泉田良輔のブログ

テクノロジーアナリストの100%私見

メディアは本当に自由競争で素敵な世界

下が、8月13日の「投信1」の記事。

お盆のさなか、ヤフトピにもでました。

www.toushin-1.jp

下が、8月23日の「プレジデント・オンライン」の記事。

何なんでしょうか「時価」って。

市場関係者やアナリストが見たらおっおっおって思います。

魚や野菜とは違うよ、企業の時価総額は。

president.jp

いずれにせよ、ZOZOTOWN人気ありますね。

まとめ

メディアは自由競争で本当に読者に刺さる記事を書くメディアが残る世界

鹿島アントラーズ。弱者のマーケティング戦略、強者のサッカー実績

鹿島はいつも嫌な対戦相手であると同時に、楽しみなゲーム展開を期待できる相手。その鹿島のマーケティングの裏側がよくわかるインタビュー。今回はエッセンスを更に抽出。

hrnabi.com

負けない勝ち切るサッカーはコンテンツ

それはそもそもユニバースが限られている分だけ、勝利にこだわる土壌があったという話。

我々のホームスタジアム「茨城県立カシマサッカースタジアム」がある鹿嶋市の人口は6万7000人。スタジアム周辺30キロ圏内の人口を含めても78万人しかいない。このマーケット規模で商売になるかと考えたら、商売にならない。なるわけがないんです。

鹿島のマーケティングのすべてが規模の差にある。

同じ関東圏にあるクラブの浦和レッズやFC東京、横浜F・マリノスは都市部にあり、1800万人~2000万人規模のマーケットを対象にビジネスを展開している。我々とは20倍以上もの差がある。

確かに人口規模でいえば20倍かもしれない。

ただ、都心はサッカー以外のエンターテインメントの選択肢も多い。

時間の奪い合いの競争は厳しいというのは付け加える必要があるだろう。

コンテンツ×流通

どんなにいいものを作っても伝える方法、流通を確保しないとという話。

「アントラーズは強い」というイメージづくりに取り組んできましたが、その情報を伝える手段がなかった。その問題を解決し、一人ひとりのファンとつながるために、ファンクラブを創設しました。

ファンクラブ設立の背景の発想が特殊。リアルのオウンドメディアを作ったと。

茨城県における通勤・通学の手段はほとんどが車。電車を使っている人がいないので、中吊り広告は効果がない。全国で唯一、ローカルの放送局もない。

そうなのか!

ファン層の高齢化

これはサッカーに限らない。米国や欧州のスポーツも同じ。

ただ、これまでの25年間を振り返ってみると、既存のサポーターを大事にしてきた一方で、スタジアムが非常に閉鎖的な空間になっていた。

ここまでの成長は既存サポーターあってこそですが、今の状態のままでは将来性がない。放っておいたらクラブがなくなってしまう。この状況を脱するには、誰もが楽しめるスタジアムに変えていかなければいけないと考えて、現在さまざまな施策を展開しています。

これは鹿島だけではなく、日本中心で商品やサービスを提供する会社すべてにいえることではなかろうか。

アメリカは、「スタジアムを維持するためのコンテンツの一つとしてチームを持つ」という考え方で、スタジアムを持っている人たちがスポーツチームを支えているんです。一方で、日本は「チームのためにスタジアムが存在している」という考え方にもとづいて、チームがスタジアム経営も行おうとしています。

発想がそもそも逆だと。

まとめにかえて

いずれにせよ、ユーザーを作っていくような新しいサービスを目指すときには大木に参考になるインタビュー。

他作だから天才とはかぎらないが、天才は他作

はじめからすごいモノを作ろうとするとリキんで手が動かせなかったりします。ところが、細かなテーマで一つずつ作っていくと、意外に大きなテーマが自分がしたいことがつかめてくるという体験はないでしょうか?

「木を見て、森を観る」vs.「森を観て、木を見る」

そう、ちょうど、「木を見て、森を観る」的なプロセスで。「森を観て、木を見る」が重要と言われる中、あえて「木を見て、森を観る」が大事だと感じてます。

一応自分はアナリストだと思って?生活する中で、毎日いろいろな記事を読んだり、分析したり、アウトプットしてみたりしています。

ただ、はじめから全体像が見えていることなどほとんどなく、マイクロ(日本語で言うところのミクロ)な分析や体験をして、全体が見えてきているというのが率直なところです。

マイクロの分析(ここではレポートや記事などの文章も含めて)をいくつもこなす上で、各マイクロについての理解は平均値よりも知っていると思うようになればさらに先に進めます。

また、同じ対象に対して繰り返し分析を続けていっても、結局は自分の分析内容がマージナル(限界的)になってしまうので、個人的には分析する対象物はどんどん切り替えていった方が結局は「森を見る」のは早くなるのかなと。

優秀だが手を動かせないケース

優秀な人でも、実際は手が遅い人は結構多いと思います。実にもったいないなと。

また、短期間に仕上げられる場合は良いですが、できあがったモノがイマイチであれば、周りからの評価も当然ながら良いものとはなりません。

 ただ、手を動かす作業がない分、そこでの気づきは十分とは言えないでしょう。

結局は天才は他作

東洲斎写楽とか司馬遼太郎とか手塚治虫とか、はたまた青山剛昌とか東野圭吾とか(漫画家が多いな)、天才と呼ばれる人たちは創り続けることができるという才能が確実にある。

歴史の登場人物を軸に小説を何作品も書き上げるというのは尋常ではないし、ストーリーと漫画を書き続け、単行本が100巻を超えるとか言うのも超人的。

まあ、普通の才能の人にはそんな機会は与えられもしないですが、与えられても実現はできないです。

編集者から以前聞いた話では、編集者はこの作家が書き続ける才能があるかどうかというのを大事にしているとか。

つまり、人間関係を構築して仕事をするので、確かに長い関係を築けないと効率が悪いとも言えなくもないです。

余談ですが、個人的におすすめなのは、司馬遼太郎だと「燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)」/「燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)」、手塚治虫だと「陽だまりの樹 コミック 文庫版 全8巻完結セット (小学館文庫)

「陽だまりの樹」は高校のときに国語の先生に教えてもらってから読んだが、今読み直しても毎回感動がある作品。

創り続ける苦しみはやった人にしか分からない

自分も3冊本を書いてみたが、正直しんどいです。

頭にアイデアがぼんやりあるものの、いざ手を動かすとなると、動かない。

そこで気づいたのは、やはり、「書き続ける、創り続けるということの方がよほど難しく、次元が違うほど立派だ」ということ。

なので、個人的には単作でやりきったという意見には賛同しにくいなと。

もちろん、もしかしたらいるのかもしれないですが。

結局、思うのは作品を多く残して、様々な試行(思考)を繰り返した結果が、その作り手の世界観であって、シングルプロダクトでそれを表現できるというのはよほどのことがない限り難しい。

昔、米経済学者クルーグマンが大学院生に「毎日(別々の)レポートを書け」と指導しているというような話を読んだことがあったが、正直そこまでできるかどうかは分からないが、つまりは考えて「手を動かせ」と行っているのだなと。

まとめ

つまり、手を動かし続けることにしか、解はないということ。ということで、今日も書き続ける訳です。

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多作の話ではないが、仕事に関しての姿勢として参考になる記事。でも、結局、できる人は手が早いというのは必ずしもではないが、その傾向あるように思う。

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個人投資家向けインデックスファンドの価格競争もそろそろ終わりか?投資環境整備は十分で新投資機会の提供必至

ニッセイアセット、アセットマネジメントOne、三菱UFJ国際投信の先進国株式のインデックスファンドの信託報酬が20ベーシス台で揃い、これで個人投資家の資産運用の投資環境は十分に整備されたといえるのでは。もちろんいずれのファンドもノーロード(買付手数料無料)。

www.nam.co.jp

www.diam.co.jp

20ベーシスの意味

そもそも株式を個人投資家が購入しようとすると手数料が発生します。たとえば、10万円の株式投資で100円の買付手数料がかかるとすれば0.1%、これが10ベーシスの手数料というわけです。

