泉田良輔の考えたこと

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パナソニックはItron(アイトロン・米)を買収してしまうがいい-インフラ事業に参入するとはそういうこと

日経がパナソニックとアイトロンが提携してスマートメーター事業に参入と報じている。

個人的には、パナは提携などではなく、アイトロンまるごと買収してしまえと思う。

グローバルのスマート・コミュニティ事業が次のパナの成長をドライブさせるべき。

国内で東電にスマートメーターを売っている場合ではない。

アイトロンとは米国にあるガス・水・電気のメーターを製造・販売している会社である。

グローバルで見るとシェアは高く、東芝が買収したスイスのランディスギアと匹敵する。

特にスマートメーターではシェアは両社ともに20%以上を確保しているライバルだ。

(富士経済2009年のデータ)

世界で販売網を持っているアイトロンはスマートハウス・コミュニティを考えるなら魅力的。

メーター業者はインタンジブルな資産が実は大きい。

ユーティリティーの使用料を正確に測って、それが利用者の請求に直結するから。

公に認められなければならない規制業種ともいえるし、参入障壁も高い。

加えて実績が求められる。

誰にでもできる事業ではない。

したがって、この事業に参入するにはこの基準を満たす企業を買収するのが一番。

東芝はその定石を踏んだわけだ。

パナソニックは残念ながら民生エレクトロニクスの会社だ。

インフラの事業を担うにはどうしたらよいかという感覚が鈍い。

松下通信工業や松下電工が得意なはずだが、こうしたセンスは生きているのか?

彼らならインフラ事業を担うとはどういうことか理解しているはずだが。

プレスリリースをみると2011年12月に次世代ガスのスマートメーターで協業とある。

パナソニックとアイトロンとの関係は1年前からあったわけだ。

現場はじっくりとアイトロンとの次の事業を温めてきたわけだ。

ガスメーターではアイトロンはパナソニックの超音波の技術が魅力と書いてある。

アイトロンは顧客は幅広く持っているが、技術はそれほどでないとみた。

これまでは機械式のメーターを作っていればよかった。

しかし、これからは通信、マイコン、ネットワーク、データ処理と畑が違う。

アイトロンのこれまでのリソースでは不足だろう。

アイトロンは2011年の業績と時価総額は以下の通り。

売上$2434M(1900億円程度)

EBITDA 313M(250億程度)

時価総額は$1.7bn(1400億円程度)

会社のグローバルのポジションの割にバカでかい企業ではない。

時価総額にプレミアムをつけなけば買えないだろうが、パナにとって無理な規模ではない。

繰延税金資産の取り崩しで大きくくじけているだろうが、ひるんでいる場合ではない。