太田文雄「日本人は戦略・情報に疎いのか」
日本のインテリジェンスがダメになったのは日露戦争以後かなと思っていました。
直観というか、なんとなくでしたが。
ところが手に取った防大安全保障・危機管理教育センター長も同じことを言っています。
吉田松陰、佐久間象山などが孫子をベースに明治維新立役者を教育していたとのこと。
しかし、日露戦争以後は、彼らが不在となりインテリジェンスが衰えたといってます。
まあ、その要因もあるのでしょうが、では教えればいいじゃないと思います。
戦略的思考ができるかできないかを先天的か後天的かどうかを議論するのは無意味。
生き残りためにはできる事実が重要。
戦略的にまったく行動できないのであればいまの国はなかったのではないでしょうか。
つまり、戦略思考はできていたということです。
米国の軍の高級幹部は文系・修士以上である一方、日本(防大)は理系・学部がメイン。
こうした教育こそ「立てつけ」自体はすぐに変えられそうな気もしますが。
いずれにせよ、興味深い。