そもそもノーロードなのでその買付手数料もかからないので、運用会社(ファンドでは委託会社と呼ばれる)、つまりそのファンドがその手数料を被っていることになります。

もっとも運用会社は運用期間中に投資家から信託報酬を得られるので、そちらに原子があるという理解もできますが、いずれにせよ投資家が投資を始めた直後は運用会社がその買付手数料を被っていることになります。

ただ、信託報酬も運用会社である委託会社、証券会社をはじめとした販売会社、信託銀行である受託会社で分割されるのでそのすべてを手にすることはできませんが。

国際分散投資も簡単な時代に

個人の資産運用でも最近は特に国際分散投資が叫ばれますが、個人的には現在の金利水準などを考えれば債券エクスポージャーはほとんどいらないと思っているので、グローバル株式のインデックスファンド、配当や分配を重視する場合にはグローバルREITでもあれば十分かなと思ってしまいます。

したがって、今回の先進国株式インデックスファンドが20ベーシス台で出そろったということは、個人投資家が長期に資産形成する環境がと整ったという理解でよいのではないでしょうか。

もちろん債券のインデックスファンドの信託報酬も20ベーシス以下で手に入るので、そちらも十分魅力的です。

また、個人型確定拠出型年金(iDeCo, イデコ)もスタートし、資産形成だけでなく節税も可能となりメリットは非常に大きいといえるでしょう。

日本の個人投資家は次は何を求めるか(求めるべきか)

インデックスファンドが非常に手に入りやすくなったので、個人的には運用会社に何を期待するのか、ということになるとやはりこれまで個人投資家がアクセスできなかった金融商品を提供してほしいということです。

金融機関の本来の役割は投資機会の発掘とその提供だと思っています。それができないと今後は機械との競争は厳しくなるでしょう。

詳しくは、拙著に記載してあるのでそちらをご参照ください。

>>銀行はこれからどうなるのか

ということで、日本の個人投資家も資産形成がしやすくなったものです。

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「銀行はこれからどうなるのか」を出版します。銀行から見るFinTechとは

書き下ろし第3弾として銀行セクターを分析した「銀行はこれからどうなるのか」を3月27日に出版となりました。銀行業界に興味のある方や就職活動をしている学生の方など幅広く読んでいただければ幸いです。

金融関連の最近のニュースを理解したい

現在、マイナス金利や地方銀行の再編にはじまりFinTech(フィンテック)やビットコインといったキーワードとともに、銀行や金融に関係するニュースを目にすることが多くなりました。

その一方で、それらのニュースがどのような背景があるのかを理解するのに苦労しているという人も多いのではないでしょうか。

今回は、そうしたニュースの背景を理解できるように銀行業界が直面している問題の根っこを見出せるように様々な角度から分析をしました。

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三省堂書店@有楽町

世界の銀行と金融機関を俯瞰する

本書で取り上げる銀行は、いわゆるメガバンクだけではなく、主要地銀、ネット銀行、ゆうちょ銀行、小売りが運営する銀行、海外のJPモルガンチェース、ウェルズ・ファーゴ、ゴールドマン・サックス、HSBC、サンタンデール、BBVA、ペイパル、アリペイ、WeChat、JA、信用金庫など幅広く取り上げました。

また、まだ上にあげた金融機関が十分に意識していないであろう潜在競合企業であるAmazon.comを中心に、どのような事業展開をしてくるのかについて考えています。

銀行からFinTechを見る

今回はFinTechから銀行を見るのではなく、銀行からFinTechを見つめることで、いまFinTechといわれるトレンドの中で何が注目されているのかを理解しようとしています。

これは世の常ですが、攻める方の分析するよりも守る方を分析することでより多くのことが見えてくるからです。

FinTech分野の執筆をしないかというご依頼は何度かいただいたことはあるのですが、自分自身あまりしっくりきませんでした。

ただ、今回は編集者から「銀行ってこれからどうなるんですかね?」という質問が今回の執筆のきっかけになりました。

自分自身でもその姿を見たくなったからです。

都合、約半年かけて国内外の金融機関の決算書の分析や外国人へのインタビューを繰り返して、本書ができました。

銀行業界の未来予想図の一つとして読んでいただければ幸いです。

>>銀行はこれからどうなるのか

これまで、電機や自動車セクターを分析しましたが、ポートフォリオマネージャーがポートフォリオを構築するときに重要な判断が必要とされる大きなセクターは残すところ銀行セクターだけでした。今回はその意味でも自分の中で分析しておきたいという思いが強かったことは確かです。

また、銀行セクターは専門性の高いセクターですが、テクノロジーで産業構造が大きく変わろうとしている状況はテクノロジーアナリストとしては格好の調査対象といえます。引き続きこの業界もテクノロジーという切り口で分析し続けていきます。

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紀伊国屋@大手町ビル

最後に

書店さんでも大きくスペースを確保していただいています。感謝しかありません。

できるだけ多くの方に目を通していただき、日本の金融業界がよりよく発展するためのきっかけになればと思います。

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丸善@東京駅

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紀伊国屋@大阪・梅田

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川崎F中村憲剛の評価はMVPで実証済み。日本代表とウーイェイとジャスティスの間に

川崎フロンターレ(川崎F)の元キャプテンでMFの中村憲剛選手。元日本代表であり、また2016年JリーグMVPを受賞するなど年齢を考えればベテランという域ではあるものの、いまだにJリーグでトップレベルのパフォーマンスを見せる稀代のサッカー選手。

中村選手が試合を俯瞰できるという評価とそのパスセンス、またゴールをどん欲に狙う姿は経験値とは裏腹にサッカー小僧ともいえる。将来は川崎Fの監督候補でもあろう。

ここでは、中村選手のブログやTwitter、試合後のコメントなどをもとにそのサッカー観を分析する。

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中村憲剛選手はエンターテイナーでありパブリシティがうまい

中村選手を理解する際にメディアとの関係づくりがうまいため様々なところで目にすることができる。

ゴール後のウーイェイやジャスティスといったパフォーマンスもエンターテイナー前回のパフォーマンスである。

その一方で、パフォーマンスにとどまらずにサッカーの本質も上手に伝える努力をしている。

技術であったり、ゲームメイク報であったり、俯瞰できるイメージやメンタル面のコントールの仕方をよくとらえているのが、以下の著書。おすすめ。

>>サッカー脳を育む/中村憲剛

中村憲剛のコメントから試合の読み筋を学ぶ

戦線後の振り返りは、戦術を確認するのと、どのように選手が考えてプレーしていたのかを知れて非常に貴重。

2017年Jリーグ 第12節 対鹿島アントラーズ戦

いやー、いい試合でした。

2点目は自分たちが握ったところからスタートしたが、相手がボールに食いつき気味という特徴があったので、そこを逆手に取ってうまくゴールにつなげることができたかなと。2-0で前半を折り返して、後半相手がどんどん出てくるので、その隙を突いてノボリ(登里享平)が決めたのも大きい。*1

2017年Jリーグ 第11節 対ジュビロ磐田戦

最初は少しバタバタしたが、ボールを保持できるようになってからは、どうやって崩していこうかということを考えていた。どこで仕掛けるかというのをもっと合わせることができれば、もっと崩せたのかなとも思う。

2017年Jリーグ 第10節 対アルビレックス新潟戦

圧勝。まずは勝ち癖を付ける試合。

憲剛は欠場。

2017年Jリーグ 第9節 対セレッソ大阪戦

怪我人などの選手リソース、スタメン、試合内容、いずれもやる気が見えなかった試合。

憲剛は欠場。

2017年Jリーグ 第8節 対清水エスパルス戦

アバンテを歌っている最中に失点という珍しいパターン。そして同点に。

サポーターからすると、なんだかなぁという気持ちと、素直に価値キレよという試合。

後半にケンタロウ(森谷賢太郎)が入って、球離れを早くして、相手に守備の的を絞らせない。相手も前半から走っていたし、空いてきた。相手のカウンターもケアできていた。相手からすれば、ボールは取れないし、攻めようとしてもすぐ取られる。追いついた瞬間はいけると思ったし、実際に逆転もできた。3点目も取りに行ったし、周りも守るつもりはなかった。*2

