商品と製品は何が違うのか-英語に見る違いと意味
商品と製品は何が違うのか、どう違うのか。
前々から問題意識はあったものの、自分の中で明確に定義していなかったのですが、最近おきている問題をきっかけにいろいろ考えることになりました。
解が見えてきました。両方の日本語である単語は一見同じように見え、ややもすれば同じ意味で使いっているかもしれません。
しかし、おそらく・・・次元が違います。
製品とは
とりあえず、えいや!これが自分の思うところのモノだと作ったものが製品。
生産現場でできた品、執筆者が書き上げた原稿、デザイナーが書き上げた絵…。
ひとつ注意をしておきたいのは、製品といった時点でハードウェアを思いがちですが(特に日本人)、必ずしも手に取ることができるものである必要性はないということです。
ただし、ありがちなのは作り手がこの作業だけでやった感が出ていること。
ところが、営業する身になると気付くのが「こんなの売れたもんではないよ!」と突っ込みまくりの状況ではないでしょうか。
このステージでとどまっている「製品」であるケースがいかに多いことか。
商品とは
お客さんに売れると自信を持つまでに磨き上げた(前提)のモノが商品。
ここでいう商品は、いわゆるハードウェアとしての商品だけではなく、目には見えないサービス行為を含んでの商品です。
つまり製品を市場に出す前に社内に限らず多くの人の目に触れ、評価、確認、編集が効いたものが商品だということです。
一面としては、マーケティングが効いているともいえるかもしれません。
マーケティングも話は長くなるので割愛しますが、単に広告を打つことがマーケティングではありません。
商品の価値をどう理解してもらえるかの導線づくりがマーケティングです。
禅問答のようですが、お客さんは商品の価値を事前に100%知りえていることはないでしょう。そこは当然初期には情報の格差があるでしょうし、そのギャップをいかに下げるかもマーケティングかもしれません。
いまいろいろとコンテンツで問題になっているのは確認(Verification/Validation)や編集が効いていないものが出回ってしまったということなんでしょう。
英英辞典で"PRODUCT" プロダクトと"GOODS"グッズの違いは
手元にある英英辞典でPRODUCTとGOODSを確認しました。
こちらがPRODUCT
こちらがGOODS
よくわかりませんねぇ。
ただし、ポイントはいずれも" in order to be sold"とあります。
売れないものでは、PRODUCTでもGOODSでもないということになります。
売れてなんぼということです。
まとめ
売れるものを作ることがはじめの一歩。
製品から商品にするプロセスの付加価値とその意味合いを知ることが重要。
人が必要とするものはそういうものだということです。