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泉田良輔の考えたこと

ノマドアナリストが株式投資, テクノロジー, エネルギー, FinTech, メディア, サッカーをテーマに.

人工知能(AI)の行きつく先が人間にとって「押しつけと格差の世界」だったら嫌だなと

テクノロジー

人工知能(AI)が人間にとってどのようなどのような存在なのかはいろいろ議論されていますが、最近いろいろな専門家の話や自分の仕事から感じることを少しだらだらと書き連ねてみようかと思います。

AIは人間の仕事を奪うか

奪うというのは結論はYes。

人間がAIを使って仕事を奪うが第一フェーズ

ただし、AIが自ら進んで人間から仕事を奪うというよりかは、AIに求める役割として人間がそうデザインしているので、突き詰めれば人間がそうさせているといえます。

私たちの仕事はテクノロジーが相当進んだ今もすすんでやっているかそうでないかは別として、相当程度労働集約的な作業が残っています。

それらを「仕事」と呼ぶか「作業」と呼ぶかという定義の問題はありますが、これまでも工場などでも機械でもできる「作業」はそちらに任せてきた歴史はあるわけです。したがって、人間がAIをデザインする以上は、できる作業はそっちらに収斂せざるを得ません。

人間が機械に作業させたがる背景

では、なぜ、人間は機械に作業をさせたがるのか?

答えは経営者から見れば簡単です。投資(設備投資)することのできる機械やソフトウェアは資産計上もできたり、減価償却ができるからです。つまり都合がいいのです。

一方、人間に対する費用は雇用を続ければ出っ放しですし、資産計上もできない。また、時間が経過するとともに生産性は落ちるかもしれなしと、経営者からしてみれば将来を読みにくいのが実際といったところでしょう。

というように、資金があって機械に任せることができるのであれば、任せたいというのが本音でしょうか。

AIが進んだ先の世界は明るいのか暗いのか

AIもマシンラーニング、ディープラーニングといって熱量は引き続き高いです。いずれも先端テクノロジーであることには間違いないですが、これまでのように人間がデザインしたものをその通りに進めている感は否めません。

やはり人間がデータを食わせるのではなく、自分でインプットのデータを取得し考えるようなことになるとこれまでとは次元が異なるといわざるを得ないでしょう。

その時には私たちの生活はどのようになっているのでしょうか。

たとえば自動運転はどう変わる

今は、自動車領域でAIは画像処理領域などで学習をさせ、人間の運転をより安全にさせるために発展していっています。

これがグーグルのように完全自律運転の社会になったらどうでしょうか。自分の目的地を指示すれば、機械が最短で最もエネルギー効率の良いルートを設定してくれるはずです。

ところが、同じ時間に多くの人が同じような目的地を目指すとすれば、機械が判断することなので、結果が一様となり結局大渋滞ということにもなりかねません。そのために判断した迂回ルートもまた同じなので、そちらも混んでいると。

とすると賢い機械であれば、こう判断するケースもありです。

「今あなたは動くべきでないので、家で仕事をしてろ」

ということになりかねません。

その頃には、家での仕事も今まで以上に認められているでしょうから、ありといえばありということになっているのでしょうが、機械に指示されているのも気持ちのいいものではないかもしれません。

また、自律運転サービスをどこかのオペレーターが提供しているのであれば、ユーザーの支払う料金によってルートの差をつけるかもしれません。

「あなたはプライム会員ではないので、遠回りのルートになります」

AIは賢いのですべての人に対してカスタマイズしてくれるというような幻想?期待?がありますが、賢い機械であれば効率を重視するでしょう。オペレーターからしても手間がかかることは好ましくないでしょう。

とすれば、全員に細かく対応するというプライオリティよりも今まで以上に経済合理的に動く可能性もあります。

となるとどうなるかといえば、カネを払う層にはより手厚いサービス、そうでない層にはそれなりのサービスというように❝格差がより進む❞かもしれません。

機械は、カネを払う客とそうでない客を知っているのですから、人間が対応するよりももっと冷たい対応といえます。

メディアはどうか

現在のキュレーションメディアも随分AIが取り入れられて、私たちが目にするニュースも機械がよく読まれている記事とユーザーのテイストを「最適化」させて表示させているのでしょう。

それはそれで便利なのですが、ただその機械の判断が読み手のリテラシー水準を見切って、将来はこんな押しつけな環境にあんると嫌だなと思います。

「お前にはこれくらいのレベルしか読めないから、この記事読んどけ」

というような感じでこられたらどうでしょうか。

確かに、こちらの読める記事レベルを推し量って記事を表示されるのは便利といえば便利ですが、押しつけ以外の何物でもないですし、それ以外の記事を読むためにはキュレーションの外に再び出ていかなくてはなりません。

眼に触れる情報がよりユーザー向けに選別されると❝情報の格差❞、もっと言うと❝学習や教育の格差❞も生まれるかもしれません。

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まとめ

今後AIがどう進んでいくかは見ものですが、上から目線で押し付けられる環境にどんどんなっていくのではと危惧してます。押しつけと格差はまっぴらごめんです。

その押し付けも便利だと思えば、サービスへと変化していくのでしょうが、最後はそこは人間が拒否するのと期待?(幻想?)してますが。