2017年Jリーグ 第7節 対コンサドーレ札幌

甲府戦と同じ。引いてくる相手の攻めの選択肢。

もっとペナルティエリアのど真ん中から攻めたい。そこを閉められたら、外からいけばいい。*3

プロサッカー選手でもこうした基本的なことをあえて言わないといけない、と思ってしまう。

前の選手がマークにつかれても、積極的に剥がしたり、止めて蹴って前を見て展開する。そういう前線3人の関係性が皆無に近い状態で、1対1でやっている。ユウ(小林悠)がたまにボールを受けてポストして、というぐらい。もうちょっと汲み取ろうとしないといけないし、突破が単独になる。*4

2017年Jリーグ 第6節 対ヴァンフォーレ甲府戦

川崎F相手に引いてくる相手への攻め方の典型パターンのコメント。

相手は真ん中は固めている。外に1回開かせないと、なかなかあのブロックは崩れない。相手が狙っているのは縦パスを入れたときに潰してカウンター。だから、いつ縦パスを入れるのか。そこを共有しないといけないが、今日はそこが足りなかった。*5

2017年Jリーグ 第5節 対ベガルタ仙台戦

前線3人でもいろいろ話をしながら、ユウ(小林悠)もタツヤも飛び出しができて、自分のポジションもワントップなのかトップ下なのかよくわからない感じだったので、相手もマークにつ来づらかったと思う。前にボールが入った瞬間ユウがキープしてくれれば、自分がフリーだったのでそこからタツヤやユウにスルーパスを出す仕事がメインだったかなと。あとはカウンターの起点になったり。まず前の2人が背後にランニングできるのが大きい。それで相手の3枚が引けば、自分が空く。ダブルボランチも自分のことを気にはするが、どちらかというと後ろに受け渡す感じだったので、それだったら平岡選手に張り付かずにボランチの背中で受けるイメージでプレーした。1点目みたいにリョウタ(大島僚太)から相手のボランチの背中でボールを受けて、ハイネルに出して、ユウにつながり、タツヤが決めた。今日はそれが仕事だと思っていた。*6

これがゼロトップの解説。

鬼木監督よりもコメントが詳細(笑)。そして分かりやすい。

2017年ACL 第3節 対広州恒大戦

立ち上がりは相手も迫力があったし、こっちもいろいろ変えた部分があったので、やっていてちょっとうまくいかないなという感じはあった。でも落ち着いて30分を過ぎたあたりから相手の空いているところはわかっていたし、しっかりボールを回しながらそこを突けばいけるという感触はあった。*7

サッカーは相手がどんなに強力でも常に攻めているわけではない。そこのスキを見出して、狙う。

2017年J1リーグ 第3節 対柏レイソル戦

試合前にオニさん(鬼木達監督)が攻守で圧倒しようと言っていた。フロンターレに入って長いが、守備でも相手を圧倒したのは久しぶり。相手のやりたいことを、なかなか出させなかった。それを体現できたのは大きな勝利だった。今日ぐらいみんながファイトすれば、そんなに簡単に屈するチームではない。ただ、もっともっとボールを持った時の攻撃の質、精度がまだ欠けている。良い形で攻撃を完結していきたいし、そこに向かってやっていきたい。*8

2017年のフロンターレの課題はいかに勝ち切るか。

前半から後半途中までリードしていても試合終了直前に同点に追いつかれる、勝ち越されるようなシーンはもうたくさん。

等々力劇場はエンターテインメントとしては秀逸だが、常勝チームにはもしかしたらいらないエッセンスかもしれない。

その意味で、これまでの攻撃一辺倒から攻守で圧倒するというのは、高みへ達するための条件といえる。

2017年J1リーグ 第2節 対サガン鳥栖戦

3ボランチだが、高橋選手のアンカーは一人。彼が自分に引っ張られれば、ユウ(小林悠)が空く。自分が顔を出すことで、バイタルから前に行くシーンは増えたが、そこから最後の仕上げ。ペナ幅、サイドの崩しがまだまだあっていない。*9

崩しの起点の中村選手。

決定機をモノにするシーンで、今年は大久保嘉人選手がいないため、小林悠選手だけなのが現状の弱み。結果、中村選手も得点を意識したプレーとなり、2017年3月20日現在で既に2得点。

阿部浩之選手や大塚翔平選手、森本貴幸選手にもそうしたプレーが求められるが、まだまだ。

2017年J1リーグ 第1節 対大宮アルディージャ戦

今までは良い試合をしても、隙を作って負けてしまったこともある。この試合でそれがすべて解消できたわけじゃないけど、去年の悔しさを思い出しながらやれているし、それが結果につながったところもあると思う。*10

本当に上の言葉がフロンターレのすべて。

2016年天皇杯 決勝 対鹿島アントラーズ戦

自分たちがチャンスを外して、向こうがセットプレーで2発決めている。わかりやすい。*11

本当に悔しい試合。

お互いのストロングポイントの戦いとその結果。

キックの軌道も得点の時は変えてきた。ちょっとしたことだけど、すごく大きな差になっている。

セットプレーの鹿島の小技もきいているらしい。

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2016年J1リーグ 第15節 対鹿島アントラーズ戦

ボールを持ちながらやれればベストだとは思うけど、むこうもほぼ2バック状態でどんどん1ボランチ気味にして上がっていったので、そこで守備と言うか、細かな修正じゃないが、サイドハーフを下げさせないとか、FWを縦の関係にするとかは出来ると思うので。*12

3-5-2と4-4-2のシステムのぶつかり合いとその解説。

本当に絶妙に試合内容。

どちらが勝ってもおかしくなかった。

中村憲剛選手のブログはLINEブログ

なぜかちょっと前にLINEブログに移った。

時代でしょうか。

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中村憲剛選手のツィッター

結構よくTweetされているのでフォローしていても面白い。

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鬼木フロンターレの戦略と戦術。コーチ時代の評判と鹿島イズム

2017年シーズンより風間八宏監督に代わり、コーチでもあった鬼木達(おにきとおる)氏が監督として就任。ここでは、試合後の監督や選手のコメント、公開情報を振り返ることで鬼木フロンターレの戦略及び戦術を振り返りたい。2017年はACL(アジアチャンピオンズリーグ)にも出場していることから、幅広い選手起用なども含めて俯瞰してみていく。

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鬼木フロンターレ概要

風間八宏前監督からのボールを支配することで主導権を握り、「個の技術」でシステムを崩すというコンセプトをコーチとしてサポート。

とはいえ、鬼木監督自身は鹿島アントラーズ出身の「4-4-2」のシステムに強みを持たせる哲学がオリジン。

攻撃一辺倒?!サッカーにどこまで鹿島のような負けない要素を入れ込めるか

鬼木フロンターレとしては、攻撃サッカーともいわれる個の技術を軸に、鹿島の代名詞ともいわれる負けないサッカーをどのように融合させていくのかが課題。

実際、風間サッカーでは2016年シーズンは難関勝ち点では2位だがチャンピオンシップでは鹿島に敗れ、結果としては3位。天皇杯でも決勝で鹿島に敗北。

個人的には一発勝負の結果で、チームの強い弱いはあまり議論する意味合いを感じないが、2016年は「一発勝負」がフロンターレのキーワードといってもよい年だった。

コーチ時代の布石と発展

鬼木フロンターレは、ここまでの基本形は「4-2-3-1」。家長昭博選手やエウシーニョ選手等がシーズンはじめから怪我で離脱する中、右SBや大久保嘉人選手が抜けた後のアタッカー陣の駒不足に直面。

実際は、「4-2-4」という「ゼロトップ」で前線の4人が以下に連動をして得点に結びつける状況を生み出せるかがキーとなる。

フロンターレのリスク要因

ボールを支配し、攻撃時間を長めに保有し、得点確立を上げるというコンセプトは変わらないため、カウンターが最大のリスクとなるが、これをどう防ぐかはこれまでと変わらない。

