泉田良輔の考えたこと

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千葉県・いすみ鉄道の経営分析を勝手にしてみた。キーワードはムーミンと補助金

いすみ鉄道

夷隅市のどかな田舎を走る鉄道。ディーゼル機関車

いすみ鉄道ムーミンをモチーフに電車を飾っています。

そしていすみ鉄道の本社がある大多喜は本多忠勝の居城・大多喜城があった場所。

そうなんです。いすみ市はその道のマニアにはたまらない地域なのです。

しかし、いすみ鉄道の経営の実態は火の車です。

サイト上にある過去5年分の決算報告をみると、

  • 鉄道営業収益は毎年おおむね1.5億円の赤字をいったりきたり
  • 売店などの付帯事業で損益は改善傾向
  • 最終損益は補助金の額で決まる

と3つのポイントでまとめられます。

 

つぶさに見ていると、売店の営業収入が大きく増えています。

おそらく、ムーミングッズの販売などが功を奏しているのだと思います。

2012年度は5年前と比較して、付帯事業営業損益は500万円程度改善しています。

全社の収益構造を変えるまでには至っていませんが、改善トレンドです。

 

一方、いすみ鉄道を語る上で一番大きいのが、補助金です。

毎年金額が変わるのですが、最終的には補助金で赤字を埋め、株主資本を積む構造。

サステイナブルな経営状況とは言えません。

 

いすみ鉄道は、おそらく地域の人にとっての交通インフラでしょう。

(千葉は大都市近郊とは言いながら、車がないと移動は相当不便。特に学生は)

したがって、鉄道以外に交通インフラがなければ公共投資は鉄道になるでしょう。

 

しかし、千葉県、特に内陸に行くと不思議と道路が整備されて走りやすい。

ゴルフ場がいっぱいあるからでしょうか…。多分そうなんでしょう。ええ。

自動車、鉄道、バス…という選択肢の中で「なぜ鉄道?」への解が必要かもしれません。

 

ただ、冒頭に書いたように、ここは様々なマニアの要素を満たしています。

街づくり、都市設計をうまくやることで、すべてが変わってしまう可能性もあります。

鉄道会社を立て直すという発想よりかは、どういうマチにするか重要な気がします。

結果、経営も劇的に変化しているというのが一番ありえるシナリオでしょう。

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(撮影場所:国吉駅)