「どん底から生まれた宅急便」-ヤマト運輸の復活劇のキーワードはB2BからB2C、ライフスタイルの提案そして何かをあきらめること
- 作者: 都築幹彦
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2013/04/23
- メディア: 単行本
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ヤマトが規制(免許)とたたかって大きくなってきたのは有名な話。
創業家2代目小倉昌男氏を支えた元社長の都築幹彦氏の著書。
経営者の本は数多あれど、本書は感動する内容。
ヤマトは採算の取れない「B2Bを捨て、B2Cの世界に」
三越や松下電器産業などの大口の顧客を一切捨て、一気にB2Cにリソースを振る。
普通の経営者はソフトランディングを狙うところを一気に切る。
まさに、B2Bで採算が改善しない中、「何をあきらめるか」を全社で決断。
しかし、全国を細分化された免許制度と新サービスの度に入る官庁からのチャチャ。
本書にもはっきりと書かれていますが、「ライフスタイル」を提案することの難しさ。
ただ、一度コンシューマの中で流れを作ることができれば、競合に対して先手を打つことができるポジションに。
本書では繰り返し出てくるのは、「経営者が終始ぶれない」こと。
このことで、労使が一体となったコトがよくわかる。
業種を問わず、国内外の企業であることを問わず、成功する企業の共通点。