エドアルド選手が手術で離脱だが、奈良竜樹選手が復帰したため、CBは体をなしているが、ACLや怪我人が出る可能性を考えると不安な要素は残る。

2017年試合ハイライト

以下、公式コメントをもとに鬼木フロンターレの戦略と戦術を読み解いていく。

2017年J1リーグ 第4節 対FC東京戦

FC東京に移籍した大久保嘉人選手に移籍後初得点を許すなど、フロンターレとしては後味の悪い試合。2017年公式戦で初黒星。

少しフリーになったというか、ボールを持っている時にあまり選手たちもプレッシャーを感じなくなってきたと思うんです。その中で逆に動きが止まってきてしまったというか、みんながボールを動かしている間に基本的には動きを入れたいところなんですが、そのタイミングでだんだんボールが動かなくなってしまって、一緒に動きも止まってしまったというところがあったと思います。*1

フロンターレのパスワークは見ている者を魅了するが、実際はその動かすアクションとともに次にどう攻めるかという企画とともにパスがなければならず、それがなければただパスを回しているだけ。

昨年同様圧倒的なポゼッションともに相手を崩すためのアイデアが必要。

また、得点ケースが小林悠選手中心になっているのが現在の問題点。本来は、阿部浩之選手や大塚翔平選手がタメを作るだけではなく「決定力」として機能しなくてはならないが、そういったシーンはまだ見えていない。

家長昭博選手がフロンターレのパスワークになじんでいないという話もあったが、家長選手には復帰後にはタメと決定機をモノにする役割が待たれる。

ACL 第3節 対広州恒大戦

最初、少しチームとしてバタついて慌ててしまったという印象がありまして、そこのところでまず中盤のところ、大島のところを本来のポジションに戻して、そこのところで時間をしっかり作れるように、我々の形というものを作れるようにするためにまず森本を入れました。板倉滉のところは少し慌ててしまっていたので、そこのところの修正ということですね。*2

2016年もそうだが、怪我人なども含めて、限られたリソースで戦わなければならない状況にある。

板倉滉選手もずいぶん頼もしい選手に見えるようになってきたが、経験が必要ということか。

ただし、アクシデントでもシステムを柔軟に変更するオプションを試し、ドローに持ち込むあたりは評価されるべき。

2017年J1リーグ 第3節 対柏レイソル戦

ゲームの中で言いますと前半、とにかく立ち上がりから自分達でのボールを握るというところ、もう一つは相手に時間を与えずに徹底して前から行こうというところで、非常に良い形で得点も含めてゲームが進められたと思います。*3

2017年の変化は前線からのプレス。

昨年はなかったかといえばそうではなく、ボールが支配できないなと感じれば大久保嘉人選手がデフェンス陣の深いところまでボールをもらいに行くようなシーンもあった。

今年は前線からボールを奪いに行くという姿勢。

もともとのゴールキーパー、デフィエンス、ボランチからのビルドアップという「風間流」に加えて、前線からのプレス。これはハードワーク。

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勝利後にコアラのマーチを観客席に投げる田坂選手

2017年J1リーグ 第2節 対サガン鳥栖戦

ゴール前のところですよね。どれだけ積極的にシュートを打てるか、どれだけ積極的に背後を取りにいけるか。ただこれは時間をかけてやっていくしかないことなので。もちろん来週からも取り組みますけど、それがどれだけ擦り合わされるかというのが大事になってくるかなと思います。*4

見ていても攻めが単調。

いつものことながらディフェンスを固めてカウンター相手に弱いフロンターレ。

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得点した小林悠選手

ACL 第2節 対イースタンSC戦

まず、前半の早い時間帯に退場をしてしまったので、前半はあのメンバーで乗り切ろうという形で、しっかりまず守備のところを固めて前半を乗り切ることというプランでした。プラン通りにいきましたし、後半は少しポジション、システムを変えまして前に少し人数をかけてと。というのは相手がそれほど前から取りに来なかったので、人数をかけれるんじゃないかということでシステムを変えて、得点は出来ましたけど、もっと重ねることが出来たと思っています。非常に残念です。*5

奈良竜樹選手の早々の退場。

不運な試合。

2017年J1リーグ 第1節 対大宮アルディージャ戦

前への意欲といいますか、ゴールへ向かっていく姿勢がもう少し欲しかったといいますか、それをどこで作るかという意味で言うと、最初は右の小林のところで作ろうと思っていたんですけど、それがなかなかうまく行かなかったので、一番前のところで、背後も行くしボールを受けてくれるということでポジションを変えました。*6

家長昭博選手のタメと得点という読みが狂ったシーン。

その後、怪我が発表される。

ACL 第1節 対水原三星ブルーウィングス戦

基本的にはクロスは上げたくないと。相手も高いですし。選手が個人で判断するというところは尊重しますけど、僕らとしては普段の練習から崩していこうというところなので。そこらへんは去年と変わらず、崩したいという思いが強いです。*7

基本はクロスではなく、崩すコンセプト。

今日で言うと家長としてもユウ(小林悠)にしても、ポジションとしてのとり方としては前半は悪くなかったと思いますし、うちのところでいうと、相手の3バック、バイタルのところを攻略しようということで出ていったんですけど、マンツーマン気味にくるので。ポジションチェンジはしなさいという話は試合前にしていましたし、立ち上がりとしてはそれは悪くなかったんですけど、ボールの取られ方ですね。失い方が悪くなってから運動量というところでどうしても自分のポジションから違うところにいけなくなったなというのはありますね。*8

家長昭博選手が大久保嘉人選手と比べられている件。

家長選手、中村憲剛選手、阿部浩之選手、小林悠選手の4人が連動して動けばベスト。

去年が0トップかと言われるとそうではないと思っているんですけど、去年はヨシト(大久保嘉人)が行ったり来たりということですよね。*9

ということで、当事者は「ゼロトップではない!」と仰っており、外野が勝手にゼロトップと思いっているという事実がここに。

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RegTech/レグテックとは何か-FinTechとは何が違うのか。評判はどうか

RegTechと耳にすることが多くなってきました。一体RegTechとは何なのでしょうか。また、FinTechとの違いは何なのでしょうか。ここではRegTechの定義と最近の動向をまとめました。

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RegTechとは

Regulation(規制)とTechnology(テクノロジー)の造語で、FinTechやMedTech、EdTechというように一つの領域とテクノロジーを掛け合わせた造語のうちの一つです。

ただし、FinTechやMedTechのように産業とテクノロジーを掛け合わせるのとは違って、規制というやや漠然としたエッセンスが少し気になります。

英国のFCA(Financial Conduct Authority)はRegtechを以下のように定義しています。

RegTech is a sub-set of FinTech that focuses on technologies that may facilitate the delivery of regulatory requirements more efficiently and effectively than existing capabilities.*1

和訳すると次のような感じでしょうか。

「レグテックはフィンテックの一部である(部分集合)。フィンテックはテクノロジーを重点的に取り扱っており、そのテクノロジーとは規制が必要とする内容を届けるのにこれまでの現在機能している状況以上に効率的にかつ効果的に役立つものである」

RegTechはFinTechの一部ということですね。

RegTechの特徴が出る4領域

デロイトは先の「規制」と「テクノロジー」ことを掛け合わせることがこれまでにXXXTechと違うということも指摘していて、その中でもRegTechの特徴として以下の4つの点を指摘しています*2

  • アジリティ
  • スピード
  • インテグレーション
  • アナリティックス

これらの項目は、いずれも金融機関が対監督官庁に対応するために必要な項目で、実はあまり消費者やユーザーと接点がないように思われます。ここも、これまでのXXXTechとは少し特徴が異なるといえます。

ただし、それでは私たちと全く関係がないかといえば、決してそうではなく、金融機関などが新たなサービスを開始するにあたっては監督官庁と事前にすり合わせていることはごくごく自然です。

金融機関がそうした新しいサービスを提供するにあたってはテクノロジーを活用してどのように利用者を把握しているか、またリスク管理ができているかということが重要になります。

したがって、新しいサービスと規制はいわばコインの表と裏であり、またそうした取り組みにテクノロジーを活用しようという動きといえます。

金融機関の仕事は突き詰めるとリスク管理です。これはフロントであろうが、ミドルであろうが、バックオフィスであろうが、基本となる仕事です。

RegTechは金融機関と監督官庁が主導で進める?!

