泉田良輔の考えたこと

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正面から人を攻める。場所を攻めるのではない

人を攻略することで局面を打開する

現在の川崎フロンターレは、風間八宏監督の戦術がしっかりはまり、2016年のJリーグ第4節(3月19日)のアウェーのヴァンフォーレ甲府戦を終えて、負けなしで首位をキープ。

風間監督は試合後のインタビューにも次のように答えている。

いつも言っているのですが、うちは場所を埋められても場所を攻略するわけではないので、人を攻略するサッカーですから、そういう意味では今日なんかは壁パスやワンツーのパスなんかはすごく効果的なので、そこのところで人を動かしながら、どう崩していくかという作業をしました。

出所:KAWASAKI FRONTALE

ヴァンフォー甲府はホームゲームでもあるにもかかわらず、引いて来ることが想定されていた。川崎フロンターレはDFが自陣に引いて場所が埋まっていても、人を攻略することでゴールをこじ開けるという戦術を想定していたということになる。

場所ではなく、人を攻略するという発想に立てば、相手もファールをする確率が高まるし、それがゴール前であれば、FKのチャンスも増える。実際に、中村憲剛のFKが直接ゴールとなったことを考えれば、想定通りといえる。

メディアも結局は人をいかに攻略するか

サッカーに限らず、メディアも人をいかに攻略するかが重要である。

インターネットにおいてもメディアを複数持つことで、読者としての接点をより多く持つ(ページビューという概念か)ことでメディアとしての価値を向上させるという選択肢はある。風間理論でいえば、場所を攻めるということになるのであろうか。

メディアを運営するための資本と記者やライターが無尽蔵というのであれば、その戦略も選択肢としては十分ありな考え方だ。ただし、これは強者の戦略であり、弱者の戦略ではない。多くの人が取りうる選択肢とは言えない。

メディアの裏には記者、ライターがいてはじめて成立する。

ネットメディアは雑誌や新聞を背景として展開する場合には、多くの記者を抱え、記事の数が多いという攻め方がこれまでの既存ネットメディアの攻め方であった。

しかし、現状はそうした各社が一件合理的とも思える戦略をとることで、全体では齟齬が出ている。合成の誤謬といえるかもしれない。

それはどのような状況であろうか。

メディアの数とともに記事の数も多くなり、結果メディアのキュレーションが必要となってきたことは少しアンテナがたっていれば認識されていることである。

記事に関しては、記事の質、1本1本で勝負し、高品質の記事で局面を打開できれば、そうした記事の集合体であるメディアは既存メディアと比較し、局面を打開することが十分に可能であるし、時代の流れはそのアプローチを求めているといえる。その時には記事の集合体であるメディアという概念すら薄れているかもしれない。コンテンツにおける究極の局地戦である。

 元鹿島アントラーズの秋田豊の発言はがっかり、秋田は分析力なし

2016年3月19日に放送されたテレビ東京のFOOT×BRAINを見ていてびっくりした。

リオ・オリンピックのオーバーエイジ枠に誰を呼ぶのか-番組内でアナリストと呼ばれている都並敏史や福田正博、三浦淳宏らとともにオーバーエイジ枠の想定選抜メンバーを発表していた。

その際に、都並アナがFWでは大久保嘉人を呼ぶべき、なぜならば数字が出ているからという根拠を説明した際に、秋田は次のように反論した。

大久保の数字が出ているのは、フロンターレの戦術がはまっているだけ

出所:バックナンバー|FOOT×BRAIN :テレビ東京

秋田の分析力は相当程度疑問が残る。

大久保が結果が出ているのは、局面の読み筋とシュートという実行力があるからである。これは、個人の判断力の優位性を表している。いま、日本代表に足りないのは個の力の圧倒的に優れたプレーヤーだろうと思う。

ハリルの戦術も怪しいし、結果その人選も怪しいというのが本質であろう。U-23においても、個の力が不足しているので、手倉森監督も総力戦でメンバーを変えざるを得ないのが実際であろう。弱者の戦略としては、正しい解だ。

大久保が3年連続得点王だという結果は、もちろん大久保にボールを周りが集めているからというプロセスがあるからであるが、サッカーでチームで競技をしているのは他のチームも同じだろう。

秋田には二度とアナリストの名称を使ってほしくない。サッカー元日本代表で十分だろう。

ついでに言うと、状況を分析できない人間に解説もしてほしくない。ましてや将来間違ってもサッカーの監督などにはなってほしくないものだ。 日本のサッカーの未来をつぶしてほしくない。