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泉田良輔の考えたこと

ノマドアナリストが株式投資, テクノロジー, エネルギー, FinTech, メディア, サッカーをテーマに.

大久保嘉人の変化と風間八宏の戦略が美しい川崎フロンターレ。ただし脆い

川崎フロンターレ

大久保嘉人というベテラン

大久保は昔からよく知る選手ではあるが、以前は特に印象に強くない。

今でこそクレバーな動きをする。

しかし、いわゆる猪突猛進的なフォワードだった。

キレのある抜け出し、シュートはあったが、印象に残るようなプレーは少なかった。

ところが、いまは良い意味で完全に違う。

現在のフロンターレの試合を見る限り、昔の淡白なプレーの印象はない。

あまりないというのではなく、ほとんどない。

2年連続得点王、それはなぜか

「2年連続得点王」

結果、競合チームにマン・マークをされる十分な理由は多分にある。

そうした理由からか前線~中盤まで引いてのディフェンスにも貢献する動きが多い。

大久保は、はっと気づくと相当後ろまで下がっている。

FWにもかかわらず、ボールを奪ったりし、パスを前線にまで回している。

観客席から見ていても大久保を一瞬見失うこともあるような動きをする。

あそこまで得点に絡むので、前線でずっと張っているのかというとそうではない。

トップ下から前線の相手ディフェンス最終ラインのスキを突く飛び出しもある。

そうした動きが多くなる中、大久保の運動量は多くなっているのではないだろうか。

風間監督は大久保に動くなと

運動量が多くなっているのかなと思うのが自然であろう。

ところが、大久保は風間監督には「動くな」と言われたそうである。

(詳細は【FOOTBALL PEOPLE 川崎フロンターレ編 (ぴあMOOK)】参照のこと)

大久保は30代も過ぎているが、いまだ賢くなっている。スマート化している。

体力とのバランスを考えて変化しているのであろう。

しかし、2-3年でここまで変化できるのはすごい。

逆に、これまではいったい何だったんだという気もしてくる。

ヴィッセル神戸時代は、シュートができる場面でもパスを選択していたという。

チームの戦術に個は合わせなければならないという場面もある。

しあかし、大久保は得点王のポテンシャルを引き出せずにいたということになる。

これも、チームが違えば事情が異なるので、一概には言えないが。

風間八宏監督に断然興味が出てくる、そして中村憲剛

試合を見る限り、フロンターレはコンパクトなサッカーをしている。

ディフェンスラインを十分に上げ、前線との距離を短くとる。

一方で、ホームでディフェンシブなチームにロングボールを入れられると脆い。

ロングボールをディフェンスみんなが追いかけている印象が強い。

ただ、そうしたフロンターレのシステムも危ういながらも、サッカーは面白い。

狭いゾーンではボールを取られにくいサッカーをし、崩して点をとる

という、サッカー通にはたまらないサッカーをする。

こうしたサッカーを一口に攻撃的と呼んでよいのかは疑問だ。

ただし、スタッツをみればボール支配率に表れるプレーだ。

ちょっと手元にないが、支配率を高めて、崩していれば理想的だ。

(いつか調べてみよう)

なぜボールがキープできるか

中村憲剛がしっかりとボールキープをし、パスを展開できる強みがある。

結果、コンパクトなゾーンと、パスを中心とするチームが作れるのであろう。

中村も30歳中盤に差し掛かり、いかに効率的に動くかを考えているという。

中村のテーマは「俯瞰」だそうだ。

(詳細は【サッカー脳を育む/中村憲剛】を参照のこと)

 俯瞰というテーマはシステムを構築する上では必須だ。

サッカーは、システムそのものなので、ゲームメイカーが必ず必要な視点だ。

システムデザインとも共通する。

余談ではあるが、中村の動きを見ていると、猫背がラモスそっくりだ。

戦略を分析するのも考えるのも面白い。