IIF(institution of international Finance)はRegTechが進化すると以下のようなコンプライアンスやレポーティング領域において改善があるといっています*3

  • リスクデータアグリゲーション
  • モデリング、シナリオ分析と予測
  • 支払い履歴のモニタリング
  • 顧客などのアイデンティフィケーション
  • 金融機関内部の「考え方やくせ」や振る舞いの監視
  • 市場取引
  • 新しい規制の確認

うーん、こう見るとRegTechが必要なのは金融機関を監督する監督官庁とそこに迅速に報告する必要がある金融機関といえそうです。

リーマンショック以降、金融機関、投資銀行に対しては特に風当たりが強くなりましたが、投資銀行を取り込んだ商業銀行も結果として規制対応とそれらに伴うコスト増に耐えきれないのでしょうか。

となれば、テクノロジーを活用して効率的に監督官庁にレポーティングしたいというのがリスク管理などを担当している役員の本音でしょう。

人海戦術で対応した挙句、漏れがあって自分の責任などになってしまってはたまったもんではないでしょう。

RegTechはICT産業への参入障壁か

金融機関のICT予算は結構な確率でつきやすいというのがアナリストとしての見通しになるかもしれませんが、ちょっと違う角度から見ると、RegTechはICT産業からの新規参入組に金融業は難しいんだよと見せかける参入障壁にも見せかけることができている気がします。

ICTが得意だからといって、アップル、マイクロソフト、グーグル級の会社にバンバン金融業に参入されても困るでしょうから。

銀行としてはIBM程度の規模のICT企業と付き合っている方がよっぽど気楽なんでしょうね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。RegTechはFinTechの一部のようですが、このキーワードがマス化するのはちょっと遠そうですね。

FinTechが金融機関と個人、金融機関と法人、個人と個人という領域をカバーしていたと思いますが、RegTechは金融機関と監督官庁という関係をカバーするイメージでしょうか。

商品と製品は何が違うのか-英語に見る違いと意味

商品と製品は何が違うのか、どう違うのか。

前々から問題意識はあったものの、自分の中で明確に定義していなかったのですが、最近おきている問題をきっかけにいろいろ考えることになりました。

解が見えてきました。両方の日本語である単語は一見同じように見え、ややもすれば同じ意味で使いっているかもしれません。

しかし、おそらく・・・次元が違います。

製品とは

とりあえず、えいや!これが自分の思うところのモノだと作ったものが製品。

生産現場でできた品、執筆者が書き上げた原稿、デザイナーが書き上げた絵…。

ひとつ注意をしておきたいのは、製品といった時点でハードウェアを思いがちですが(特に日本人)、必ずしも手に取ることができるものである必要性はないということです。

ただし、ありがちなのは作り手がこの作業だけでやった感が出ていること。

ところが、営業する身になると気付くのが「こんなの売れたもんではないよ!」と突っ込みまくりの状況ではないでしょうか。

このステージでとどまっている「製品」であるケースがいかに多いことか。

商品とは

お客さんに売れると自信を持つまでに磨き上げた(前提)のモノが商品。

ここでいう商品は、いわゆるハードウェアとしての商品だけではなく、目には見えないサービス行為を含んでの商品です。

つまり製品を市場に出す前に社内に限らず多くの人の目に触れ、評価、確認、編集が効いたものが商品だということです。

一面としては、マーケティングが効いているともいえるかもしれません。

マーケティングも話は長くなるので割愛しますが、単に広告を打つことがマーケティングではありません。

商品の価値をどう理解してもらえるかの導線づくりがマーケティングです。

禅問答のようですが、お客さんは商品の価値を事前に100%知りえていることはないでしょう。そこは当然初期には情報の格差があるでしょうし、そのギャップをいかに下げるかもマーケティングかもしれません。

いまいろいろとコンテンツで問題になっているのは確認(Verification/Validation)や編集が効いていないものが出回ってしまったということなんでしょう。

英英辞典で"PRODUCT" プロダクトと"GOODS"グッズの違いは

手元にある英英辞典でPRODUCTとGOODSを確認しました。

>>ロングマン現代英英辞典 [5訂版] DVD-ROM付

こちらがPRODUCT

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こちらがGOODS

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よくわかりませんねぇ。

ただし、ポイントはいずれも" in order to be sold"とあります。

売れないものでは、PRODUCTでもGOODSでもないということになります。

売れてなんぼということです。

まとめ

売れるものを作ることがはじめの一歩。

製品から商品にするプロセスの付加価値とその意味合いを知ることが重要。

人が必要とするものはそういうものだということです。

beats studio wired/wirelessのイヤーパッド交換方法-破れても自分で修理できてお得

beats studioを気に入って聞いていましたが、ふと気が付くとイヤーパッド(耳あて)部分の内側のスポンジ部分が下の写真のようにめくれてしまいました。

しばらくは再生する音には支障がないので無視をして使っていましたが、やはり気になってきたので修理をしたいなと思うようになりました。

f:id:IzumidaR:20161209183749j:plain

beatsに修理を出そうかな、別のヘッドホンに買い替えようかなと考えていましたが、費用がそれなりにかかりそうなので、自分でイヤーパッドを交換することにしました。

幸いアマゾンで取り換え部品を購入して自分できれいに張り付けることができました。以下、参考になればと思います。

ステップ1:交換部品を購入

>>Bingle Beats イヤーパッド イヤークッション Beats by Dr.Dre Studio 2.0 交換用パッド Studio V2 Studio Wireless対応 ブラック

まずは交換部品を購入します。アマゾンで検索するといろいろなイヤーパッドが出てくるのですが(かつ評価もまちまち)、私はこれでうまくいきました。

ちなみに、私のbeats studioはワイヤレスではなくワイヤードですが、特に問題ありませんでした。

また、粘着力も問題なく、かつイヤーパッド部分の皮の質感が純正と非常に近いので満足です。

上の商品を購入すると一応説明書がついています。ただし、読むのと自分でやるのとでは少し勝手が違い戸惑うところありました。ここではそうしたポイントを中心に解説します。

ステップ2:イヤーパッドを取り外す

実は一番苦戦したのがイヤーパッドの取り外しです。一言でいうと思いのほか固く、外すのに力が必要です。

下の写真のようにプラスチック部分(下の写真の右)までしっかり取りはずことが必要です。

はじめはプラスチック部分が取り外せることに気づかず、この部分を本当に取り外してよいのか迷いました。

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 ステップ3:残った接着剤をきれいにはがす

ステップ2のプラスチック部分をはがすと、下の写真のようにスピーカー部分が見えるようになります。接着剤が残っていると新しいイヤーパッドがしっかりと引っ付かないので残らないようにはがしましょう。

結構しつこく残るので私はベンジンを使いました。

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 ステップ4:イヤーパッドを貼り付けます

下の写真のようにきれいにくっつきました。

ただ、シールをはがし、イヤーパッドの凸凹とシールの穴を考慮して貼り付けるのが結構難しかったです。

シールは一度誤って貼り付けてもはがせますが、粘着力が弱くなってしまうのではと、気が気でありませんでした。

ただ、すでに1週間程度使用していますが、特に問題はありません。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。参考になればと思います。

