせることなく、ゴール前でしっかりチャンスを高めようとしているのは気になりました。大島僚太選手のゴールを前にしてあえて外の近い選手にパスを出すというのは一見消極的にもみえたのですが、結果、2得点ということなので練習をしてきた成果が出たということなのでしょう。

そもそも対レッズ戦では試合中にそれほど多くないチャンスを決めた方が試合に勝つという理解なのでしょうか。確かに、「武藤のあのシュートが決まっていたらどうなっていたかわからない」という展開ではあったかと思います。これまで以上にゴール前でのボール回しが多かったように思います。

前線に人が足りない

大久保嘉人選手がここ最近よく口にする言葉です。今回も試合前にこんなことを口にしています。

前回の浦和戦は完敗だった。優勝するためにはアウェイで勝たなければいけない。前節の鳥栖戦もそうだったが、前に人数が足りていなかった。そこをどうするか。点を取られると勝てない。ただ、少しメンバーが変わるので、また違った感じになるかもしれない*1

今回の試合も前回同様にお互いのディフェンスラインがぐっと上がった状態での試合展開でした。その中でこれまで以上に前線への人の出入りがあった試合だったのではと思います。

エドアルド・ネット選手、大島僚太選手、エウシーニョ選手が攻守の起点となっていたのではないでしょうか。結果、前線にFW陣に加えた彼らで厚みのある攻撃ができたということだと思います。

前回対戦の反省

2016年4月24日に明治安田生命Jリーグ・1stステージでホーム・等々力競技場で迎えた浦和戦はあまり良いところがなく試合が終わった印象が今でも残っています。1stステージの浦和戦風間八宏監督は次のように言っています。

今日はカウンターとなったときの判断、それからゴール前の質。これがちょっと悪すぎたかなと思います。これをまた修正して次の試合に臨みたいと思います。*2

今回の試合だけではないですが、今回のゴール前のパスは質を重視した結果ともいえるのではないでしょうか。

風間監督のこれまたいつものコメントのように相手の嫌なところへのパスはこれまで以上に増えたように見えます。大久保選手は、あえて相手が密集しているところの見方にパスをしてくさびを入れていました。周りのサポもどよめいていましたが…。

今回の試合後の風間監督のコメントでは、「遊び球」という言葉になっています。

それから、自分たちがだいぶ遊び球を使いながら相手を見られるようになってきたのかなというふうには思います。*3

まわりで見ていると遊び球もドキドキしてしまうんですが、余裕あるらしいです…。

浦和レッズキラー・森谷賢太郎

レッズキラーとしての森谷選手が途中交代で投入されたのですが、またしても試合を決める2点目をレッズゴールにたたき込みました。正直、レッズキラーといってもねぇ、と思っていましたが、相性というのはあるのですね。

8月19日に入籍したとのニュース*4

が流れていましたが、その流れの中でこの結果。

できすぎですね笑

それにしても今回森谷選手を投入するあたり、風間監督のエンターテイナーとしての資質を感じさせずにはいられませんでした。

まとめ

まずは次にステップを踏み出すことができる結果。これからも競合相手の試合が続くのでしっかり勝ち切る面白い試合を期待。けがをした選手も戻ってきているので、層を厚くしつつ総力戦で勝ち進んで欲しい。今年フロンターレがチャンピオンシップで優勝すれば風間監督がハリル後の日本代表監督への道が開けると思っています。オリンピック代表監督等の仕事は引き受けるべきでもないと思います。