地エネ時代特集「現代農業(季刊地域)」2012年11月増刊
季刊地域 第11号 地エネ時代 農村力発電いよいよ 2012年 11月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
- 発売日: 2012/10/05
- メディア: 雑誌
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最近いろいろ教えていただいているソーラーエバンジェリストの方からのご推薦。
本日到着、本日読了。
農村で自然エネルギーを利用して発電事業を展開するという特集。
安く仕上げた太陽光発電や農業用水を利用した小水力発電等、農家が自立できる施策についての特集。
(系統から電気を引っ張らないことを「オフグリッド」と呼ぶらしい。新鮮。)
農地で発電した電力を売電するためには現在は農地転用が必要。
しかし、未耕作の田んぼの坂などを使って発電を行えば、農家の自立ができるという。
農業に対しての補助政策が議論される中、未利用の自然エネルギーを利用できれば少しでも足しになる。
京セラの稲盛さんが、原発は「必要悪」で太陽光は主にはならないとコメントした。
電源構成にはこれが正解という正解はない。
エネルギー調達や電源構成は国民が選択する問題である。
多くの国民が選ばないものを無理やり供給するのも難しい。
日本の原発の再稼働はいまだ見えない。
原発比率を30から15%に下げても、どこかの原発は再稼働するということである。
誰が政治としてリスクをとって再稼働を容認するのだろうか。
かなり難しそうである。
自民党が与党になれば、やりそうではあるが…。
海外に目を向けるとリトアニアの原発はどういう着地になるのだろうか。
311以後、日本は原発の稼働が停止しているため化石燃料を焚き増している。
しかし、化石燃料の調達リスクは依然として残る。
未利用の農村の自然エネルギーを活用できるのであれば、それは電源供給の選択肢の一つ。
農業とエネルギーを複合的に考えるのは面白いかもしれない。
任天堂の宮本氏は言っている。
「アイディアというのは複数の問題を一気に解決することである」
実は農業とエネルギーを別々に考えるからややこしいのかもしれない。