なれていなかったせいもあり、時間にして30分くらいはかかってしまったかと思います。

ただし、DIYでやると2,000円以下で修理できるので、お得です。

また、モノを大事にしている感覚もあり、ひと仕事終えた感も味わえて、時間がある方にはおススメです。

What Is Your Excuse? -オマエの言い訳は何だ、とは何をするにしても確かにグサリと刺さる言葉ではある

「どうやら漫画がすごいことになっている」らしい。

先日打ち合わせ後に社内のメンバーとランチをした。その際にそれぞれが好きな漫画やテレビの話になった。

正直、最近は漫画はほとんど読まない。

ただ、雑談をしているうち一人が漫画に年間に10万円以上課金をしている!というなんとも信じられないことを言っていた。

これは正直、問題だと思った。

自分がいちばん好きなことは実は伝わりにくい、らしい

問題は課金額の大きさではない。

重要なのは漫画が面白いことを当事者だけが面白がっているだけで外部(私)に伝わってこないことの方だ。

これは、もしかしたら私自身が人生かけてでも最高に面白いと思っている(株式)投資もほとんどの人には伝わっていないのではないだろうかと。

川崎Fの試合とフロンパークは楽しい理由

と、そんな時に目に留まった本が川崎フロンターレのプロモーション部部長の天野春果氏の著書。

>>スタジアムの宙にしあわせの歌が響く街: スポーツでこの国を変えるために

今年はJリーグの試合も川崎Fのアウェーも含めていろいろと観に行ったが、実は他チームのホームゲームのエンターテイメント性はゼロといっていいほど味気ない。

アウェーチームの扱いというのはあるが、はるばるキタぜ!感は全く感じさせてもらえない。

どちらかというとひどい扱いの方が多い。どことは言わないが、黄色いユニフォームとか赤いユニフォームのとこか…。

ところが、川崎Fの場合はフロンパークにはアウェーのサポーターもおいしい物が食べれるし、試合前の始球式も楽しめるようになっている。

川崎Fが当たり前かと思いきや、全然違ったというわけ。全ては川崎Fのプロモーション部の頑張りというわけ。

そんな天野部長が大事にしていると書かれていたのが以下のポイント。

5+1、だそうだ。

  1. 地域性
  2. 話題性
  3. 社会性(公共性)
  4. 低予算
  5. 営業
  6. ユーモア

いずれもポイントがあるのだが、そこは中を読んで確認してみてください。

ネタはそこら中に転がってる

「企画は、世の中にあるものからつくられる」

といわれるとなるほど組み合わせだなともわかっているのだが、実際に形にすると難しい。

伝えたいことを別のものや場面に置き換えて相手の理解度をアップさせようというわけだ。その例というのは自分が経験したことであったり、経験を土台に気づいた自分の感覚やイメージから膨らんだりしたものが多い。

確かに、これも理解しているし、(株式投資の紹介サイトでも)やってみた。

やってみたものの、ネットの世界ではむしろあまりやり過ぎない方が高めに評価されたりするのでバランス感覚が難しい。

と、読み進めながらも言い訳を考えてしまうのだが、この本の最後にとどめを刺される。

What Is Your Excuse?

確かに人生いいわけばっかりだなと。

言い訳するくらいなら、アイデアを次に試す方がよっぽど可能性が広がる。

カブレラ誕生経緯

それにしても全然経緯を知らなくて恥ずかったのが「カブレラ」について。

カブレラはもともと日興コーディアル証券(現SMBC日興証券)の企画マスコットの「ピーカブー」を川崎Fが2014年に権利を買い取って、カブレラに改名してオフィシャルマスコットにしたという件。

権利を買い取るという判断がよくできたなと。出す方も買う方も。

川崎Fがやたら「カブの日」というと思ったら、そういうことかと。

SMBC日興証券さんと「株1(カブワン)」と「投信1(トウシンワン)」でもっともとっとコラボしてみたい。と、本書がすすめるようにとりあえず言ってみる。

>>【1からはじめる初心者にやさしい株入門|株1 [カブワン]

>>【投信1 | 1からはじめる初心者にやさしい投資信託入門

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右がカブレラで、左がフロン太。

見慣れてくるといずれも超かわいいことが分かってきます。

ただ、いまでもよくわかっていないのが、川崎Fのマスコットのフロン太くん。

なぜイルカなのか。

確かに川崎は海に面しているが、麻生グラウンドという練習場は超山の中。

【慶應SDM/SDM学】システムデザイン・マネジメント学とは何か評判など

システムデザイン学とは何か、またシステムズエンジニアリングとマネジメントの関係性とは何かを聞かれることが多くなってきました。

システムというのは物事の一面を客観的に切り出したものであると同時に主観的に作り上げていくものです。

その意味合いを説明するのには、私が慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の修士課程を修了した時に読ませていただいた謝辞が最適かと思い、こちらに掲載しておきます。

謝辞

本日は、このような盛大なる学位授与式をひらいていただき、また御多忙にも関わらず、御臨席くださいましたシステムデザイン・マネジメント研究科教授陣をはじめ、多数のご来賓の皆様方に心より厚く御礼申し上げます。

私事ながら、SDMで学んだことをお話しさせてください。

システムを学ぶことは、人生にとっては諸刃の剣である

SDMに入学し、しばらくして気づいたことは、「システムを学ぶことは、人生にとっては諸刃の剣である」ということです。「諸刃の剣」というのは、システムへの理解を深めることで、その仕組みを理解する手段、フレームワークを自分の手にすることができるというメリットがある一方、世の中で動いているシステムの精巧さに圧倒され、自分一人の力ではほとんど何も影響を与えることはできないのではないかという無力感に襲われるのではないかと考えたからです。

システムに取り組むためには「覚悟」が必要

そうした無力感に苛まれることなく、システムに取り組むためには「覚悟」が必要だということをSDMで学びました。それも、一時的ではない、半ば終わりのみえない「覚悟」です。すぐれたシステムはデザインが重要であることはいうまでもありませんが、運用がどのようにデザインされているか、拡張性と柔軟性を持ち合わせているのかという点でシステムの寿命が決まっていると考えるようになりました。

たとえば、数百年続く日本の茶道のような文化から、数千年続く世界の宗教に至るまで、システムデザイナーによるコンセプトの定義だけではなく、その後の指導者の運用力によって、システムの寿命とその影響力が決定づけられてきたことがわかります。こうした時間軸をみれば、真に影響力のあるシステムを構築しようとするならば、一人の人生を費やすだけでは足りないくらいの時間が必要です。システムに携わるにはそれくらいの覚悟が必要だということです。

システムデザインだけでは足りない

こうしたことに気づくと同時に、システムデザイン・マネジメント研究科という非常に長い、研究科名の背景が理解できた気がしました。「システムデザイン」だけでは足りなかったのです。マネジメントという言葉をどうしても研究科名に組み込まなければならないというSDMデザイナーの強い思いを感じ取ることができました。

「あの世にようこそ」

また、システムデザイナーになるために必要なことは、「日常」と「非日常」を行ったり来たりすることのできる思考の柔軟性が必要だということを学びました。私がSDMに入学した際に、メンターにかけられた印象に残る言葉が、「あの世にようこそ」です。はじめは、意味がよくわかりませんでしたが、今ではよく分かります。新しいシステムをデザインするという作業は、「いま」に固執していては生み出すことはできません。一度、そうしたしがらみから離れて、真に新しいシステムはどうあるべきかを考える必要があるということです。

しかし、システムは雲をつかむようなものでは使い物になりません。やはり現実とのつながりの中で、何ができ、何ができないのかの検証が必要です。つまり、「あの世」と「この世」を自由に行ったり来たりすることのできる思考の柔軟性と実現性の検証という極めてタフなプロセスが必要だということも学びました。

SDM研究科とメディアデザイン研究科の関係

なぜSDM研究科とメディアデザイン研究科が協生館に同時に設立されたことについても気づいたことがあります。システムはマクロやマイクロといった規模に関わらず、必ずしも人の目に見えるものとは限りません。人間が、システムを理解しようとする、もしくは触れようとする際には、なんらかのメディア、つまり媒介を必要とします。システムをデザインし、運用する際にはメディアは欠かせないのです。ここまで、理解できると自分が協生館にあるSDMに入学して体験し、学んできたことが相当程度準備されていたシステムの一面であることに気づくのです。

SDMは必ず成功しなければならないという使命を帯びたベンチャー事業

SDMは、慶応義塾大学という150年以上の歴史をもち、様々な教育機関を有し、毎年8000人以上の卒業生を輩出する巨大なシステム内に企てられた7年目のベンチャー事業であると私は認識しています。実業の世界では、「30年存続できる企業は、0.02%」ともいわれますが、SDMは必ず成功しなければならないという使命を帯びたベンチャー事業だと私は考えています。

日本は課題先進国ともいわれますが、課題に直面した人が問題を解かなければ、いまある問題は誰も解いてはくれません。SDMは日本にバックグランドを持ち、慶応義塾大学に集積される知恵を活用できることで、世界にも稀に見る問題解決プラットフォームといえます。世界中でこれまでに誰も解いたことのない問題を解こうという集団ですから、必ず成功しなければならないのです。

システムは意志ある者のみが触れられるもの

システムはそれをみようとする意思なきものには見えず、システムはそれを生み出そうという意思なきにはものには設計できません。SDMという「場」で、新しいシステムを構築しようという覚悟と冒険的ともいえる柔軟性のある教授陣や仲間が集まった、極めて恵まれた「場」に私たちは参加することができ、幸運でした。

ただ、こうした機会を私たちが得ることができたのは、自分たちの努力だけではありません。私たちの研究活動を多岐にわたってご指導くださいましたSDM教授陣や関係者の方々、また日頃の学生生活をサポートしてくださった学生部の方々、ならびに研究活動を陰に陽に支えてくれた家族にこの場を借りてお礼申し上げます。

以上を慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 2014年9月修了生一同を代表いたしまして謝辞とさせていただきます。

2014年9月17日

慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 2014年9月修了生 泉田良輔

まとめとか評判など

SDMとは何か、ということに関してインタビューに応じた私のコメントも以下のリンクにあります。興味があれば、参照してみてください。

特に引用した部分が言いたいことです。

SDM研究科はシステムを学べる国内で唯一の大学院ですが、そもそも日本人は「システム」の強さに気付いていない。特に「システム」を構成する一部であり、かつ目に見えるハードウエアにこだわりすぎです。SDM研究科の魅力を伝えにくいのは、こうした理由があるように思います。

campus.nikkei.co.jp

あわせて読みたい

また、システムデザイナーの歴史的な登場人物とその役割について私がシステムの歴史とそのアプリケーションについて書いたものが、以下のリンクとなります。

ジョブズが成し遂げたことの中には「システムとしての永続性」を備えた要素が多分に含まれている。ジョブズは、アップル(あるいは自分自身?)を永遠たらしめようとする極めて重要なものを残していったのだ。

問題は、そのシステムを適切かつ発展的に運用していけるかどうか、という点である。

実は、日本の歴史を振り返ると、アップルと似たようなシステムを構築し、数百年から1000年以上にわたって運用されてきた事例がある。それは「真言密教」や「茶の湯」である。今回は、アップル大躍進の原動力となったビジネスモデルを、真言密教、茶の湯と比較しながら共通点を振り返ってみようと思う。

bizgate.nikkei.co.jp

ということで、SDMを理解するための参考になれば幸いです。

川崎フロンターレが優勝できない3つの理由-風間監督退任と大久保嘉人選手毒舌の理由を考える

2016年11月23日のJリーグCSでの対鹿島アントラーズ戦での川崎フロンターレ敗戦の悔しさを忘れないためにも書いておこうと思います。ほとんどの人にとっては川崎Fの敗戦などは関係がない話でしょう。

ただ、こういう記録も場合によっては必要でしょう。あえてネガティブになる必要もないという意見もありますが、振り返りはあってもよいでしょう。未来は何もしなくても続いていきます。ならば何かをアクションを取る方がいいかと。

そもそも風間サッカーの要求レベルが高過ぎた

風間サッカーはJリーグを世界レベルに近づけるためにあえて高い質を要求したと私は考えています。

「サッカーは攻めてなんぼだろ!」とサッカーに特に興味がない人は考えるかもしれません。

ただ、Jリーグ歴代の優勝回数の多いチームは風間八宏監督の言葉を借りれば「ボールを取りたがるサッカー」です。

つまり、攻める相手のミスを待つ、そこを突くカウンター主体のサッカーということです。

風間サッカーはそうしたJリーグ、ひいては日本サッカーに対するカウンター・アーギュメントだったわけです。

世界のトップクラブのスタイルを見れば、いかに攻撃するかという点に力点が置かれています。

「メッシ、スアレス、ネイマールがいればそりゃ必然攻撃的になるだろう」というツッコミはあるにせよ、日本人の選手、そしてクラブチームにもその目線を持ち込んだのです。

ただし、その風間サッカーは個人選手の「止める、蹴る、外す」といった技術レベル、ゲーム展開を先読みする「目」を求めるもので、トレーニングして獲得できる部分(テクニカル)ともともとのセンス(アート)によって構成されるものです。その求める組み合わせレベルに達しない選手も多かったのではないでしょうか。

風間サッカーは個人の質に求める部分が大きいので、当然ながら見るものにわかりやすく、結果が出れば多くの人を魅了します。

風間監督が「勝つだけでは試合を見に来てくれないので、楽しいサッカーをしたい」といろいろなところで発言していることからもそこを意識していることはよくわかります。

サッカーも一つのエンターテイメントとして裾野を拡げようとすると、勝つだけのサッカーではダメで、「プラス何か」を考え抜いた監督業としての一つの答えだと思います。

ただ、このサッカーは各個人の選手の質に依存するシステムです。個のコンディション、出場の有無、プレーの質が堕ちれば全体への影響は大きなものとなります。

そこはフォーメーションに付加価値を持たせているチームとは大きく異なります。

大久保嘉人選手が2016年に入って盛んに言っていた「怖いプレーをする選手が少ない。トップとボランチの間が空きすぎる」というようにゴールキーパーやボランチからビルドアップする過程でのトップ下&FWへのトライが魅力的なものが少なかったことは熟考に値すると思います。

結局、昨日の鹿島戦は「フォーメーションに強みを持たせ、相手選手のミスを突くサッカー」を実直に守った鹿島の「哲学勝ち」という印象を受けました。

前回の鹿島ホームでの鹿島戦のように落ち着かない試合展開は見ていても伝わってきたわけです。

川崎Fには試合を決定づける選手層が薄い

昨日の試合、先発メンバー(スタメン)を見てもらえれば分かると思いますが、中村憲剛選手、小林悠選手、大島僚太選手の名前が入っていません。理由は怪我です。これは仕方ありません。

いずれの選手も唯一無二の選手ばかりで簡単に替えがきくというわけにはいかないでしょう。問題はそこなのです。

先にも述べた通り、風間サッカーはフォーメーションではなく、個の能力に依存するサッカーです。

フォーメーションを支える選手というよりかは、怪我などのアクシデントはある一定の確率で起きると考えれば、テクニカルとアートの両面を備えた、そもそも数が少ない有能な選手が数多くいるサッカーとなるわけです。

つまり、風間サッカーで理想に近いより強いチームを作ろうと思えば、有能な選手を引き付ける資金力が必要です。そして、資金があればあればよりその理想を実現できる可能性が高くなるわけです。

風間監督がなぜJ2に落ちた名古屋グランパスの監督を引き受けるのかがこれで理解できると思います。名古屋グランパスはトヨタ自動車が50.12%を保有する連結子会社です。*1

名古屋グランパスはJ2に落ちた以上はJ1に上がろうとするでしょうし、そのためには資金を投じるという選択肢は十分にあり得ます。それは風間監督が理想のサッカーを実現するためには目線が一致したのではないでしょうか。

そしてその資金規模も一部でいわれているように豊田章男氏が出資やサポートを見直さないとなという雰囲気ではなく、むしろ川崎Fよりもはるかに大きいのでは、と勘繰りたくもなります。

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川崎Fサポーターが優しすぎる

これは子供も本当に安心してサッカーを楽しめるし、選手とサポーターとの距離が近くてサッカーをより好きになるきっかけがあっていいところだと思います。

ただ、勝利という目的を前にすれば、選手とサポーターの緊張感も重要かと思います。川崎Fにはそこが欠けているのかなと。ただ、他のチームを見るとバランスをとるのは難しそうですが…。

サッカーに限らず、前に進むためには、批判も必要です。

もしかしたら大久保嘉人選手の2016年中盤以降の川崎Fへの批判もサポーターそしてメディアが言わないからあえて言ったのでは?とも思いたくなります。

また、CSや天皇杯前に出てきた移籍情報は勝利を目指すチームには不必要です。そこはマネジメントが選手及びその代理人をしっかりと管理すべきです。

そこももっと周りが言うべき点かと思います。「しっかり情報を管理しろ」とサポーターもいうところがあってもいいと思います。

これは今後を考えても「優勝に不慣れだから仕方がない」では済まされないと思います。

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まとめ

ということで、悔しさがおさまらないので書き残しました。川崎Fの資金力など来年改善することもないでしょうが、川崎Fが目指しているもの-リーグ優勝でも天皇杯でも何でもいい-とそれを支えるために必要なエッセンスをまとめてみました。

駄文、失礼。

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2016年11月23日の午前6時30分@等々力競技場。

入場順番待ち。

孫のために同じく順番待ちをしているシーチケホルダーの見知らぬおばさまとも川崎Fサポとしておしゃべりができる、そんな川崎Fが大好きです。

来年も選手がだれであれ、がっつり応援しに行きます。

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人工知能(AI)の行きつく先が人間にとって「押しつけと格差の世界」だったら嫌だなと

人工知能(AI)が人間にとってどのようなどのような存在なのかはいろいろ議論されていますが、最近いろいろな専門家の話や自分の仕事から感じることを少しだらだらと書き連ねてみようかと思います。

AIは人間の仕事を奪うか

奪うというのは結論はYes。

人間がAIを使って仕事を奪うが第一フェーズ

ただし、AIが自ら進んで人間から仕事を奪うというよりかは、AIに求める役割として人間がそうデザインしているので、突き詰めれば人間がそうさせているといえます。

私たちの仕事はテクノロジーが相当進んだ今もすすんでやっているかそうでないかは別として、相当程度労働集約的な作業が残っています。

それらを「仕事」と呼ぶか「作業」と呼ぶかという定義の問題はありますが、これまでも工場などでも機械でもできる「作業」はそちらに任せてきた歴史はあるわけです。したがって、人間がAIをデザインする以上は、できる作業はそっちらに収斂せざるを得ません。

人間が機械に作業させたがる背景

では、なぜ、人間は機械に作業をさせたがるのか?

答えは経営者から見れば簡単です。投資(設備投資)することのできる機械やソフトウェアは資産計上もできたり、減価償却ができるからです。つまり都合がいいのです。

一方、人間に対する費用は雇用を続ければ出っ放しですし、資産計上もできない。また、時間が経過するとともに生産性は落ちるかもしれなしと、経営者からしてみれば将来を読みにくいのが実際といったところでしょう。

というように、資金があって機械に任せることができるのであれば、任せたいというのが本音でしょうか。

AIが進んだ先の世界は明るいのか暗いのか

AIもマシンラーニング、ディープラーニングといって熱量は引き続き高いです。いずれも先端テクノロジーであることには間違いないですが、これまでのように人間がデザインしたものをその通りに進めている感は否めません。

やはり人間がデータを食わせるのではなく、自分でインプットのデータを取得し考えるようなことになるとこれまでとは次元が異なるといわざるを得ないでしょう。

その時には私たちの生活はどのようになっているのでしょうか。

たとえば自動運転はどう変わる

今は、自動車領域でAIは画像処理領域などで学習をさせ、人間の運転をより安全にさせるために発展していっています。

これがグーグルのように完全自律運転の社会になったらどうでしょうか。自分の目的地を指示すれば、機械が最短で最もエネルギー効率の良いルートを設定してくれるはずです。

ところが、同じ時間に多くの人が同じような目的地を目指すとすれば、機械が判断することなので、結果が一様となり結局大渋滞ということにもなりかねません。そのために判断した迂回ルートもまた同じなので、そちらも混んでいると。

とすると賢い機械であれば、こう判断するケースもありです。

「今あなたは動くべきでないので、家で仕事をしてろ」

ということになりかねません。

その頃には、家での仕事も今まで以上に認められているでしょうから、ありといえばありということになっているのでしょうが、機械に指示されているのも気持ちのいいものではないかもしれません。

また、自律運転サービスをどこかのオペレーターが提供しているのであれば、ユーザーの支払う料金によってルートの差をつけるかもしれません。

「あなたはプライム会員ではないので、遠回りのルートになります」

AIは賢いのですべての人に対してカスタマイズしてくれるというような幻想?期待?がありますが、賢い機械であれば効率を重視するでしょう。オペレーターからしても手間がかかることは好ましくないでしょう。

とすれば、全員に細かく対応するというプライオリティよりも今まで以上に経済合理的に動く可能性もあります。

となるとどうなるかといえば、カネを払う層にはより手厚いサービス、そうでない層にはそれなりのサービスというように❝格差がより進む❞かもしれません。

機械は、カネを払う客とそうでない客を知っているのですから、人間が対応するよりももっと冷たい対応といえます。

メディアはどうか

現在のキュレーションメディアも随分AIが取り入れられて、私たちが目にするニュースも機械がよく読まれている記事とユーザーのテイストを「最適化」させて表示させているのでしょう。

それはそれで便利なのですが、ただその機械の判断が読み手のリテラシー水準を見切って、将来はこんな押しつけな環境にあんると嫌だなと思います。

「お前にはこれくらいのレベルしか読めないから、この記事読んどけ」

というような感じでこられたらどうでしょうか。

確かに、こちらの読める記事レベルを推し量って記事を表示されるのは便利といえば便利ですが、押しつけ以外の何物でもないですし、それ以外の記事を読むためにはキュレーションの外に再び出ていかなくてはなりません。

眼に触れる情報がよりユーザー向けに選別されると❝情報の格差❞、もっと言うと❝学習や教育の格差❞も生まれるかもしれません。

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まとめ

今後AIがどう進んでいくかは見ものですが、上から目線で押し付けられる環境にどんどんなっていくのではと危惧してます。押しつけと格差はまっぴらごめんです。

その押し付けも便利だと思えば、サービスへと変化していくのでしょうが、最後はそこは人間が拒否するのと期待?(幻想?)してますが。

 

Shake Shack(シェイクシャック)有楽町店。混雑避け11時前に並び待ち時間15分程度

シェイクシャックの有楽町店に行ってみました。米国の有名な外食チェーン店で上場しているとあれば、投資家目線で混雑レベルや味、スケーラビリティを一度は確認しておきたいところです。

シェイクシャック有楽町店に

仕事の途中にシャックシェイク有楽町店の前(東京国際フォーラム)を通りかかり、目に入ってきたのは開店を待つ行列。11時前ですでに行列ができていました。混雑というほどではないです。

行列の待ちの人にはメニューが配られ、どれにしようかなと。

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ただ、行列はそれほど長くもなく、開店時間まで15分ほど待ち、店内へ。

待ち時間といえば、注文するまで5-6分程度かかり、客も店も慣れていないという感じ。注文をしてから、席は自分で確保。

ちなみにこちらがメニュー。

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実は注文してから料理(といってもハンバーガーだが)が出てくるまでが長い。

注文時にイオンモールなどのフードコートでもおなじみのバイブレーター付きブザー装置を渡される。待つことと15-6分。

そしていざハンバーガー。給食時に使用するようなアルミ?製のトレーに乗ってきました…。

そして味の方ですが、はい、日本のモスバーガーの方が好きでした。並んで食べるまでもないかと。ちょっと期待したレモネードも普通。

値段はめちゃめちゃ高いわけでもないですが、モスと1500円するプレミアムハンバーガーの間という感じです。

肝心のシェイクシャックの株価はどうか

時価総額は800億円弱。株価は上場以降、一時期を除いては右肩下がり。これであれば、スターバックスやマクドナルドでいいやという投資家も多そう。

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店舗数

2016年3月末のアニュアルレポートより*1

  • 米国:44店舗(自社運営)+5店舗(ライセンス)=49店舗
  • 海外:40店舗(ライセンス)
  • 合計:89店舗

売上高と収益

2015年度のシャックシェイクの売上高が183百万ドル、ライセンス収入が7百万ドル。つまり、合計で190百万ドル(約190億円)。

2015年度の営業利益(オペレーティングインカム)が6.7百万ドル(約6.7億円)、営業利益率は約3.5%

2014年度のシャックシェイクの売上高が112百万ドル、ライセンス収入が6百万ドル。つまり、合計で118百万ドル(118百億円)。

確実に大きくはなっていますが、そもそもの売上高規模が小さいのと、利益率はいかんともしがたいレベル。

スターバックスとマクドナルド

外食企業として比較の意味を込めて、スターバックスとマクドナルドの株価も確認しておきましょう。

米国の外食チェーン店の株価そのものが冴えない動きをしています。背景を探りたい感じになってきました。

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まとめ

シェイクシャックもまだ会社の規模も小さく、収益率も低く、会社の知名度の割には投資対象としては魅力ないかもしれません。

つまり、株価はそうした過剰な期待が入っているというレベルかもしれません。

肝心のハンバーガーも、ポジショニングが微妙。

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